勝手にお名前診断 (第96回)
この「勝手にお名前診断」では、有名人をお一人(一組)ずつ紹介すると共に「名前の法則」的見地から、芸能界のどのジャンルに向いているかなどの適性を診断していこうと思います。
第96回目の今日はピンク・レディーのお二人です。
このピンク・レディーという名前はカクテルのピンク・レディーから取ったので、2人組でありながらピンク・レディーズという複数形にはならず、また偶然にも最初の文字と最後の文字の母音が同じ(最初の母音に戻る)“リターンネーム”になりました。
それぞれのお名前はミーとケイでした。
ピンク・レディーはオーディション番組「スター誕生!」で合格して1976年に「ペッパー警部」でデビューしました。当初は太腿を露わにした衣装だった為にキワモノ的な扱いをされる事もありましたが、2枚目のシングル「S・O・S」、続く「カルメン’77」が大ヒットした事でデビュー曲にも注目が集まり、「ペッパー警部」はロングヒットとなりました。
1番大きかったのは本来のターゲットだった筈の男性だけではなく、女性(特に子供たち)を巻き込んだ事にあったでしょう。その後も「渚のシンドバッド」「ウォンテッド」「UFO」「サウスポー」などが立て続けにヒットし、ピンク・レディーは社会現象にまでなりました。
◉超ハードスケジュール
今の若い人達に「ピンク・レディーは振り付けのマネが大流行して人気者になった」と言っても特には驚かないでしょう。おそらく生まれた頃から家庭にビデオやDVDなどの録画機器があり、最近ではYouTubeなどで同じ映像を何度も見れますからね。
しかしピンク・レディーが大人気だった頃はビデオがまだ普及する前です。つまり当時の女の子達はピンク・レディーが出演する番組が始まるとテレビの前にかじり付き、1度の唄うシーンに集中して真似をしていたのです。
それでも当時の女の子達は振り付けを完全にマスターしていました。そんな事が出来たのは、ピンク・レディーがテレビ番組で何度も唄っていたからです。
昔は歌番組だけでなく、バラエティーやワイドショーでも歌のコーナーがありました。今の様にゲストが新曲の発売を告知するだけではなく、その場で唄って宣伝していたのです。
その為ピンク・レディーは1曲唄っては次の番組、また1曲唄っては次の番組と、各局の番組を転々とし、いま自分達が唄っているのは何の番組なのかも分からない状態だったそうです。
スケジュールは超多忙を極め、ケイさんが過労でダウンした為にミーさんが1人で唄うなどという事もありました。それでも2人が頑張って続けられたのは「こんなに忙しい状態はいつまでも続かない、いつか終わる時が来る。」と、心の何処かでは分かっていたからでしょう。
◉解散後、ソロでもヒット
いつの世も盛者必衰、隆盛を極めたピンク・レディーも人気が下降し、遂に解散の時が訪れました。
解散後2人はソロ活動を始めるのですが、先にヒットを飛ばしたのはケイさんでした。
ケイさんの本名は増田恵子といい、
ローマ字で書くと=MASUDA KEIKOとなり、
全体を見るとA、I、U、E、O、5つの母音が全て入っている事がわかります。
このタイプの名前を、トランプのポーカー最強の役「ロイヤルストレートフラッシュ」に掛けて、“ロイヤルネーム”と呼びます。
このロイヤルネームは芸能界で「何をやっても上手くいく」のではないかと思えるほど活躍されている方が非常に多い名前です。
ケイさんはこの増田恵子という本名を名乗り(表記は増田けい子)ソロデビューすると、デビュー曲の「すずめ」がいきなりヒットし、好調な再スタートを切りました。
ケイさんが本名を名乗ったのに対し、ミーさんはピンク・レディー時代の名前をそのまま使います。
ミーさんのソロデビュー時の名義はMIE(ミー)でした。
短い名前(ショートネーム)ですが1音を伸ばしただけの“ストレートネーム”です。
(現在活躍中の女性歌手では絢香さんやJUJUさんなどが該当します。)
ミーさんの本名は根本美鶴代(ねもとみつよ)といい、
ローマ字で書くと=NEMOTO MITSUYOとなり、
苗字の最後の文字「と」と、下の名前の最初の文字「み」、
フルネームの最初の文字「ね」と、最後の文字「よ」の母音が違います。
この様なお名前を同じ母音のペアが出来ない事から“ノーペアネーム”と呼びます。
ノーペアネームは「不安定」になりがちで歌手業にもお勧め出来る名前ではありません。
ミーさんはその事が分かっていたかの様に、ピンク・レディー時代の名前を表記だけ変えてそのまま使いました。最初は女優業などにも挑戦しましたが芳しくはなく、3年ほど経った頃に発表した「NEVER」がドラマ主題歌にもなって大ヒットし、面目躍如を果たしました。
2人ともピンク・レディー時代の名称と本名を比べて、無意識に良い名前のほうを選んだという事になりますが、2人で一線で大活躍した経験は伊達ではなく「何となくこの名前がいい」という勘の様なものが身についていたのではないでしょうか。
その後現在までに何度も再結成をし、解散から30年後の2010年には「解散やめ!」宣言をして、ピンク・レディーとしてもソロとしても活動を続けていく決意をしました。
リターンネームのグループは男性でも息の長いグループが多く、THE ALFEE をはじめTUBEやBEGIN、スピッツやウルフルズなど、長く活動しているグループが一杯います。
踊る事が持ち味のピンク・レディーとしては体力面が心配ですが、これからも息の続く限り唄い踊り続けて欲しいと思います。昔の様になんて無理は言いません、たまにで良いんで。
この様に芸能人のお名前を画数ではなく母音に注目して分析すると、名前のタイプによって芸能界のどのジャンルに向いているかが見えてくるのです。
もっと詳しく知りたいと思った方はこちらをご覧下さい。
これからもいろんな芸能人の方を、名前の特性とともにご紹介していくつもりです。
ではまた次回をお楽しみに。