矢名樹ヒロタカの「お名前だけお借りします。」

有名人のお名前を「名前の法則」に基づき紹介、分析していきます。

アグネス・チャンさん(2回目)【お名前診断】[母音占い]

勝手にお名前診断 (第183回)※2020年7月28日の記事を改訂

 

この「勝手にお名前診断」では、有名人をお一人ずつ紹介すると共に「名前の法則」的見地から、芸能界のどのジャンルに向いているかなどの適性を診断していこうと思います。

 

第183回目の今日はアグネス・チャンさんです。

このお名前は芸名です。

 

ローマ字で書くとAGUNESU CHAN (英字綴りではAGNES CHAN)となり、最初と最後の文字の母音が同じ「ア」である事がよくわかります。

(最後が「ン」で終わる名前の場合、一つ前の文字で判断します。)

この様なお名前を「名前の法則」の世界では、最初の母音に戻るという意味で“リターンネーム”と呼びます。

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本名は陳 美齡(チャン・メイリン)といい、アグネスという名前はカトリック教徒である故の洗礼名です。

日本での元マネージャー、金子 力(かねこ ちから)さん(現:所属事務所社長)と結婚した事で現在の日本名は金子 陳 美齡(かねこ チャン・メイリン)、

英語圏で活動する際はAgnes Meiling Kaneko Chanと、いくつも名前がある方なのでややこしいですが、まずは日本での芸名アグネス・チャンとして診断していきます。

 

“リターンネーム”の芸能界での特徴は、女性の場合まず歌手業に強いという事です。

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この記事でも紹介している様に「ヒット曲に恵まれる」運が強く、ほぼ歌手業だけで成功するという傾向があります。

 

1971年、香港で姉のアイリーン・チャンと共に唄った「サークル・ゲーム(The Circle Game)」のヒットで一躍有名になり、映画やテレビ番組にも出演する大スターとなります。

「Agnes Chan Show」のゲストで出演した平尾昌晃(ひらおまさあき)さんによって日本に紹介され、72年11月に「ひなげしの花」で日本でもレコードデビューする事になりました。すると“香港からきた妖精”と呼ばれ、日本のアイドルの仲間入りをするのです。

この「ひなげしの花」という歌はアグネス・チャンさんの代表曲となるのですが、それは独特の唄い方(「丘の上」という歌詞が『おっかのうえ〜』となってしまう)があまりに特徴的だった為に、小さい“っ”を入れるだけで彼女の真似と認識される程、誰でも出来るものまねの1つになったからなのです。

実際「ものまね王座決定戦」の様な番組では、あまりものまねが得意でない女性タレントが挑戦する定番となり、そのお陰で「ひなげしの花」は毎回の様に番組で流れる事となっていました。だからアグネス・チャンと言えば「ひなげしの花」と言われる程の代表曲になったのです。

まぁそんな歌を貰えた事と、唄い方のクセも含めて、これも“リターンネームのヒット曲運”

と言えるかも知れません。

ただ、何もその1曲のヒットで終わった訳ではなく、「草原の輝き」「小さな恋の物語」「ポケットいっぱいの秘密」などがたて続けにヒットし、アグネス・ブームを巻き起こしました。日本の歌手としても確固たる地位を築いたのです。

 

その一方で学業にも真摯に取り組み、日本では上智大学に入学します。更に心理学を学びたいという思いから、カナダのトロント大学編入学という形で留学を決め、一時芸能活動を休止する事を発表しました。

そして無事に優秀な成績で卒業した後、「アゲイン」という歌で再び日本での音楽活動を開始しました。もはや日本は彼女にとって“第二の故郷”となっていたのです。

 

その後は芸能活動以外にもチャリティー・ボランティア活動(元々香港でスカウトされたきっかけもチャリティーコンサートだった)や作家活動、大学客員教授日本対がん協会ほほえみ大使、そしてユニセフ親善大使として世界中の貧窮に苦しむ国々を訪問しています。

この「勝手にお名前診断」ではあまり日本人以外のお名前を診断する事はないので(第101回目のマイケル・ジャクソン以来)、参考記録として本名の陳 美齡(チャン・メイリン)並びに結婚後の日本名の金子 陳美齡(かねこ チャンメイリン)というお名前を診断すると、どちらも同じ母音のペアが出来ない“ノーペアネーム”になります。

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“ノーペアネーム”は活動が不安定になりがちですが、その言葉の裏には「安定を望まない」気質もあると思われ、これだけ多くの肩書きが並ぶところもその気質の表れと言えるでしょう。(斜体文字が加筆した部分です)

昔活躍していた芸能人をテレビで見かけなくなるとすぐ「消えた」だとか「あの人は今」的な扱いをする日本人の悪い風潮がありますが、この方は日本でテレビを見ているだけでは計り知れない程、世界を股に掛けて様々な活動をされているのです。

もうその経歴を書き連ねたら、皆さんも読むのが嫌になる程とんでもなく長くなってしまうのでここには書きません(私も書くのが嫌になると思います)が、単に「最近テレビで見ないなぁ」などという揶揄では収まりきらない程、常に活動を続けて世界中を飛び回っている事だけはお伝えしておきます。

 

自身の子供たちに対しての教育も正しかった様で、3人の息子さんがいずれも米スタンフォード大学に進みました。

現在その教育方針に関する著書もいくつか発売されていますので、優秀なお子様に育てたいとお思いの方は参考にされてみてはいかがでしょうか。

 

あとご本人には直接関係のない話ですが、「アグネス・チャン」で検索すると出てきた話題なので最後に触れておきます。

アグネス・チャンさんのファンである霜降り明星せいやさんが「霜降りバラエティー」の番組内で企画した「令和のアグネス・チャンを探せ」で、見事グランプリを獲得して歌手デビューも決まった一ノ瀬陽鞠(いちのせひまり)さん(本名)も、フルネームの最初と最後の母音が同じ「イ」なのでアグネス・チャンさんと同じく“リターンネーム”です。

だからグランプリに選ばれたとまでは言いませんが、せいやさんの頭の中で無意識にリターンネームを選んだのではないかという不思議な縁を感じます。

 

この様に芸能人のお名前を画数ではなく母音や文字に注目して分析すると、名前のタイプによって芸能界のどのジャンルに向いているかが見えてくるのです。

もっと詳しく知りたいと思った方はこちらをご覧下さい。

これからもいろんな芸能人の方を、名前の特性とともにご紹介していくつもりです。

 

ではまた次回をお楽しみに。