勝手にお名前診断 (第157回)※2020年6月15日の記事を改訂
この「勝手にお名前診断」では、有名人をお一人ずつ紹介すると共に「名前の法則」的見地から、芸能界のどのジャンルに向いているかなどの適性を診断していこうと思います。
第157回目の今日は東野幸治さんです。
このお名前は本名です。
ローマ字で書くとHIGASHINO KOJIとなり、苗字の最後と下の名前の最初の母音が同じ「オ」である事がよくわかります。
この様なお名前を「名前の法則」の世界では、苗字と下の名前のつながりがなめらかで言いやすい事から“なめらかネーム”と呼びます。
更に、フルネームの最初と最後の母音も同じ「イ」である事もよくわかります。
この様なお名前を最初の文字に戻るという意味で“リターンネーム”と呼びます。
つまりこのお名前は、なめらかネームとリターンネームの両方に該当します。
この様なお名前を、トランプ(ポーカー)の役にかけて“ツーペアネーム”と呼びます。
名前だけで見ると、昨日紹介した今田耕司(いまだこうじ)さんより運が強い名前です。
実際東野幸治さんの経歴を振り返ると、ほぼ運の良さだけで現在のポジションにまで登りつめたのではないかと思える要素がたくさんあるのです。
まずこの方は今や芸人の登竜門となっている養成所(吉本で言えばNSC)に入学していません。高校3年生だった1985年に吉本興業がダウンタウンを中心に新たなムーブメントを起こそうとして新人オーディションを開催し、何をやったかまでの詳細は分かりませんがそのオーディションに合格してそのまま芸人になったそうです。
つまり一昔前の芸人の様な弟子修行もせず、養成所に通ってもいないのです。
元々本気で芸人になりたいという熱意もなかったので、友人に大学受験を勧められた時には芸人を休業して受験しました。しかし不合格となり芸人を続ける事となります。
そしてダウンタウンの番組「4時ですよ〜だ」に出演するのですが、相方がいなかった事と今田耕司さんと同じく下の名前が“こうじ”だった事で“Wコウジ”とコンビの様な扱いを受け、いつしか一緒に司会進行まで担当する様になりました。
ダウンタウンが東京へ進出した後には吉本新喜劇行きを命ぜられますが、新喜劇へ行くのが嫌で一度は芸人を辞めようとしました。しかし今田さんらに説得されて踏みとどまります。
新喜劇には1年程度出演したものの結局東京へ進出、「ダウンタウンのごっつええ感じ」のレギュラーに参加させて貰えました。
“リターンネーム”はバラエティー運の強い名前です。東京のスタッフや全国の視聴者にはほとんど知られていなくても、全国ネットのバラエティーにレギュラー出演出来たのですから。
ここまでダウンタウンと今田耕司さんがいたお陰で、下積みもなく何か芸を磨く事もしていません。東野さんがよく「心が無い」と言われますが、こうやってほとんど努力も苦労もせず、何となく人気者のそばにいただけで売れてしまった影響もあると思われます。
(だから“感動の再会”の場面で1人だけ笑ってしまうという現象が起きるのです。)
しかし97年に松本人志(まつもとひとし)さんが「ごっつええ感じ」の放送をプロ野球中継に差し替えられた事に腹を立て、同番組を終了させる事となりました。(細かい事情については割愛させて頂きます。)
大きなレギュラー番組を失い迷走し掛かっていた所、今度は島田紳助(しまだしんすけ)さんに「行列のできる法律相談所」(以下「行列」)のレギュラーに推薦してもらい、日曜夜の全国ネットに返り咲く事が出来ました。
そこで彼は姑息な技を身に付けます。「面白い事を言っている人のそばへ行って一緒の画面に映れば、自分も面白く見える」というものです。
ギャグも無ければものまねも出来ない、自分では面白い事が思い浮かばない、の無い無い尽くしの結果、そんな処世術を編み出したのです。ギャグやものまねを編み出す前に。
紳助さんもこれには呆れながらも、「いやこれは案外深いぞ。」と感心していました。
そうなんです。東野さんの頭にあるのは「どうやって他人を笑わせるか」ではなく、「どうやったら自分が芸能界で生き残れるか」なのです。
芸人なら持っている筈の、お客さんを楽しませようとか喜んでもらおうという基本精神が欠如しているのです。増してやいざ1人で笑わせようとしても、披露する芸がありません。だからこの方は芸人ではなくタレントなのです。
そして紳助さんが“黒い交際”の発覚により事実上芸能界を引退する事となり、(細かい事情については割愛させて頂きます。)その穴を埋める為急遽後任司会者の内の1人となりました。労せずして司会者のポジションに就いたのですから、ここでも運がいいと言えますね。
