矢名樹ヒロタカの「お名前だけお借りします。」

有名人のお名前を「名前の法則」に基づき紹介、分析していきます。

北島三郎さん【お名前診断】[母音占い]

勝手にお名前診断 (第281回)

 

この「勝手にお名前診断」では、有名人をお一人ずつ紹介すると共に「名前の法則」的見地から、芸能界のどのジャンルに向いているかなどの適性を診断していこうと思います。

 

第281回目の今日は北島三郎さんです。

このお名前は芸名です。

 

ローマ字で書くとKITAJIMA SABUROとなり、苗字の最後と下の名前の最初の母音が同じ「ア」である事がよくわかります。

この様なお名前を「名前の法則」の世界では、苗字と下の名前のつながりがなめらかで言いやすい事からなめらかネームと呼びます。

“なめらかネーム”は男性歌手運が強く、ヒット曲に恵まれやすいという特性があります。

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本名は大野穣(おおのみのる)といいます。

ローマ字で書くとONO MINORUとなり、

苗字の最後の文字「の」と、下の名前の最初の文字「み」、

フルネームの最初の文字「お」と、最後の文字「る」の母音が違います。

この様なお名前を同じ母音のペアが出来ない事から“ノーペアネーム”と呼びます。

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北海道出身の大野穣少年は、高校生の時に函館で催された「NHKのど自慢」に出演し、鐘は2つしか鳴らなかったものの司会者から声を褒められた事で気を良くして歌手の道を目指し始めます。

高校を中退して上京し、流しをしながら作曲家の船村徹 (ふなむらとおる)さんに弟子入りして修行を積みました。

その間に下宿先のアパートの大家さんの娘と結婚したり、漫才コンビとしてステージに立つなど紆余曲折がありながら1962年、25歳の時に北海道(北の島)生まれの意味を込めて北島三郎という芸名をもらいデビューしました。

デビュー曲の「ブンガチャ節」は諸事情により放送禁止となりますが、2曲目の「なみだ船」のヒットにより一躍有名になります。

やはりなめらかネームの芸名をもらったのが良かったのでしょう。なめらかネームは男性歌手運が強く、ヒット曲に恵まれやすいのです。

63年に「紅白歌合戦」に初出場、65年には兄弟仁義」「帰ろかな」「函館の人」がたて続けにヒットして、演歌歌手としての地位を確立しました。

兄弟仁義」は映画化もされて自身も出演し、続編も制作されるなど一時は俳優としても活躍しました。なめらかネームは俳優運の強い名前でもあるのです。

歌手としては「紅白歌合戦」に連続出場を続けるものの新曲がなかなか大きなヒットにつながらない時期がありましたが、78年には「与作」がヒットして面目躍如を果たします。

この「与作」はなぜかゲーム化(「きこりの与作」)されるなどしてニ次的なヒットを生み、新しいファン層を獲得して更に知名度が上がっていきました。

またこの頃から原譲二(はらじょうじ)というペンネームを使い、自分の歌の作詞・作曲だけでなく弟子の山本譲二(やまもとじょうじ)さんや小金沢昇司(こがねざわしょうじ)さんたちに楽曲提供するという、シンガーソングライターの様な活動も始めました。

紅白歌合戦」で何度も歌唱した「まつり」もご自身の作曲によるものです。

 

ここで本名の大野穣(おおのみのる)というお名前を母音ではなく文字で見ると(おおる)と、「の」が2つ入る“ワンモアネーム”になります。

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この“ワンモアネーム”はだまさんや井上陽水(のうえようす)さん、松山千春(つやちはる)さんなど、シンガーソングライターとして成功した方に多い名前なのです。自分で唄って作詞・作曲も出来るのですから“ワンモア”な活躍と言えますね。

 

しかしこの方の最たる“ワンモア”な活動と言えば馬主としての一面ではないでしょうか。

きっかけは先輩歌手の春日八郎(かすがはちろう)さんに薦められたからだったそうですが、63年に始めたという事は2曲目の「なみだ船」がヒットした直後と考えると驚きです。

出場50回を機に「紅白」勇退をした後の2015年にキタサンブラックがG1で初優勝を果たし、50年以上にも及ぶ馬主生活が報われました。

当時「もうすぐ80歳になりますが、こんなに感動した事はない」と語ったそうで、「紅白」を勇退した分、歌手活動に使ってきた運がキタサンブラックに乗り移ったんでしょうかね。

 

つい先日、「岸壁の母」のヒットで知られる元歌手の二葉百合子(ふたばゆりこ)さんとのデュエット曲「栄枯盛衰」が発売されました。

今年85歳にして現役の歌手であり続ける姿勢は、本名の大野穣(おのみのる)に「お」が入り、60年名乗ってきた芸名の北島三郎(たじまさぶろう)にも「き」が入る“お・か・きネーム”故の、自分に対する厳しさの表れでしょう。

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ちなみに二葉百合子さんは御年90歳だそうで、合計175歳の奇跡のデュエットと言えます。

これからも高齢化社会の希望の星となって欲しいですね。

 

この様に有名人のお名前を母音や文字に注目して分析すると、名前のタイプによって芸能界のどのジャンルに向いているかが見えてくるのです。

もっと詳しく知りたいと思った方はこちらをご覧下さい。

これからもいろんな有名人の方を、名前の特性とともにご紹介していくつもりです。

 

ではまた次回をお楽しみに。