矢名樹ヒロタカの「お名前だけお借りします。」

有名人のお名前を「名前の法則」に基づき紹介、分析していきます。

菊池桃子さん(2回目)【お名前診断】[母音占い]

勝手にお名前診断 (第172回)※2020年7月6日の記事を改訂

 

この「勝手にお名前診断」では、有名人をお一人ずつ紹介すると共に「名前の法則」的見地から、芸能界のどのジャンルに向いているかなどの適性を診断していこうと思います。

 

第172回目の今日は菊池桃子さんです。

このお名前は本名ですが、現在は再婚して苗字が新原(にいはら)になっています。

 

ローマ字で書くとKIKUCHI  MOMOKO となり、

苗字の最後の文字「ち」と、下の名前の最初の文字「も」

フルネームの最初の文字「き」と、最後の文字「こ」の母音が違います。

この様なお名前を同じ母音のペアが出来ない事から“ノーペアネーム”と呼びます。 

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ベースは芸能活動が不安定になりがちな“ノーペアネーム”ですが、この方の名前には色々なトッピングが乗っています。

苗字の最初の部分が50音表のタテ列、か行「かきくけこ」の「き く」になっているので、母音は違えど言い慣れている字並びである為、なめらかに言いやすいと感じられます。

この様なお名前を“タテなめネーム”と呼びます。

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しかし昨日紹介した中山美穂(なかやまみほ)さんの様に、苗字と下の名前の繋がりの部分(フルネームで呼ぶ時に一瞬途切れがちな部分)ではないので、特に効果は感じられないと思われます。“菊池”という苗字もよくありますからね。

 

下の名前は“もも”と同じ文字が続く“連チャンネーム”です。 

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こちらも言いやすいと同時に覚えてもらいやすい効果があると思われ、芸能人にとっては有利な名前と言えるでしょう。

 

そしてもう1つ、苗字と下の名前で分けて考えると KIKUCHI  MOMOKO と、それぞれ最初と最後が同じ母音になります。

この特別な条件に当てはまるスライドネームでもあります。

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このタイプは大きな転向や路線変更をする方が多いのですが、その点については後ほど触れる事にしましょう。

 

叔母さんが経営していた飲食店のレジ横に飾られていた写真を、たまたま音楽関係者が見掛けてスカウトされて芸能界に入った菊池桃子さん。

女優や歌手に憧れていた訳ではなく「見てみたい」という好奇心だけのほぼ無欲な状態でした。

それでも80年代のアイドル史に名を残したのですから、本人に魅力があったという事でしょう。昨日の中山美穂さん同様、女優運や歌手運の弱い“ノーペアネーム”の売れ方として、運ではなく魅力で売れた方と言えます。器用さは無くとも容姿だけで成り立つ「お人形さんの様な」と形容されるタイプの典型と言ってもいいでしょう。

芸能界デビューして早々に、「Momoco」という雑誌が創刊されてそのイメージガールに選ばれた事からも事務所の力の入れ様が分かるというものです。

 

映像作品デビューは「パンツの穴」という、これまた昨日の記事になぞらえた訳ではありませんが、中山美穂さんのドラマデビュー作「毎度おさわがせします」の様に、思春期の性に対する好奇心や悩みを描いたコメディタッチの映画でした。当時はそういうのが流行っていたんですかねぇ。ちなみにこの映画は第2弾、第3弾と続編が作られましたが、菊池桃子さんは有名になるとすぐに清純派アイドルとして売り出したので第1弾しか出演していません。

 

歌手としては1984年、「青春のいじわる」という曲でデビューします。続く「SUMMER EYES」「雪に書いたLOVE LETTER」「卒業GRADUATION−」などが相次いでヒットし、同年代のアイドル(井森美幸さんや森口博子さん)から一歩抜きん出ました。

“リターンネーム”ではないので決して歌は上手いという訳ではなく、曲の良し悪しに関わらずどの歌もまんべん無く売れる状況になっていたので、この方も代表曲を1曲挙げるとなると意見が別れると思います。

 

ただヒット曲を連発していたにも関わらず、シングルのリリースは12曲で一旦途切れます。実はそこに“スライドネーム”の路線変更をする性質が出てしまうのですが、ある時突然ラ・ムーというロックバンドとしての活動を始めたのです。

(厳密に言うと先述の通りお人形さんの様なタイプでしたので、「事務所の意向で始めさせられた」が正解だったかも知れません。)

これにはファンもただ驚くだけでついていけませんでした。

以前紹介した本田美奈子.(ほんだみなこ)さんもMINAKO with WILD CATSというバンドで活動したものの上手くいかなかった様に、アイドルからロック歌手への転身は難しいのです。歌唱力の高い本田美奈子.さんでも上手くいかなかったのですから、もともとロックとは無縁の菊池桃子さんの声質で上手くいく筈もありません。スライドネームでも路線変更が必ず成功する訳ではないという事です。

まぁラ・ムーのデビュー曲「愛は心の仕事です」も、ロックかと聞かれたら疑問符が浮かぶ様なスローテンポな曲調だったんですけど。(斜体文字が加筆した部分です)

ロックバンドへの転向がはっきり言って失敗に終わった後、女優業に専念する事になるのですが、女優運の強い“なめらかネーム”ではないので主演ドラマがヒットしたという話も無く、こちらも代表作と呼べる物は無い様です。

 

実はもう1つトッピングがありまして、苗字に「き」の字が入るので自分に厳しくなる“お・か・きネーム”でもあります。 

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元々好奇心だけで入った芸能界でも、やると決めたからには少々うまくいかない事があっても続けていこうという思いがあったのでしょう。

 

そして1993年、鈴木雅之(すずきまさゆき)さんとのデュエットで発表した「渋谷で5時」が、最初はB面(カップリング曲)ながらカラオケで人気となり、後にA面として再発売される程のヒットとなりました。これはスライドではなく“ワンモアネーム”(“連チャンネーム”は同じ文字が2つ入る“ワンモアネーム”でもある)の特性が発揮されたのでしょう。

ちなみに鈴木雅之さんから「特徴のある声だから」と指名を受けたそうで、やはりロックに転向させたのは間違いだったという事ですね。

 

最近はストーカー被害や再婚、事務所独立など芸能以外で話題になる事が多い様です。

どれもアラフィフになってからのぼる話題ではない気もしますが、それだけ衰えていない証拠でしょう。良い意味で不器用な“お人形さん”のままでいて欲しいと願う、根強いファンが多いのではないでしょうか。

 

この様に芸能人のお名前を画数ではなく母音や文字に注目して分析すると、名前のタイプによって芸能界のどのジャンルに向いているかが見えてくるのです。

もっと詳しく知りたいと思った方はこちらをご覧下さい。

これからもいろんな芸能人の方を、名前の特性とともにご紹介していくつもりです。

 

ではまた次回をお楽しみに。