“なめらかネーム”は司会者向きの名前です。特にアナウンサー出身の方が多い事からも分かる通り、アドリブ少なめで台本通りのきっちりとした進行に向いています。
東野さんのよく使う言い回しに「◯◯◯でございます〜。」というのがありますが、その言い回しからもきっちりと進行をしようとしている心理が伺えますね。
松本人志さんと共にMCを務める「ワイドナショー」でも進行役で、ボードやフリップに書かれている文字をほぼそのまま読んでいるだけです。(斜体文字が加筆した部分です)
「行列」は毎回何かの達人やアート作品、高級グルメなどが出てきますが、この方は何が出てきても「スゴい!」の一点張りです。
ゲストの紹介VTRが流れてる間も、
「アカデミー賞の最優秀主演男優賞に輝いた。」・・・「スゴい!」
「オリコンの連続1位記録を塗り替えた。」・・・「スゴい!」
「5大ドーム公演を成功させた。」・・・「スゴいねぇ!」
何を見ても「スゴい!」とさえ言っておけば進行できる、「スゴい!」は万能だと思っているのです。
それでもこの方は身長が178cmと、お笑いタレントとしては高身長なお陰で、司会者の位置に立つと何となく絵になるという効果もあると思われます。なめらかネームは身体の発育が促進される名前でもありますからね。
昨日今田耕司さんを紹介した時に、「リターンネームは共同司会になるケースが多い」と申しましたが、東野幸治さんは“ツーペアネーム”です。全国ネットの番組では「行列」の司会を後藤輝基(ごとうてるもと)さんと交代で務めたり、「1週回って知らない話」もフリーアナウンサーの川田裕美(かわたひろみ)さんとの共同司会だったりしますが、関西ローカルの番組では単独で司会を務めるケースが多く、単独司会者向きのなめらかネームの面目を保っています。
俳優としてははっきり言って演技が下手な(心のこもった芝居が出来ない)為にほとんどオファーがありませんが、かつて缶コーヒーのCMでダウンタウンを中心に吉本の芸人が集められ、ドラマ仕立ての「明日があるさ」キャンペーンが展開された時、そのメンバーに東野さんは選ばれましたがリターンネームの今田さんは選ばれませんでした。当時の人気ももちろん今田さんのほうが上だったのですが、東野さんはなめらかネームでもある分、俳優“運”だけは持っていた様です。
今回はやけに辛口で批判的だなとお思いの方もいらっしゃるでしょう。
では実際この方が世に出たきっかけは何だったかと聞かれて、即答出来る方がいるでしょうか。
大阪の芸人が東京へ進出するまでには、漫才や漫談、コントやものまねなど、何かしらの芸で大勢の人を笑わせて、賞を獲るなどして人気が出てから東京へ進出するものです。
しかしこの方は大阪時代、漫才コンビを組んでいた訳でもなく、大きな賞を獲った訳でもありません。特別話が上手い訳でも面白い訳でもなく、ものまねなども出来ません。
芸人という括りに入れてしまうのは他の芸人さんに申し訳ないほど芸が無いのです。
現在は不定期放送となっている「1週回って知らない話」の司会を務めていますが、東野幸治さんこそ若い世代はどうやって現在の地位に着いたか知らないでしょう。わざわざゲストを呼ばなくても、司会者が一番「1週回って知らない話」なのです。
母音ではなく文字で見ると(ひがしのこうじ)と、2文字目に濁点は付くものの「し」という字が2つ入る“ワンモアネーム”でもあります。
“ワンモアネーム”の特性は何処に出ているのか?それは一度別れた奥さんと、もう一度(ワンモア)結婚したところじゃないですかね。余談ですがプライベートではほとんど喋らず、面白い事を言おうともしないそうです。プライベートでも人を楽しませようとか喜ばせようという気持ちは無いんでしょうか。
「行列」の司会をローテーションで回していた宮迫博之(みやさこひろゆき)さんが闇営業問題以降まだテレビ復帰の目処が立たず、その間を陰で支えていた渡部建(わたべけん)さんも復帰は難しそうです。
他力本願でここまで来た東野さん、これからはあなたが番組を引っ張っていかないといけませんよ。
この様に芸能人のお名前を画数ではなく母音に注目して分析すると、名前のタイプによって芸能界のどのジャンルに向いているかが見えてくるのです。
もっと詳しく知りたいと思った方はこちらをご覧下さい。
- 価格: 1320 円
- 楽天で詳細を見る
これからもいろんな芸能人の方を、名前の特性とともにご紹介していくつもりです。
ではまた次回をお楽しみに。