矢名樹ヒロタカの「お名前だけお借りします。」

有名人のお名前を「名前の法則」に基づき紹介、分析していきます。

タモリさん(2回目)【お名前診断】[母音占い]

勝手にお名前診断 (第87回)※2021.3.9改訂

 

この「勝手にお名前診断」では、有名人をお一人ずつ紹介すると共に「名前の法則」的見地から、芸能界のどのジャンルに向いているかなどの適性を診断していこうと思います。

 

第87回目の今日はタモリさんです。

本名は森田一義といいます。

 

「名前の法則」的見地とは、画数ではなく母音で名前を診断する方法ですので、

分かりやすくする為にローマ字にしてみます。

 

まず芸名のタモリですが、本名の“森田”を入れ替えて“田森”としカタカナにしたものです。苗字か下の名前のどちらかだけを芸名にされているか、そういった概念も無い言葉の場合は“ショートネーム”と呼びます。

ローマ字で書くと、TAMORIとなります。

ショートネームでもヒロミさんや千秋さんの様に最初の母音に戻る“リターンネーム”の方

もいらっしゃいますが、タモリさんの場合は

最初の文字「タ」と、最後の文字「リ」の母音が違います。

つまりこのお名前はショートネームのノーリターンという事になります。

 

早稲田大学中退(厳密には授業料不払いによる抹籍)後、ボウリング場の支配人や喫茶店のマスターなど、職を転々としていた時期があった為芸能界に入ったのは30歳になる頃でした。

当初はテレビに出るのにサングラスを掛け(アイパッチで片目だけ隠していた事もある)、イグアナの真似などのマニアックな芸をするという、およそ深夜番組にしか向かないタレントでしたが、ある時大きな転機が訪れます。

 

◉深夜の顔からお昼の顔へ

 

漫才ブームから生まれたお昼のお笑い番組「笑ってる場合ですよ!」がブームの衰退で終了する事になった時、後続番組の司会者にタモリさんが抜擢されました。

世間の誰もが「タモリはお昼に向かないだろう」と思いましたが、番組タイトルに「森田一義アワー・笑っていいとも!」と、本名が冠につけられたのです。

 

本名の森田一義というお名前をローマ字で書くと、

MORIT KAZUYOSHIとなり、

苗字の最後のと下の名前の最初の母音が同じ「ア」である事がよくわかります。

この様なお名前を、苗字と下の名前のつながりがなめらかで言いやすい事から“なめらかネーム”と呼びます。 

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なめらかネームは司会者向きの名前です。誰の判断かは分かりませんがお昼の、しかも帯番組となると“タモリ”よりも司会者に相応しい本名のほうが良いだろう、という事になったのでしょう。(ちなみに深夜番組の「タモリ倶楽部」も同時期にスタートしていますが、こちらは“タモリ”が冠についていますね。)

そして「友だちの輪ッ!」などの流行語も生み、30年も続くお昼の定番となりました。これは名前の運がもたらした、正しく「奇妙な物語」です。

 

また(もりたかずよし)と「たか」という音が入る“たかたかネーム”でもあります。

(斜体文字が加筆した部分です) 

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お笑いの方では他に

高田純次(たかだじゅんじ)さん、

石橋貴明(いしばしたかあき)さん、

藤井隆(ふじいたかし)さん、

岡村隆史(おかむらたかし)さんなど、

他の人と同じようにバカバカしい事をやっていても何故かリスペクトされてしまう方が多い気がします。タモリさんも「いいとも!」ではある時期からバンバンボケる様になり、自分の事を「オッパイ星人」などと言っていましたが、後輩タレントからは今もリスペクトされる存在です。

そのボケる様になったきっかけとは・・・

 

◉先輩“さんま”のアドバイス

 

前述の通り職務経験もある様に、実は真面目な性格で、尚且つなめらかネームの役者向け体質(決まったセリフがないと喋れないタイプ)という面もあり、「いいとも!」でも進行優先であまりボケずに淡々と司会をこなしていましたが、曜日レギュラーとして出演していた明石家さんまさんが、

タモリさん、バラエティーやねんからもっとボケなはれ。」

と注意にも似たアドバイスを送ります。

年齢はタモリさんの方が上ですが、実は芸能界ではさんまさんの方が先輩に当たり、タモリさんは素人時代にさんまさんをテレビで見て「面白いやつがいるなぁ。」と感心していたそうです。

だから素直に“先輩”のアドバイスに従ったのでしょう。それからのタモリさんはバンバンボケる様になり、ヒドい時は進行そっちのけで共演者が止めに入る程でした。だから番組的にも面白くなって30年以上も続いたのでしょう。

余談ですがさんまさんは芸能界でも先輩に当たる笑福亭鶴瓶(しょうふくていつるべ)さんにも同じ事を言ってボケさせる様にしました。

笑いに厳しいさんまさんですが、後輩だけじゃなく先輩にも厳しかったんですね。

 

◉愛称はア段で始まるほうが良い?

 

リスペクトされるもう一つの要因として、後輩タレントが呼ぶ時に『タモリさん』、もう少し親しくなると『タモさん』と“さん”付けで呼ぶのですが、『タモリさん』も『タモさん』も“ん”で終わるものの母音で見ると最初と最後が同じ「ア」なので“リターンネーム”になります。これは“お笑いビッグ3”にも共通していて、先程紹介済みの『さんまさん』もそうですし、ビートたけしさんも『たけしさん』と呼ばれます。

タモリさんを本名で『森田さん』と呼ぶ人もいませんし、たけしさんを本名の『北野さん』と呼ぶ人もいません。

もっと言うと、ダウンタウン松本人志さんは『松本さん』『松ちゃん』と呼ばれる事はあっても『人志さん』と呼ぶ人はいませんし、

とんねるず石橋貴明さんは『貴さん』と呼ばれて後輩からもリスペクトされていますが、『石橋さん』と呼ぶ人はほとんどいないでしょう。

苗字か下の名前のどちらで呼ぶかとなった時、おそらく無意識に「ア」の母音で始まるほうが呼びやすいと感じて選んでいるのではないでしょうか?

「イ」段や「ウ」段よりも「ア」の段の音を発音する時のほうが口を大きく開け、表情も明るくなるからとも考えられますが、ビッグ3がもう何十年とお笑いのトップに君臨し続けているのは、後輩タレントが“さん”付けで呼びやすいという要因もあると思えてならないのです。

 

この様に芸能人のお名前を母音に注目して分析すると、名前のタイプによって芸能界のどのジャンルに向いているかが見えてくるのです。

もっと詳しく知りたいと思った方はこちらをご覧下さい。

これからもいろんな芸能人の方を、名前の特性とともにご紹介していくつもりです。

 

ではまた次回をお楽しみに。