矢名樹ヒロタカの「お名前だけお借りします。」

有名人のお名前を「名前の法則」に基づき紹介、分析していきます。

和田アキ子さん(2回目)【お名前診断】[母音占い]

勝手にお名前診断 (第140回)※2021.5.4改訂

 

この「勝手にお名前診断」では、有名人をお一人ずつ紹介すると共に「名前の法則」的見地から、芸能界のどのジャンルに向いているかなどの適性を診断していこうと思います。

 

第140回目の今日は和田アキ子さんです。

 

在日韓国人2世である和田アキ子さんには「金海福子」という韓国名がありましたが、芸能界に入る時、在日韓国人とわかる名前だとまずいと思った父親が、既に帰化していた叔父の養子にしてもらい、同時に名前も「現子(あきこ)」と改名して「和田現子」となり、本人も日本に帰化しました。

よってこの和田アキ子というお名前は芸名であり本名でもあるのです。

(結婚して苗字が“飯塚”に変わり、現在の本名は飯塚現子になります。)

ローマ字で書くとWADA AKIKOとなり、苗字の最後と下の名前の最初の母音が同じ「ア」である事がよくわかります。

この様なお名前を「名前の法則」の世界では、苗字と下の名前のつながりがなめらかで言いやすい事から“なめらかネーム”と呼びます。

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この記事でも紹介している様に“なめらかネーム”の女性歌手は、男性顔負けのロックやR&B(リズム・アンド・ブルース)、恋愛なんてそっちのけのスケールの大きな歌を唄ったほうが成功する傾向があります。

 

洋楽に憧れて15歳の頃からジャズ喫茶やゴーゴークラブで唄っていた和田アキ子さんを、当時のホリプロの社長が直々にスカウトし、プロの歌手としてデビューが決まります。

キャッチ・コピーは「和製R&Bの女王」でした。

R&Bなので世界に通用する名前が良いと、「マーガレット・和田」という芸名も候補に上がりましたが、イメージに合わず(そりゃそうだ)和田アキ子でいく事になりました。

 

2枚目のシングル「どしゃぶりの雨の中で」がヒットするとその翌年には「笑って許して」で紅白に初出場、更に映画「女番長 野良猫ロック」に主演と、スター街道を突き進みます。

歌手としてデビューしながら2年で映画の主演とは、なめらかネームの女優運の強さが発揮されたのでしょうか。それにしても和田アキ子さんが女番長の役って、当たり役というかハマり過ぎでしょう。役が先にあって選ばれたのではなく、和田アキ子さん主演で映画を撮るなら女番長だろう、となったんだと思われます。

(斜体文字が加筆した部分です)

しかし女性にしては大柄だったせいか、「恐い」というイメージがつき、バラエティー番組「うわさのチャンネル」ではせんだみつおさんや湯原昌幸(ゆはらまさゆき)さん、プロレスラーのザ・デストロイヤーさんらを相手にガキ大将的ポジションに立ち、「ゴッド姉ちゃん」と異名をとる様になってしまいました。

そして番組が高視聴率を獲得する人気番組となった為、「和田アキ子=ゴッド姉ちゃん」というイメージが世間に定着してしまったのです。

それ以降はバラエティーへの出演が多くなり、歌手よりもタレント(強くて恐い女性の代名詞)として認知されるようになりました。

歌はヒットしにくく(特に恋愛の歌は)なりましたが司会の仕事が増え、特に1985年に始まった「アッコにおまかせ!」は現在まで36年も続く長寿番組となっています。

女性で司会者向きの名前は“ロイヤルネーム”が1番ですが、なめらかネームも次点にしていいくらい司会業で活躍される方が多いのです。

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あと、下の名前の最初が「ア」なので、苗字の最後「だ」を伸ばすとそのまま言える、なめらかネームの中でも特に言いやすい“特上なめらかネーム”なのです。

だから人気運も強く、芸能界でこれだけ長く君臨していられるんですね。(本当に君臨という言葉が似合う)

 

◉歌手としての実力

 

それでも本人は、「本業は歌手である」事に誇りを持っているようで、ステージや歌番組(特に生放送)の自分が唄う番の前は「本業だからこそ」の緊張なのか、手が震えたり口数が少なくなったりします。

しかしいざステージに上がるとダイナミックな声量で堂々と唄い上げ、実力を見せつけます。そして歌が終わると緊張が解け、饒舌に喋り出したり「イエーイエー!」とピースサインを出したりするのです。

圧巻だったのは1998年の「紅白歌合戦」の紅組の大トリで、「今あなたにうたいたい」を途中からマイクなしで唄ったシーンでした。マイクなしでもNHKホール全体にその声が響き渡ったのです。

お名前を文字で見ると(わだあこ)と、「き」という文字(音)が入る“お・か・きネーム”でもあります。

このタイプは自分に厳しい方が多く、特に仕事(本業)に関しては妥協を許さないのです。 

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また2008年にはニューヨークのアポロ・シアターで日本人初となる単独公演を行いました。

歌の世界は実力と売り上げが必ずしも正比例する世界ではありませんが、伊達に半世紀も歌手活動を続けている訳ではないという事です。

 

◉“超”ショートヘア

 

和田アキ子さんのトレードマークと言えば、1つはそのヘアスタイルでしょう。

1976年頃に喉のポリープの手術で入院する際、手入れがいらない髪形を探してライザ・ミネリの写真を見て真似したのが始まりだったそうです。

それにしてもなめらかネームの女性歌手は水前寺清子さんといい、加藤登紀子さんといい、“超”が付くほどのショートヘアの方が多いですね。

やはり優先順位が「女性らしさ」よりも「手軽さ」になるのでしょう。なめらかネームは女性の内面や外見までも男性に近づけてしまう恐れがある名前なのです。

 

◉モノマネされる強み

 

芸能人は「マネをされる様になったら一人前」とよく言われます。

和田アキ子さんの場合は声が低い為、昔から男性タレントによくマネされてきました。

特に「古い日記」の「🎵あの頃は〜」の後に「ハァッ!」という、歌詞にも含まれない掛け声(?)の部分がピックアップされ、吉村明宏(よしむらあきひろ)さんなどは最終的に「ハ〜ヒフ〜へホ〜」と、ハ行の文字だけでモノマネを成立させていました。

最近ではMr.シャチホコさんが歌マネではなく「君は何をされてる方なの?」と喋りをマネてブレイクしました。

いずれにせよ、モノマネされる事は人気タレントの証しであり、失礼なほど誇張されたものであっても、それを許せる器の大きさの証明でもあるのです。

 

一方でここ数年は「嫌いな女性タレントランキング」でも上位に名前が挙がります。

「偉そうにしている」とか「暴言が多い」などが理由だそうですが、昔から見てきた世代にとってはそれが持ち味だと当たり前に思っていた部分が、今ではパワハラまがいの扱いになってしまうんですねぇ。

“お・か・きネーム”で自分に厳しい分、他人(後輩タレント)にも厳しくなるのは致し方ないところです。

まぁ嫌われるのも人気の裏返しという事にしておきましょう。

 

この様に芸能人のお名前を画数ではなく母音や文字に注目して分析すると、名前のタイプによって芸能界のどのジャンルに向いているかが見えてくるのです。

もっと詳しく知りたいと思った方はこちらをご覧下さい。

これからもいろんな芸能人の方を、名前の特性とともにご紹介していくつもりです。

 

ではまた次回をお楽しみに。