矢名樹ヒロタカの「お名前だけお借りします。」

有名人のお名前を「名前の法則」に基づき紹介、分析していきます。

桂三枝(現:文枝)さん【お名前診断】[母音占い]

勝手にお名前診断 (第262回)

 

この「勝手にお名前診断」では、有名人をお一人ずつ紹介すると共に「名前の法則」的見地から、芸能界のどのジャンルに向いているかなどの適性を診断していこうと思います。

 

第262回目の今日は桂三枝(現:文枝)さんです。

このお名前は芸名です。

 

旧芸名をローマ字で書くとKATSURA SANSHIとなり、苗字の最後と下の名前の最初の母音が同じ「ア」である事がよくわかります。

この様なお名前を「名前の法則」の世界では、苗字と下の名前のつながりがなめらかで言いやすい事からなめらかネームと呼びます。

“なめらかネーム”は司会者運の強い名前です。 

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桂三枝さんは「ヤングおー!おー!」の司会に始まり、「新婚さんいらっしゃい!」や「パンチDEデート」、「三枝の国取りゲーム」、「三枝の爆笑美女対談」、「クイズ!年の差なんて」など数多くの番組で司会を務めました。

特に1971年に始まった「新婚さんいらっしゃい!」は放送50周年を迎え、“同一司会者によるトーク番組の最長放送世界記録”としてギネス記録に認定され現在も更新中です。

(開始当初は月亭可朝(つきていかちょう)さんと女性アシスタントがいた3人体制でしたが、月亭可朝さんが参院選出馬を表明した為4ヶ月で降板し、以降は桂三枝さんと女性アシスタントによる2人体制となりました。なお女性アシスタントは現在の山瀬(やませ)まみさんが7代目になります。)

ヤングおー!おー!」の司会も10年以上務め上げ、若い頃の桂文珍(かつらぶんちん)さんや月亭八方(つきていはっぽう)さん、更に明石家(あかしや)さんまさんなどが様々なゲームに挑戦する人気コーナーを取り仕切っていました。

 

本名は河村静也(かわむらしずや)といいます。

ローマ字で書くと KAWAMURA SHIZUYAとなり、フルネームの最初と最後の文字の母音が同じ「ア」である事がよくわかります。

この様なお名前を、最初の母音に戻るという意味で“リターンネーム”と呼びます。 

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“リターンネーム”の特徴はまず自身が話が上手くなるのでトークベース型(フリートークの面白さを売りにするタイプ)のお笑いタレントが多いのですが、他のタレントを売り出すセンスや能力にも長けているプロデューサータイプも多いのです。

若き日のさんまさんをスターダムに押し上げたのは桂三枝さんだったと言っても過言ではないでしょう。

ゲームのアイデアも次々と考案し、今では誰もが知る「あっち向いてホイ!」や、テレビでは定番の有名なゲーム「たたいてかぶってジャンケンポン」や「箱の中身は何だろな?」の発案者でもあるのです。

母音ではなく文字で見ると(わむらしずや)と、「か」が入る“お・か・きネーム”でもあります。

よく見ると芸名の屋号:桂(つら)にも「か」が入っていますね。 (まぁ桂一門全員になっちゃいますけど)

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このタイプは自分に厳しくなる名前なので後輩にも厳しくなると思われ、さんまさんが昔よく「ちょっと来い!」と三枝さんに呼び出されて怒られたエピソードは有名ですね。(多少さんまさんの脚色もあるのでどこまで本当かは分かりませんが)

もちろん自分にも厳しくなるので、テレビタレントとして忙しい中でも本業の落語を疎かにせず、寄席(高座)にも上がり続けました。古典落語よりも自身で生み出した創作落語に力を入れ、中でも幕末の新撰組の戦いを題材にしてゴルフに置き換えた「ゴルフ夜明け前」は高い評価を受け、文化庁芸術祭大賞を受賞した後に書籍化、映画化までされた程です。

 

2003年には上方落語協会会長に就任し(現在は特別顧問)、06年には紫綬褒章も受賞するなど本業の落語に邁進する様になると、11年に師匠の名を継いで六代目・桂文枝を襲名しました。

この名前をローマ字で書くとKATSURA BUNSHI となり、

苗字の最後の文字「ら」と、下の名前の最初の文字「ぶ」、

フルネームの最初の文字「か」と、最後の文字「し」の母音が違います。

この様なお名前を同じ母音のペアが出来ない事から“ノーペアネーム”と呼びます。

あくまでテレビ的目線で言うと司会者向きの名前でなくなった為か、襲名後は以前から続いている「新婚さんいらっしゃい!」以外で司会の仕事はなく、文枝の〇〇といった冠番組もありません。

もちろん本人がいっそう落語に邁進する様になったからではありますが、人気タレント「桂三枝」の名前を捨てるにはそれだけの相当な覚悟があったと思われます。

 

実は今年1月に妻が病死し、その翌日に母親も老衰で相次いでなくなるという悲しい出来事に見舞われていました。

傷心の中でも人を笑わせる仕事は辛いとは思いますが、我々は「新婚さんいらっしゃい!」で椅子から転げ落ちる姿をまた見たいので、これからも落語家とタレントの両方で頑張って欲しいと思います。

 

この様に有名人のお名前を母音や文字に注目して分析すると、名前のタイプによって芸能界のどのジャンルに向いているかが見えてくるのです。

もっと詳しく知りたいと思った方はこちらをご覧下さい。

これからもいろんな芸能人の方を、名前の特性とともにご紹介していくつもりです。

 

ではまた次回をお楽しみに。