勝手にお名前診断 (第133回)※2021.4.27改訂
この「勝手にお名前診断」では、有名人をお一人ずつ紹介すると共に「名前の法則」的見地から、芸能界のどのジャンルに向いているかなどの適性を診断していこうと思います。
第133回目の今日は南こうせつさんです。
本名は漢字で南高節と書きます。
ローマ字で書くとMINAMI KOSETUとなり、
苗字の最後の文字「み」と、下の名前の最初の文字「こ」、
フルネームの最初の文字「み」と、最後の文字「つ」の母音が違います。
この様なお名前を同じ母音のペアが出来ない事から“ノーペアネーム”と呼びます。
しかし全体を見るとMINAMI KOSETUと、A・I・U・E・O、5つの母音が全て入っています。
このタイプの名前を、トランプのポーカー最強の役「ロイヤルストレートフラッシュ」に掛けて、“ロイヤルネーム”と呼びます。
ロイヤルネームの方がグループ内にいた場合はリーダーになる確率が高く、南こうせつさんはかぐや姫というグループでリーダーを務めていました。
このかぐや姫にはメンバーチェンジ、名義変更などの変遷があり、最初は南高節とかぐや姫でした。
南高節が“なんこうぶし”と間違われるなど、良い事がないまま1年程で解散。他二人のメンバーは一般の社会人になりました。
そして伊勢正三(いせしょうぞう)さんと山田(やまだ)パンダさんを迎え、南こうせつとかぐや姫(第二期)がスタートします。
山田パンダさんは南こうせつさんより年上でした。ロイヤルネームは年上をも引っ張る程のリーダーシップがあるんですね。
あの伊勢正三さんを迎えた事でグループはパワーアップし、シングル「神田川」の大ヒットに続いてアルバムもセールス1位を記録するなど、大人気グループとなりました。
“あの”って“どの”、なんて思ってませんか?あの「なごり雪」を作った伊勢正三さんですよ。
イルカさんのカヴァーがすっかり有名になりましたが、最初はかぐや姫のアルバムの中の1曲だったのです。これまで多くのアーティストにカヴァーされ、日本の歌謡史に残る名曲と言われていますよね。
◉更に改名して“かぐや姫”に
ここでグループのギャラ配分について少し話しますと、“南こうせつとかぐや姫”名義の場合、単純計算で南こうせつさんに50%が入り、残りの50%がかぐや姫に入ります。それを伊勢正三さんと山田パンダさんで二頭分するので25%ずつという事ですね。
この後グループは改名して“かぐや姫”になるのですが、この名義になるとギャラは三頭分になります。南こうせつさんの取り分は少なくなる訳ですが、それはおそらく南こうせつさんから二人への配慮だったと思われるのです。
実際、前述の「なごり雪」が収録されたアルバム「三階建の詩」制作時には南こうせつさんが「メンバー全員に平等に印税が入るように」と、伊勢正三さんと山田パンダさんに曲作りのノルマを課しています。「三階建の詩」というタイトルにも、三人で作り上げたアルバムという意味が込められていたのでしょう。メンバー全員が平等であるようにとグループをまとめるリーダーシップ、さすがロイヤルネームといった所ですね。
しかし改名後も“リターンネーム”でなかったせいか(実際はレコード会社に勝手に次のシングルを決められるなど、メンバーの意向が無視されるようになった事が大きい)かぐや姫は解散を迎えます。
ここでもう1度南こうせつさんのお名前をよく調べる為、今度は全てひらがなにしてみましょう。
「みなみこうせつ」と「み」の文字が二つ入っていますね。
この様なお名前を“ワンモアネーム”と呼びます。
この“ワンモアネーム”は、バンド(グループ)でも成功してソロ歌手としても成功するという“ワンモア”な活躍をされる方が多いのです。
南こうせつさんはかぐや姫解散後、ソロ歌手としても「夢一夜」をヒットさせました。また日本人アーティストとして初めて日本武道館でワンマン公演を行った歌手でもあるのです。
伊勢正三さんはフォークデュオ風(かぜ)として再スタートをきります。
「三階建の詩」に収録されていた「22才の別れ」でデビューしてヒットしましたが、それ以降はヒットが続きませんでした。
「なごり雪」や「22才の別れ」などのヒット曲を生み出しながら、伊勢正三さんの名前が今一つ知られていないのは、どちらもご自身の名義で発表した曲ではなかったからなのかも知れませんね。
あと山田パンダさんもソロ、グループと音楽活動を続けました。
この名前で見ると“フォーカードネーム”なので良い名前なのですが、明らかに芸名と分かりますよね。
本名は山田嗣人(やまだつぐと)というそうで、こちらはシンプルなノーペアネームになります。
だからグループ、ソロ、またグループと安定しなかったのでしょう。芸名も母音で見ると良いとは言え、あまりおふざけ感が出ると良くないのかも知れません。
そうそう、今回は南こうせつさんの話でした。72歳になった今も歌手として活動を続けられています。「懐かしのヒット曲」などの番組では「神田川」や「妹」など、かぐや姫時代のヒット曲を要望される事も多いので、若い世代は南こうせつさんの歌だと思われる方も多いでしょう。まぁ実際メインボーカルで唄ってた訳ですし、ギャラを出来るだけ分配しようとしていたリーダーの役得ですかね。
今年もコンサートツアーを敢行中で、来月26日には作曲・プロデュースを手がけた藤(ふじ)あや子さんの新曲が発売されます。まだまだ精力的に活動されているのです。
(斜体文字が加筆した部分です)
この様に芸能人のお名前を母音に注目して分析すると、名前のタイプによって芸能界のどのジャンルに向いているかが見えてくるのです。
もっと詳しく知りたいと思った方はこちらをご覧下さい。
これからもいろんな芸能人の方を、名前の特性とともにご紹介していくつもりです。
ではまた次回をお楽しみに。