「名前の法則」の世界へようこそ。
ここでは有名人の名前が持つ「音」に注目し、その共通点を見つけていきたいと思います。
「さぁて、名前タイプのまとめも終わった事だし、週末恒例のクイズといきますか。」
『ちょっと待ったー!!』
「どうしたんですか?有作さん。」
『名前タイプのまとめの後は、“空想”紅白歌合戦だろ!』
「別にそういう決まりはないんですけどねぇ。それにもういろんなパターンやったから、ネタが残ってないでしょう?」
『何を言ってるんだ!まだ“ノーリターンネーム”のグループやってないだろ!?』
「あぁ、確かにノーリターンネームのグループはこのブログであまり紹介出来ていませんし、テレビに出ないバンドも多いですから夢の共演になりそうですね。」
『それにまだ満たしてない“秋”があるんだよ。』
「満たしてない“秋”?」
『秋と言えば、〇〇の秋ってのがいろいろあるだろ?』
「食欲の秋、とかですか?」
『そう!今までの“空想”紅白で、食欲の秋は満たしたよな?』
「確かに料理合戦は何度かやりましたけど、失敗ばっかりで満たせてないでしょう?」
『スポーツの秋も満たしたよな?』
「あぁ、運動紅白ってのもやりましたね。でも結局最後下ネタになったから、それも満たしてないと思いますよ。」
『だからあと残ってるのは、読書の秋だな。』
「読書の秋を“空想”紅白でどう満たすんですか?」
『実は俺、作家を目指して文学新人賞に応募しようと思ってるんだよ。』
「えっ?有作さんが・・・?」
『そこで今回は“空想”紅白小説歌合戦で行こうと思ってさ。』
「よく分かんないですけど、歌と小説を融合させるって事ですか?」
『歌を聴いてるうちに、1つの物語が進んでいくって事だよ。』
「うまく行きます?何か嫌な予感しかしないですけど・・・。」
『まぁ俺に任しとけって。とにかくルール説明だ!』
最初と最後の母音が同じ“リターンネーム”のグループは今回登場しません。
(最後に「ン」が付く場合、一つ前の文字の母音で判断します。)
また、ドリカムやGLAYなど“ドレミネーム”の要素を兼ね備えているグループも登場しません。
詳しくは「各名前タイプの説明」をご覧下さい。
「それでは第9回“空想”紅白“小説”歌合戦の開幕です。」
『今晩は、ナビゲーターの森本オレです。』
「読み手の人なのかな?また私の知ってる人と違うなぁ?“オレ”ってミルク入ってる感が出てるし・・・。」
『🎵中年が〜若い女と〜恋をする物語〜、』
「あれ?もう始まったみたいですね。まぁ皆さんしばらくお付き合いください。」
男は中小企業で働く45歳のサラリーマン。今の妻とは結婚してもう3年になる。妻は料理も上手く家事もそつなくこなし、決して夫には文句を言わない良妻だったが、男はそんな生活に退屈を覚え、新しい刺激を求めていた。
その日、男は飼っているポメラニアンを散歩させる為、近くの公園へ出掛けた。
すると、前から同じ様にヨークシャーテリアを連れた、1人の見知らぬ女が歩いてきた。
男はハッとした。
レベッカ「フレンズ」
『🎵時がと〜まる〜、気がした〜、』
「あ、こういう感じで進んでいくんですね。『 』で囲まれてない文はト書きだと思ってください。」
女の貫く様な視線に、男はこんな事を思った。
DA PUMP「ごきげんだぜっ!」
『🎵ドキューン、ズキューン、胸撃つ〜、眼差しはかなり〜挑発的な奴だ〜、DangerなLady〜、ごきげんだぜ〜、』
「45歳にしてはノリが軽くないですか?」
よく見ると女の目は潤んでいた。男は思わず声を掛けた。
『🎵君は、何をい〜ま、見つ〜めているの?若い、悲しみ〜に、濡れ〜た瞳で〜、』
「あー、声掛けちゃったよ。」
訊けば、女は最近この辺りに越してきたばかりの、25歳の人妻だと言う。今朝旦那にクラムチャウダーの味が薄い!と怒られ、つい家を飛び出してきたそうだ。
「ヨークシャーテリアとかクラムチャウダーとか、無理にカタカナ語入れて小説っぽくしようとしてる感が見え見えなんですけど。」
男はそんな素性を知ると放ってはおけなくなった。
Hey!Say!JUMP 「Come On A My House」
『🎵もっと君を知りたい〜、もっと君に触れたい〜、膨らむ気持ちは止まらない〜、Come On A My House!』
「いや家に奥さんいるんですよね?」
女はためらい断った。さすがにいきなり家に来いと誘われても頷けないものらしい。
「そりゃそうでしょ。」
男はそれならホテルに行こう、と切り返した。
とんねるず「雨の西麻布」
『🎵だから女はうなずいて〜、だから男は無口になった〜、』
「え?女の人うなずいちゃったよ。ホテルってまさか・・・?」
2人はタクシーでホテルに向かい、部屋に入った。
Official髭男dism「HELLO」
『🎵ほら〜、360度〜!』
「回転ベッド回して喜んでる!ラブホテルじゃないですかココ?」
男は本能を解放した。
LINDBERG「今すぐKiss Me」
『🎵ドキドキすること〜、やめられない〜、Oh Yeah!今すぐ〜Kiss Me〜、』
ピーッ!ピーッ!
