勝手にお名前診断 (第112回)※2021.4.5改訂
この「勝手にお名前診断」では、有名人をお一人ずつ紹介すると共に「名前の法則」的見地から、芸能界のどのジャンルに向いているかなどの適性を診断していこうと思います。
第112回目の今日は山下達郎さんです。
ローマ字で書くとYAMASHITA TATSUROとなり、苗字の最後と下の名前の最初の母音が同じ「ア」である事がよくわかります。
この様なお名前を「名前の法則」の世界では、苗字と下の名前のつながりがなめらかで言いやすい事から“なめらかネーム”と呼びます。
また、母音ではなく文字で見ると(やましたたつろう)となり、苗字から下の名前にかけて同じ「た」という文字が続いています。
こういう同じ文字が続くタイプの名前を“連チャンネーム”と呼びます。
文字が続くので呼びやすい、覚えてもらいやすいという特徴があります。
◉早過ぎた?幻のバンド活動時代
若い方は山下達郎さんがバンドを組んで活動していた事を知らないのではないでしょうか。
1973年に結成されたシュガー・ベイブというバンドだったのですが、山下達郎さんは大貫妙子(おおぬきたえこ)さんと共にボーカルを務めていました。
同じ文字が続く“連チャンネーム”は“ワンモアネーム”でもあります。
“ワンモアネーム”はグループで成功してソロでも成功する方に多い名前なのです。(斜体文字が加筆した部分です)
しかし歌謡曲やフォーク、ロックが主流だった時代にシティ・ポップと後に呼ばれるジャンルが斬新過ぎたせいか、当時は知る人ぞ知るマイナーなバンドだったようです。活動期間も4年程度と短かくライブ映像などもほとんど残っていません。
ただ唯一のアルバムとなった「SONGS」の収録曲「DOWN TOWN」(EPO(エポ)さんによるカヴァー)や「パレード」が「オレたちひょうきん族」のエンディングテーマに、「SHOW」が「DAISUKI!」の番組テーマ曲に使用された事などから後世に高い評価を受け、発売から40年以上経った今も「日本のPOPS史に残る1枚」と言われて聴き継がれています。
当時はまだ時代が追いついていなかったと思われ、山下達郎さんの才能が時代を先取りし過ぎていたようです。
◉テレビに出なくても・・・
シュガー・ベイブの解散後に山下達郎さんはソロデビューをするのですが、前述の通りシュガー・ベイブは当時マイナーなバンドだった為、当然そのボーカルの知名度も低く、直ぐに売れたという訳ではありませんでした。
いくら歌手運の強いなめらかネームでも、名前が知られていなければ売れる訳はありませんからね。
これで売れなければ作曲家に専念しようとしていた4枚目のアルバムからシングルカットされた「LET'S DANCE BABY」のB面「BOMBER」という曲が大阪のディスコを中心に火が付き、徐々に注目を集めていきます。
昨日の吉田拓郎(よしだたくろう)さん同様テレビには出ない方針でしたが、CMソングに起用されたシングル「RIDE ON TIME」がヒットし、同タイトルのアルバムがチャート1位となって遂にブレイクするのです。
高い音楽性はもちろん、あの類い稀なボーカルを世間が放っておかなかったという事でしょう。日本を代表するシンガーソングライター、山下達郎の名が世に知れ渡った瞬間でした。
それからというもの自身の曲にはほぼタイアップが付き、
近藤真彦(こんどうまさひこ)さんの「ハイティーン・ブギ」や、
フランク永井(ながい)さんの「WOMAN」など、他の歌手に提供した曲も相次いでヒットするなど、いつしかヒット・メーカーと呼ばれるようになっていきました。
竹内(たけうち)まりやさんと結婚したのもその頃で、仕事もプライベートも全てが上手く回り始めたのです。
◉「クリスマス・イブ」の誕生
1983年6月発売の「MELODIES」というアルバムに収録された「クリスマス・イブ」が同年12月にシングルカットされました。
あの「雨は夜更け過ぎに・・・」という唄い出しはシュガー・ベイブ時代に未完だった曲から引用したそうで、歌詞はあっという間に書き上げたそうです。
5年後の88年にJRのCMソングに起用されて以降、毎年クリスマスシーズンになると街中に流れる定番曲となります。その時期には例年のように売り上げも伸び、「日本のシングルチャートに連続でチャートインした最多年数の曲」としてギネス世界記録にも認定されました。
もはや山下達郎さんの代名詞となった名曲ですが、シングルカットされてから5年後にCMソングに起用されたという経緯を見ると、ある程度の“運”を感じずにはいられません。なめらかネームの歌手運、ヒット曲運とはこういう事なのです。
テレビに出ないどころか、自身のミュージック・ビデオにも顔出ししないほど出たがりではありませんが、その分の運が歌手運に注ぎ込まれたという事でしょう。
顔出ししない代わりと言ってはなんですが、ラジオでは「サンデー・ソングブック」というレギュラー番組を30年近く担当しています。
吉田拓郎さんと違って、とりわけ話が上手いとか面白いとかいう評判が聞こえてこないのは“リターンネーム”ではないからでしょう。まぁ素晴らしい作品を生み出し続けているのでそんな必要もないんでしょうけどね。
この様に芸能人のお名前を画数ではなく母音に注目して分析すると、名前のタイプによって芸能界のどのジャンルに向いているかが見えてくるのです。
もっと詳しく知りたいと思った方はこちらをご覧下さい。
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これからもいろんな芸能人の方を、名前の特性とともにご紹介していくつもりです。
ではまた次回をお楽しみに。