「名前の法則」の世界へようこそ。
ここでは有名人の名前が持つ「音」に注目し、その共通点を見つけていきたいと思います。
早速ですがクイズです。
この3人の名前の共通点は何でしょう?
今回はアイドルグループ出身(在籍中)編です。
ヒント1:それぞれのお名前をローマ字にしてみましょう。
白石麻衣=SHIRAISHI MAI
橋本環奈=HASHIMOTO KANNA
ヒント2:両端の文字に注目してください。
『あー頭痛え〜。』
「有作さん、どうしたんですか?」
『いやこの1週間ずっと入院しててよ〜。』
「え?何の病気ですか?」
『えーっと?病名何だっけなぁ?・・・あ、乃木坂46の歌を唄ったら思い出せるかも知れない。』
「また替え歌じゃないでしょうね?」
『じゃあいくぞ。🎵ブンブンブン、ブンブンブン、ブンブンブン、ブンブンブン、インフルエンザー・・・あ!インフルエンザだ!』
「それが言いたかっただけでしょ?(替え歌っていうより“サ”に濁点付けただけだし・・・。)」
えー皆さんもうお分かりですよね。では正解を発表しましょう。
正解はフルネームの最初の文字と、最後の文字の母音が同じという点です。
言い換えると、最初の母音に戻るという事ですので、
この様なお名前を「名前の法則」の世界では“リターンネーム”と呼びます。
以前、アイドルグループのセンターかリーダーになるのは前田敦子(まえだあつこ)さんや百田夏菜子(ももたかなこ)さんの様な“なめらかネーム”の方が多いという事をお伝えしましたが、80年代のソロアイドル全盛時代に強かったリターンネーム、実はグループ主流の現在でも強いんじゃないかというお話です。
『いやホント大変だったよ、入院中毎日アレでさ。』
「アレって何ですか?」
『えーっと?何だっけなぁ?・・・あ、AKBの歌を唄ったら思い出せるかも知れない。』
「またですか?」
『いくぞ。🎵エブリ、エブリ、エブリデー(WOO)、エブリ、エブリデー、オチューシャ・・・あ!注射だ!』
「唄わなくても“注射”は思い出せるでしょ!(また1文字“カ”を“オ”に替えただけだし・・・。)替え歌唄いたいだけで、本当は入院なんかしてなかったんじゃないんですか?」
『ホントに入院してたんだって!』
「いや普通インフルエンザで入院しないでしょう。・・・あ!まさか?例の病気じゃないですよね?」
『違うよバカ!・・・いやきっと違う・・・違うって信じてる。🎵信じてる、信じてる、僕は信じ〜てる〜』
「あ、今その歌唄う人、信じられないです・・・。」
えー話を戻しましょう。今回ご紹介した3人は大人数のグループの中で埋もれる事なく、特に多くの注目を浴びた方々です。
NMB48を牽引してきた山本彩さんは、AKB48を兼任してその中でもセンターに立ち、「365日の紙飛行機」で高い歌唱力を証明しました。そしてグループを卒業し、シンガーソングライターとしての道を歩み始めています。
モデルとしても活動する乃木坂46の白石麻衣さんは写真集が記録的ヒットを飛ばし、CM出演本数でも(グループでの出演を合わせて)トップに立つなど、グループの顔となっています。
橋本環奈さんはRev.from DVLという地元福岡でしか知られていなかった様なグループの中にいながら、ネットに上げられた1枚の写真が話題となり、瞬く間に全国区のアイドルになりました。今や女優として大活躍されていますよね。
90年代の森高千里さん、2000年代の松浦亜弥さんなど、時代が変わっても名を残してきたリターンネームのアイドルは、やはり現在でもグループから抜きん出る強さを持っていたのです。
『なぁ信じてくれよ!俺たち“どんなときも”一緒だったじゃないか?』
「あ、その言葉を言う人も信じられないです。」
その他にもSKE48・AKB48を兼任する松井珠理奈(まついじゅりな)さんは10年目にして総選挙1位に輝きました。Wセンターやじゃんけん選抜ではない、堂々のセンターの座についたのです。