『あれ?何だこの音?』
下ネタ警報発令!下ネタ警報発令!
※ここから先は下ネタが発生する恐れがあります。苦手な方は閲覧をお控えください。
『大丈夫だよ、純愛小説なんだから。』
「どこが純愛ですか!既にダブル不倫でしょ?とにかく早めに下ネタ警報出しとかないと、危なくてしょうがない。」
『心配し過ぎだって、ちゃんと“詩的”な表現でまとめるから。』
「本当かなぁ?」
男は目を閉じてこう言った。
『🎵目を閉じ〜れば、奥さんが欲しい〜、』
「これが“詩的”な表現?」
男はおもむろにベッドに飛び乗った。
AKB48「フライング・ゲット」
『🎵フライングベッド〜僕は一足先に〜、君の気持ちイイ場所を、準備しようか〜、』
「エアコンの効き具合とか照明とかの準備って事ですかね。」
そしてカバンから何かを取り出した。
『(女)🎵セーラー服を〜、着させないで〜、』
「コスプレさせようとしてる!」
『(女)🎵イヤよダメよ、こんな所じゃ〜、』
「そりゃ嫌がるでしょう。」
男はコスプレを諦めて、ギュッと抱きしめた。
キャンディーズ「やさしい悪魔」
『🎵2人の影は〜、やがて1つの〜ウォーウォーウォー、燃〜え〜る、シルエット〜、』
「コスプレの件なかったらロマンティックだったかもな。」
そして服を脱がせると、女の胸元が露わになった。
『🎵俺の、俺の、俺の鼻血を拭け〜、』
「あーあ!興奮して鼻血出しちゃったよ、中学生か!」
男は戦闘不能に陥りかけたが、自分を鼓舞させた。
MAX「GET MY LOVE」
『🎵男じゃない、このままじゃ〜、』
「45歳の中年男が、裸見て鼻血出して帰ったなんて、カッコ悪いですわな。」
米米CLUB「sure dance」
『🎵部屋の〜あかり消して〜、抱きあうYou&Me〜、』
「おっと、いよいよ始まったか?」
『🎵君の全身、前後から僕は〜君をさわりはじめたよ〜、』
「RADWIMPSのファンに怒られないかなぁ?」
『🎵繰り返す、この手のリズム〜、あの感情が〜蘇るよ〜、』
「何をしているかは皆さんの想像にお任せします。」
BUMP OF CHICKEN「天体観測」
『🎵見えない物を見ようとして〜桃源郷をのぞき込んだ〜、』
「これも“詩的”な表現なのか?」
『🎵イ〜ジ〜るな!イ〜ジ〜るな!怒る君を見てる〜、』
「怒らせて喜んでるなこの人・・・。」
バービーボーイズ「目を閉じておいでよ」
『🎵でも、馴れた指より〜そこが何処か、分かるから〜、』
「これは元の歌詞そのままです。」
少年隊「仮面舞踏会」
『🎵こんなにも、感じているじゃ〜ないか〜!』
「これも元の歌詞そのままだから仕方ないか・・・。」
男は自分が責める事に夢中になって、何かを見過ごした気がした。
ゴールデンボンバー「女々しくて」
『🎵愛されたいね、きっと見過ごした〜、君のシグナル、もう一度〜、気まぐれかな?でも構わない〜、君としたいから〜、ア〜アァ〜!』
「よっぽどしたいんですねぇ。」
男はズボンのポケットから財布を取り出した。
B.B.クイーンズ「おどるポンポコリン」
『🎵いつだって、忘れない〜、コンドームは、財布の中〜、そんなの〜常識〜、』
「財布の中に入れるのって、本当は良くないらしいですよ。」
『🎵勃ったからには!』
「タッタタラリラ、の部分ですねコレ。」
