「名前の法則」の世界へようこそ。
ここでは有名人の名前が持つ「音」に注目し、その共通点を見つけていきたいと思います。
『はあ〜〜〜〜〜〜っ。』
「どうしたんですか?また長いため息ついて。」
『いやプロ野球の開幕予定がまた延期になっちゃってよぉ、早くても6月か、最悪の場合来年まで延期になるかも知れねぇんだとよぉ。まったく、新型プリウスめ〜!」
「新型コロナね。トヨタの車種違いです。」
『どっちでもいいけどよ〜、開幕が待ちどうしいぜ。』
「ではそんなプロ野球ファンの為に、今回はこんなクイズを用意しました!」
この3人の名前の共通点は何でしょう?
今回はプロ野球の投手(ピッチャー)編第3弾です。
ヒント1:それぞれのお名前をローマ字にしてみましょう。
佐々木主浩=SASAKI KAZUHIRO
藤川球児 =FUJIKAWA KYUJI
山﨑康晃 =YAMASAKI YASUAKI
ヒント2:今回までのクイズやお名前診断に何度も登場した“なめらかネーム”でもなければ“リターンネーム”でもありません。という事は・・・。
もうわかりましたね。
では正解を発表しましょう。
佐々木主浩=SASAKI KAZUHIRO
藤川球児 =FUJIKAWA KYUJI
山﨑康晃 =YAMASAKI YASUAKI
赤い文字の部分の母音が同じなのがなめらかネーム。
青い文字の部分の母音が同じなのがリターンネームです。
3人のお名前はどちらにも該当しません。
「名前の法則」で重要なポイントとなる2箇所の母音が違うのです。
この様なお名前を同じ母音のペアが出来ない事から“ノーペアネーム”と呼びます。
『ちょっと待てよ?この前たしかピッチャーは“リターンネーム”が良いって言ってなかったか?』
そうです、ピッチャー編第1弾ではなめらかネームの方を、つい先日の第2弾ではリターンネームの方を紹介しました。
『じゃあ何で第3弾やるんだ?』
「実は最近、ある事に気付きまして。」
芸能人でノーペアネームの方はレギュラー運こそ弱いものの、ゲストや準レギュラー、ひな壇などの不安定なポジションでも魅力や実力を発揮出来るタイプが多いので、野球の世界でも同じ事が言えるのではないかという事に気付いたのです。
つまりノーペアネームは、ピッチャーではリリーフ向きなのです。
第1弾では、甲子園のエースがそのままプロのエースになるのは“なめらかネーム”の方が多いという事をお伝えしました。
第2弾では名球会に名を残す程の大記録を打ち立てた投手は“リターンネーム”の方が多い事をお伝えしました。
そして今回第3弾で紹介する方々は“リリーフエース”です。
まずクイズでも紹介した、
『メジャーでも“DAIMAJIN”って呼ばれてたな。』
『かつてのJ.F.K.のFだ。』
そして“小さな大魔神”と呼ばれる山﨑康晃選手
『ちょっと待てよ!“小さな大魔神”はおかしいだろ!?小さいのか大きいのかどっちなんだよ!?』
「昔、『オロナミンCは小さな巨人です』って大村崑(おおむらこん)さんも言ってたじゃないですか。それと同じですよ。」
その他にも“炎のストッパー”と呼ばれた
津田恒実(つだつねみ)さん
アンダースローから繰り出すシンカーを武器にした
高津臣吾(たかつしんご)さん
楽天の若きリリーフエース
松井裕樹(まついゆうき)選手
100勝100ホールド100セーブを達成した、先発・中継ぎ・抑えと何をやっても上手くいく“ロイヤルネーム”でもある
上原浩治(うえはらこうじ)さん
など、まだまだたくさんいらっしゃいます。
『でもなんでノーペアネームのピッチャーがリリーフ向きなんだ?』
先発ピッチャーはローテーションが決まっているので、自分が次に登板する日が分かりますが、リリーフピッチャーはいつ投げるか分からないんです。先発ピッチャーが最後まで完投した日や、試合展開によっては自分の出番がないまま終わる事もあります。
それでも準備はしておかなければならない。チームが途中まで負けていても、試合終盤に逆転して出番がまわってくるかも知れない。そんな状況の変化に備えて、いつでも投げられるように調整しておかなければならないんです。
第1弾で紹介した桑田真澄(くわたますみ)さんや松坂大輔(まつざかだいすけ)選手など、高校野球のエースからプロでもエースとして通用する即戦力ではなめらかネーム、
第2弾で紹介した野茂英雄(のもひでお)さんや工藤公康(くどうきみやす)さんなど、先発完投型で長く現役生活を続けられるのがリターンネーム、
そしていつ投げるか分からない不安定な立場でも力を発揮出来るリリーフ向きなのがノーペアネームという訳です。
『適材適所って訳だな。』
「まぁ1イニング投げるだけでその日の仕事が終わると考えれば、先発ピッチャーより楽な気はしますが、リードしてる場面で登板すると、絶対抑えなきゃいけないですからプレッシャーも半端ないですよね。」
『そうそう!さすがよく分かってるな!』
「いや、握手は勘弁してください。」
『何で嫌がるんだよー!』
「“濃厚接触”なんで・・・。」
という訳で“プロ野球投手編3部作”これにて完結です。
『コロナウイルスも抑えてくれねぇかなぁ?』
「リリーフエースだけに、“セーブ”してくれるといいですね。」
『上手い事言うな!ほら!』
「いや“グータッチ”も無理です。」
この様に画数ではなく母音に着目して有名人の名前をタイプ分けすると、同じ共通点を持つ方がこれだけ見つかるのです。すなわち人の名前が持つ「音」にはそれだけの力が秘められているのではないか?というのがこの「名前の法則」の世界の研究テーマなのです。
もっと詳しく知りたい方はこちらをご覧ください。
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『あっ!替え歌唄うの忘れてた!』
「替え歌も“セーブ”してください。何か飛びそうなんで。」
ではまた次回をお楽しみにー。