AKB48を卒業した川栄李奈(かわえいりな)さん(ツーペアネーム)はソロ活動を始めた途端、ドラマや映画、CMでも大活躍しています。
SUPER GIRLSの浅川梨奈(あさかわなな)さん(フォーカードネーム)はなめらかネームの身体の発育が促進される特性が作用してかグラビアアイドルとしても活躍し、現在は女優への道を歩み始めています。
篠崎愛(しのざきあい)さんはAeLL.というグループからソロへと音楽活動も続ける一方、現役グラビアアイドルのなかでナンバー1と言われるほど、雑誌の表紙を飾ってきました。
他にも元AKB48の平嶋夏海(ひらじまなつみ)さんや永尾(ながお)まりやさん、元DREAM5の大原優乃(おおはらゆうの)さんなどが現在グラビアアイドルとして活躍されています。
ただ可愛いだけでは大勢のグループのなかに埋もれてしまいそうな昨今、「女性アイドルはリターンネームがいい」という法則はここに生きていたのです。
『アイドルの話になると本当に長えなぁ。この記事の時も長かったし・・・。』
『そう言やあこの記事の時はなめらかネームがグループのセンターやリーダーになるって言ってなかったか?』
そうです。今日紹介したリターンネームの方々はグループにいた頃、必ずしもセンターに立ち続けた訳ではありません。
山本彩さん、白石麻衣さん、松井珠理奈さんはWセンターという形が多く、1人でセンターに立ったと言える曲は意外と少なかったのです。
他の方々も同様で、グループにいた頃はセンターになりきれなかった方が、卒業後に個人名が前に出た事によって大活躍されています。リターンネームはセンターには今ひとつ不向きでも、ソロのアイドルには向いている名前だという事は現在も変わっていないのです。
『あ!また頭痛が・・・』
「本当ですか?どうせ仮病でしょ?」
『ホントだよ!食欲も湧かないし・・・そうだ!おかゆ作ってくれないか?』
「おかゆ?自分で作った事ないですけど・・・。」
『簡単だよ。🎵こ〜の米が煮込め〜るか〜い?』
「それ、B’zの“Calling”じゃないですか!結局替え歌唄いたいだけでしょ?」
えー白石麻衣さんは3月に乃木坂46を卒業されますし、松井珠理奈さんも先日SKE48からの卒業を発表されました。お二人とも今後更なる活躍が期待されますね。
ちなみに上に貼りつけた記事の中で欅坂46のセンター平手友梨奈(ひらてゆりな)さんはなめらかネームではないので本当はセンター向きでは無いと申し上げましたが、先日突然の“脱退”を発表されました。卒業ではなく脱退をされるという事は、乃木坂46時代の生駒里奈(いこまりな)さんの様に、かなり無理して気を張ってセンターを務めていたのではないかと思われます。
平手友梨奈さんも生駒里奈さんもノーペアネームなので、センターを務め続けるのは苦しかったんじゃないでしょうか?
『友達がいなかったからじゃないか?』
「よくそんなデリカシーの無い事を・・・」
『だって友梨奈って字、友が梨(なし)って書くだろ。』
・・・えーまとめますと、個人名が前に出ないグループの中にいる時はやや控えめなリターンネームですが、元々アイドル性が高い方が多いので、グループから離れて個人で勝負するほうが向いているのではないかという事です。「名前の法則」の奥の深さを感じさせますね。
『また無視(スルー)したな!』
この様に画数ではなく母音に着目して有名人の名前をタイプ分けすると、同じ共通点を持つ方がこれだけ見つかるのです。すなわち人の名前が持つ「音」にはそれだけの力が秘められているのではないか?というのがこの「名前の法則」の世界の研究テーマなのです。
もっと詳しく知りたい方はこちらをご覧ください。
『それでは皆さん、お別れにこの曲を聴いて下さい。BEGINで「恋しくて」。』
「何でまたその歌を?」
『🎵小石食って〜吐き出し〜た〜』
「結局替え歌かい!」
ではまた次回をお楽しみにー。