矢名樹ヒロタカの「お名前だけお借りします。」

有名人のお名前を「名前の法則」に基づき紹介、分析していきます。

イチロー・松井・落合の共通点は?

 

 「名前の法則」の世界へようこそ。
ここでは有名人の名前が持つ「音」に注目し、共通点を見つけていきたいと思います。

 

 早速ですがクイズです。
イチロー松井秀喜落合博満。この3人の名前の共通点は何でしょう?

 

 御三方とも野球に詳しくない人でも知っているほど有名な方ばかりですが、この3人の名前に共通点があるんです。

 

ヒント1:イチローさんの苗字は「鈴木」です。

 

 さあ判りましたか?苗字がヒントになるという事は、フルネームの「鈴木一朗」の方に他の2人との共通点があるという事ですよ。

 

ではまだ判らない方の為に第2ヒントです。
それぞれのお名前をローマ字にしてみましょう。

 

鈴木一朗=SUZUKI ICHIRO
松井秀喜=MATSUI HIDEKI
落合博満=OCHIAI HIROMITSU

 

見えてきましたねぇ。3人とも苗字の最後が「 I 」で終わっていますが、それだけではありません。実は・・・。

 

 

 では正解を発表しましょう。

 

正解は苗字(性)の最後の文字と、下の名前(名)の最初の文字の母音が同じという点です。

 その為本来は一瞬途切れがちな、性と名の繋がりの部分で同じ母音が続くので、フルネームで呼ぶ時になめらかで「言いやすい」のです。

 

 この様なお名前を「名前の法則」の世界では“なめらかネーム”と呼びます。

 

 「言いやすい」という事はファンからも「呼びやすい」という事になり、それすなわち「人気が出やすい」に繋がるのではないかと思い、他にも“なめらかネーム”の野球選手(野手)を探してみますと、
  原辰徳(はらたつのり)さん、古田敦也(ふるたあつや)さん、清原和博(きよはらかずひろ)さん、金本知憲(かねもとともあき)さん、稲葉篤紀(いなばあつのり)さんなど、
往年のスター選手の中でも特にファン人気の高い選手の名前が上がりました。

 

 さらに歴史を紐解くと、野村克也(のむらかつや)さんや山本浩二(やまもとこうじ)さん、田代富雄(たしろとみお)さんや大島康徳(おおしまやすのり)さん、岡田彰布(おかだあきのぶ)さんや広澤克実(ひろさわかつみ)さんなど、とかくパワーのある助っ人外国人選手に4番の座を奪われがちな日本球界において、日本人でも4番を任されるほどのホームランバッターがズラリと並ぶのです。
 
更に、現役選手では西武の「おかわり君」こと中村剛也(なかむらたけや)選手、侍ジャパンでも4番を務めたDeNAの筒香嘉智(つつごうよしとも)選手などが該当します。

 

 (筒香選手の場合、平仮名で書くと“つつごうとなるので、苗字の最後の母音が「う」だと思われがちですが「ご」を伸ばしている音ですので、カタカナでだと“ツツゴー”となり、この場合も該当例になります。斉藤さんや加藤さんなども同じです。)

 

 また、パワーだけでなく怪我をしにくい丈夫な身体に育つ要素もあるのか、イチローさんや落合さんなどの様に40代まで現役を続けた方も多く、あの連続試合出場の日本最高記録を持つ衣笠祥雄(きぬがささちお)さんもなめらかネームなのです。
(競技は違いますが、サッカー選手では50代になった現在もプレーを続けている三浦知良(みうらかずよし)選手が該当します。)

 

 この様に画数ではなく母音に着目して有名人の名前をタイプ分けすると、同じタイプの方にこれだけの共通点が見つかるのです。すなわち人の名前が持つ「音」にはそれだけの力が秘められているのではないか?というのがこの「名前の法則」の世界の研究テーマなのです。

 

もっと詳しく知りたいと思った方は、こういった研究の成果を一冊にまとめた「有名人 名前の法則」という本が発行されておりますので、そちらも是非ご覧下さい。 

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