男はまた女を抱き寄せた。
KUWATA BAND「スキップ・ビート」
『🎵こ〜しを、絡めすんげ〜、スケベ〜、スケベ〜、スケベ〜、スケベ〜、』
「これは聞こえるまんまです。」
男は女の背後にまわった。
シャ乱Q「いいわけ」
『🎵女なら、感じろ〜、』
「なんかもう、官能小説みたいになってますけど。」
『🎵あふ〜っ!あふ〜っ!』
「そこだけ?感じろ〜って言いながら、男のほうが感じてるじゃないですか!?」
SALLY「バージンブルー」
『🎵この〜まま〜、お前とバックでする〜、』
「ここへきてSALLY!読者は分かるかなぁ?」
安全地帯「悲しみにさよなら」
『(女)🎵イかないで、ひとりで〜、』
「我慢出来るかな?」
KUT-TUN「REAL FACE」
『🎵ギリギリまでイ〜キたく〜ないけど〜、ア〜ア〜!』
「無理っぽいですね。」
WANDS「Janpin’ Jack Boy」
『🎵こ〜のまま〜、イかせて〜、』
「あぁ、1人で先にイっちゃった。」
オフコース「さよなら」
『🎵もう〜、終わり〜だね〜、ナ〜ニが〜、小さく見える〜、』
「そんな所の描写はいいです!」
事が終わり、2人はそれぞれの家庭へ帰っていった。
男は妻にどう言い分けするかを考えていた。
ゴーバンズ「あいにきてI・NEED・YOU!」
『🎵ま〜いいか、これくらいなら、内緒にしとけば、分からないよ〜、』
「あー!隠し通す気だ!」
玄関では、妻が仁王立ちで待っていた。
ヒロシ&キーボー「3年目の浮気」
『(男)🎵3年目〜の浮気ぐらい大目にみてよ〜、』
『(女)🎵両手をつい〜て、謝ったって〜、許してあげ〜ない!』
「わぁー、奥さんカンカンに怒ってる・・・。」
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月日は流れ、新しい年を迎えた。
「あれ?まだ続いてるの?」
Hilcrhyme「春夏秋冬」
『🎵今年〜の春はどこでしようか〜、今年〜の夏はどこでしようか〜、春の花見で、夏の海で〜、あなたとしたい〜、穴場でしたい〜、』
「うわぁ〜まだ懲りてないや〜って、・・・やっぱり後半下ネタばっかりだったじゃないですか!?」
『そうは言うけど、元のままの歌詞多かったぞ。やっぱりJ-POPっていやらしい歌が多いんだよ。』
「J-POPが悪いみたいに言わないでください!」
『この小説で文学新人賞獲れるかな?』
「いや絶対無理だろ!」
えーという訳で第9回“空想”紅白“小説”歌合戦、白組が先に出しちゃったので、紅組の勝利という事で終わりにしたいと思います。
この様に画数ではなく母音に着目して有名人の名前をタイプ分けすると、同じ共通点を持つ方がこれだけ見つかるのです。すなわち人の名前が持つ「音」にはそれだけの力が秘められているのではないか?というのがこの「名前の法則」の世界の研究テーマなのです。
もっと詳しく知りたい方はこちらをご覧ください。

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『皆さん、今週の“はてなブログ”のお題は「読書感想文」です。この小説の感想を書いて投稿しましょう。』
「そんな人いないわ!」
ではまた次回をお楽しみにー。