矢名樹ヒロタカの「お名前だけお借りします。」

有名人のお名前を「名前の法則」に基づき紹介、分析していきます。

石井竜也さん(米米CLUB)【お名前診断】[母音占い]

勝手にお名前診断 (第254回)

 

この「勝手にお名前診断」では、有名人をお一人(一組)ずつ紹介すると共に「名前の法則」的見地から、芸能界のどのジャンルに向いているかなどの適性を診断していこうと思います。

 

第254回目の今日は石井竜也さんです。

このお名前は本名です。

 

米米CLUBカールスモーキー石井さん、と言ったほうがピンとくる方も多いでしょう。

80年代終盤に現れたバンドの多くは、昔のプロレスラーのリングネームの様に、横文字と苗字を組み合わせた名義がよく見られました。

爆風スランプサンプラザ中野さんや聖飢魔Ⅱデーモン小暮さんなど)

 

まずこのカールスモーキー石井という芸名から見ていきましょう。

無理矢理ローマ字で書くとKARUSUMOKI ISHIIとなり、苗字の最後と下の名前の最初の母音が同じ「イ」である事がよくわかります。

この様なお名前を「名前の法則」の世界では、苗字と下の名前のつながりがなめらかで言いやすい事からなめらかネームと呼びます。

(ちなみに“カールスモーキー”とは「煙(ケム)に巻く」という意味から生まれた造語です。)

なめらかネームは歌手運のある名前で、男性の場合特に演歌やロックなどの男らしい歌を唄うのに適しています。

 

「Shake Hip!」sûre danseなど初期はロック調の曲を中心とした、あくまでロックバンドとして登場しました。

(ダンスの正しい綴りはdanceですが、この曲名は故意にdanseとしたと思われ、筆者の入力ミスではない事を付け加えておきます。)

米米CLUBというバンド名は、雑誌などで注目してもらう為に※(米印)を付けたという説と、海外の人気バンド、トム・トム・クラブをメンバーの1人がコメ・コメ・クラブと言い間違えたのが面白かったから、という2つの説があります。

「コメ・コメ」と同じ音が繰り返される名前はやすし・きよしやオール阪神・巨人ダウンタウンなどの漫才コンビに昔からよく用いられる形で、当ブログでは「反復型」と称しています。

blog.housoku.work

そんな名前を付けたせいか「KOME KOME WAR」「FUNK FUJIYAMA」などでかなりふざけた方向に走ってしまい、コミックバンドとも呼ばれる様になってしまいました。

しかしその一方で浪漫飛行「君がいるだけで」など真面目な歌を出すとこれがギャップの効果を生み、オリコンで1位を獲得する程の大ヒットとなります。

特にドラマ主題歌にもなった「君がいるだけで」は280万枚を越える驚異的な売り上げを記録し、1992年のレコード大賞(ポップス・ロック部門)に輝くなど、押しも押されもせぬ人気バンドとなったのです。

 

さて、ここで本名の石井竜也というお名前を見てみましょう。

ローマ字で書くとISHI TATSUYAとなります。

苗字の最後の文字「い」と、下の名前の最初の文字「た」、

フルネームの最初の文字「い」と、最後の文字「や」の母音が違います。

この様なお名前を同じ母音のペアが出来ない事から“ノーペアネーム”と呼びます。

“ノーペアネーム”は芸能活動が不安定になりがちです。

 

また苗字と下の名前で分けて見るとISHI TATSUYAと、苗字の最初と最後の母音が同じ、下の名前も最初と最後の母音が同じになっているのです。

この特殊な条件に当てはまる“スライドネーム”でもあります。

“スライドネーム”は滝沢秀明(たきざわひであき)さんに代表される様に、大きな転向や路線変更をされる方が多いのですが、その路線変更が上手くいかない場合もあります。

blog.housoku.work

米米CLUBの人気絶頂期に映画監督に挑戦し、1994年に第1作の「河童」が公開されました。

1作目は話題性もあってまずまずのヒット(90年代は日本映画の低迷期にあった事を鑑みて)となりましたが、96年に公開した2作目の「ACRI(アクリ)」が興行的に大失敗となってしまいます。

(タイトルからは分かりにくいですが、1作目の河童に続いて想像上の生き物“人魚”を題材にした映画でした。)

主演は当時人気上昇中だった女優の吉野公佳(よしのきみか)さんを起用しましたが、映画の失敗が響いたのかそれ以降メディア露出が減ってしまい、石井竜也さんはそれも自分の責任と受け止め、自殺まで考えたと後に語っています。

結果、15億円もの赤字となりバンド活動に支障をきたす程の負債を抱える事となりました。

それでも負債をバンドの収入で補填するのは違うと感じ、またメジャーになり過ぎた為に要求される音楽と本来のバンドスタイルにギャップを感じたメンバーの脱退なども重なって、米米CLUBは一旦の解散となってしまいます。

やはりバンド名が最初と最後の母音が違う“ノーリターンネーム”だったせいか、長続きはしなかったのですね。

blog.housoku.work

ソロになった石井さんはカールスモーキー石井ではなく、本名の石井竜也名義で歌手活動を続け、これまでに30曲以上出していますがまだ誰もが知る様なヒット曲はありません。

苗字の石井を文字で見ると()と、「い」が2つ入る“ワンモアネーム”でもあります。

blog.housoku.work

バンドで成功してソロでも成功する可能性の高い名前なのですが、やはりバンド時代の名義と違うと効力は薄れるようです。

あと「い」が母音なのでローマ字でも“I”1文字となり、文字としても弱い気がします。特に2文字目の「い」なんて「し」を伸ばした音(カタカナにすると「ー(伸ばし棒)」)の様な感じにも見えますので、“ワンモアネーム”としての効果も弱いと考えられます。

 

結局ソロになってからの石井竜也さんはアーティスト(ミュージシャンもアーティストと呼ばれる事があるのでややこしいですが、芸術家のほうのアーティストです)としての活動が注目される事のほうが多くなった様です。

絵や彫刻などアート作品の展覧会を定期的に開き、またデザイナーとしてイベントの衣装デザインを手掛けるなど、その活躍は多岐にわたっています。

 

一方で米米CLUBも2006年に再結成して、たまにではありますが活動も続けています。

先月には「愛を米て」というシャレもこめられたタイトルの新曲もリリースされたそうで、まだまだ米米スピリットは残っている様です。

 

この様に芸能人のお名前を画数ではなく母音に注目して分析すると、名前のタイプによって芸能界のどのジャンルに向いているかが見えてくるのです。

もっと詳しく知りたいと思った方はこちらをご覧下さい。

これからもいろんな芸能人の方を、名前の特性とともにご紹介していくつもりです。

 

ではまた次回をお楽しみに。