勝手にお名前診断 (第284回)
この「勝手にお名前診断」では、有名人をお一人ずつ紹介すると共に「名前の法則」的見地から、芸能界のどのジャンルに向いているかなどの適性を診断していこうと思います。
第284回目の今日は松崎しげるさんです。
このお名前は芸名です。
ローマ字で書くとMATSUZAKI SHIGERUとなり、苗字の最後と下の名前の最初の母音が同じ「イ」である事がよくわかります。
この様なお名前を「名前の法則」の世界では、苗字と下の名前のつながりがなめらかで言いやすい事から“なめらかネーム”と呼びます。
“なめらかネーム”は男性歌手運が強く、ヒット曲に恵まれやすいという特性があります。
本名は松崎茂幸(しげゆき)といいます。
“茂”の字は“しげる”と読める事から芸名をつけたと思われ、こちらも“なめらかネーム”ですね。生まれつきなめらかネームの方は体の発育に恵まれ、身体能力が高くなる傾向があります。
中学から高校まではなめらかネームの身体能力を活かして野球に打ち込んでいた松崎茂幸少年でしたが、肘と肩を負傷した為に野球を断念して音楽活動を始める様になりました。
大学時代はミルク(夏期はアイスミルク、冬期はホットミルクに名前が変わる)というバンドを組み、当時芸能プロダクションのマネージャーをしていた宇崎竜童(うざきりゅうどう)さんにスカウトされてプロデビューまで果たしたそうです。
バンドは長く続かずに解散した後、ソロ歌手としてビクター音楽産業のオーディションに合格し、1970年に「8760回のアイ・ラブ・ユー」という曲でデビューしました。
その後「グリコ・アーモンドチョコレート」のCMソングを何曲か担当するもののなかなかヒットにつながらず、実に14枚目のシングル(アーモンドチョコレートのCMソングとしては4曲目)「愛のメモリー」が77年に大ヒットして紅白歌合戦にも出場しました。
この1曲のヒットが、その後の人生を大きく変える事となります。
79年にはドラマ「噂の刑事・トミーとマツ」に出演すると、国広富之(くにひろとみゆき)さんとの名コンビ振りで人気を博し、すっかりお茶の間の人気者になりました。
なめらかネームは俳優運の強い名前でもあるのです。
また、それまでのクラウンライターから西武鉄道グループへ球団譲渡されて生まれ変わった西武ライオンズの球団歌「地平を駈ける獅子を見た」を担当し、西武ファンから長く愛される歌になりました。
一般的な歌謡曲を唄う歌手(俗に言う“流行”歌手)がプロ野球の球団歌を任される事は珍しく、そこには自身も野球少年だった経験と、「愛のメモリー」が春の選抜高校野球大会の入場行進曲に選ばれた事も関係していたと思われます。
入場行進曲を唄う歌手として高校野球(開会式)中継のゲストにも呼ばれ、違う形で少年時代の夢であった“甲子園出場”を果たしたのです。
一方で「クイズ・ダービー」にはゲスト回答者として、自らを“クイズの帝王”と称しつつ何度も出演して仕事の幅を拡げていきました。
81年にはアニメ映画「コブラ」で主人公・コブラの声優にも挑戦、その主題「DAYDREAM ROMANCE」を唄い、アニメファンからも一目置かれる存在になります。
ただ、歌手としては「愛のメモリー」を越えるヒットは出せず、歌番組への出演は減っていきます。
しかしこの方は歌番組に出なくても、ヒットが続かなくても、歌手として生きる術を見つけるのです。それはディナーショーでした。
何年からという明確なデータはありませんが、本人曰く20代の頃からディナーショーを開催し始め、多い時では年間200本近いステージを毎年の様にこなしてきました。
芸名を母音ではなく文字で見ると(まつざきしげる)、本名の下の名前(しげゆき)にも「き」が入る“お・か・きネーム”なので自分に厳しく、一度やり始めた事は徹底的にやらないと満足出来なかったのでしょう。
そういった功績があって自称か他称か定かではありませんが、ディナーショーキングという異名までとっています。
それもこれも、「愛のメモリー」の大ヒットがあったからなのです。
一部のネット上では、一度のディナーショーで「愛のメモリー」を何度も唄うという噂が・・・いやこの噂は信じないほうがいいでしょう。
最近は歌手よりも何よりも“色黒”の代名詞として真っ先に名前が挙がる様になりました。
元々地黒ではありましたが、ハワイなどで休暇をとる内に黒さに磨きがかかり、自身もキャラを守り続ける為か日焼けサロンにまで通い始めます。
そしてとうとう、事務所や自宅にまで日焼けマシーンを導入したのです。(この噂は信じていい噂です)
サクラクレパスからは“まつざきしげるいろ”の絵の具まで発売されました。(この噂も信じていい噂です)
夜道で松崎しげるさんに出会うと、白い歯しか見えないという噂もあります。(この噂は信じないほうがいいでしょう。)
デビュー45周年を迎えた2015年からは「黒フェス〜しげる祭り〜白黒歌合戦」と題したイベントを主催し、ももいろクローバーZやたいめいけんのシェフ茂出木浩司(もでぎひろし)さんなどをゲストに迎えて毎年9月6日(9(く)6(ろ)の語呂合わせで松崎しげるの日)に音楽?ライブを行っています。
これはもう肌の黒さを利用した一大ビジネスなのです。
なめらかネームは身体で稼ぐタイプでもあるので(顔も身体の一部と考えると)身体でも稼いでなめらかネームの特性を活かしきっていると言えるでしょう。
それにしても「愛のメモリー」がチョコレートのCMソングだったとは言え、将来自分の肌がチョコレートみたいな色になるとは誰が予測出来たでしょう。
まさに1曲のヒットが、その後の人生を大きく変えたのです。
歌の力、恐るべし。
この様に有名人のお名前を画数ではなく母音や文字に注目して分析すると、名前のタイプによって芸能界のどのジャンルに向いているかが見えてくるのです。
もっと詳しく知りたいと思った方はこちらをご覧下さい。
![有名人名前の法則 2[本/雑誌] / 矢名樹ヒロタカ/著 有名人名前の法則 2[本/雑誌] / 矢名樹ヒロタカ/著](https://thumbnail.image.rakuten.co.jp/@0_mall/neowing-r/cabinet/item_img_1560/neobk-2667564.jpg?_ex=128x128)
- 価格: 1430 円
- 楽天で詳細を見る
これからもいろんな芸能人の方を、名前の特性とともにご紹介していくつもりです。
ではまた次回をお楽しみに。