勝手にお名前診断 (第182回)
この「勝手にお名前診断」では、有名人をお一人ずつ紹介すると共に「名前の法則」的見地から、芸能界のどのジャンルに向いているかなどの適性を診断していこうと思います。
第182回目の今日はマルシアさんです。
このお名前は芸名です。
ローマ字で書くとMAR(U)SIAとなり、最初と最後の文字の母音が同じ「ア」である事がよくわかります。
この様なお名前を「名前の法則」の世界では、最初の母音に戻るという意味で“リターンネーム”と呼びます。
苗字か下の名前のどちらか、あるいはマルシアさんの様にブラジル名だけを芸名にしている短い名前の場合は“ショートネーム”と区分しますので、マルシアさんは“ショートネーム”の“リターンネーム”という事になります。
ブラジル出身の日系三世であるマルシアさんは、母・祖母とも日本人の為、ブラジル人の血は入っていません。
旧姓は西家(にしいえ)で、現在の本名は大鶴一枝(かずえ)マルシアといいます。
離婚後も大鶴義丹(おおつるぎたん)さんの姓を名乗っているのは、義丹さんとの間に生まれた一人娘:弥安(びあん)さんの為だそうです。
一枝という名前は、美空ひばりさんのファンだった母親がひばりさんの本名:加藤和枝(かとうかずえ)にちなんで同じ読みになる様にと名付けられました。
“リターンネーム”の芸能界での特徴は、女性の場合まず歌手業に強いという事です。
1986年にブラジルで開かれたテレビ東京の『外国人歌謡大賞』で優勝してブラジル代表となり、決勝大会進出のため初来日しました。このとき審査員をつとめていた作曲家の猪俣公章(いのまたこうしょう)さんが、後日ブラジルまで足を運んでスカウトします。
猪俣公章さんの下で厳しい内弟子修業を乗り越え、89年「ふりむけばヨコハマ」でデビューするとロング・ヒットとなり、「日本レコード大賞」の最優秀新人賞を獲得するなど、数多くの新人賞を受賞しました。
“リターンネーム”の効果に名前の長さは関係ないのです。
ただその後は大きなヒットが続かず、セールスは下降線の一途を辿っていきます。
しかしリターンネームのもう一つの特徴は、バラエティーにも強い事です。
歌が売れなくなると今度はトークとばかりに、少々おかしな日本語(「〜でございます」と日本人でも滅多に使わない程丁寧な敬語をやたら使う)と、奔放な発言で共演者を翻弄して注目される様になります。
更にブラジルの血が騒ぐのか(入っていない筈なのに入っているのではないかと思うほど)音楽が鳴ると踊り出す陽気な性格で、バラエティーには打ってつけの存在となりました。
もう一度言いましょう、
“リターンネーム”の効果に名前の長さは関係ないのです。
バラエティーでの活躍が続いて人気が上がると、ドラマのオファーも来るようになるのが芸能界の定例であります。
93年のJリーグ開幕で沸き起こったサッカーブームに乗って制作された「俺たちのオーレ!」というドラマに日系ブラジル人役で出演し、そこで主演の大鶴義丹さんと出会ってしまったのです。
翌年に2人は結婚して夫婦となりましたが、10年目を迎えて専業主婦になって欲しいと思う義丹さんと、芸能活動を続けたいというマルシアさんの間に溝ができ、更に義丹さんが他の女性を家に連れ込んでいた事(ほぼ浮気)が決定打となって、2004年に離婚してしまいました。
前年にマルシアさんは帰化して日本国籍を取得した矢先だっただけに、このまま添い遂げようとしていた気持ちが裏切られた分、ショックが大きかったのかも知れません。
離婚後は娘さんを引き取ってシングルマザーとなり、バラエティーの出演は減ったもののミュージカルなど舞台中心の活動を続けています。
昨年はミニアルバムを発売するなど音楽活動も行っていて、やはり基本は歌手であり、歌が好きという事に変わりはないようですね。
この様に芸能人のお名前を画数ではなく母音に注目して分析すると、名前のタイプによって芸能界のどのジャンルに向いているかが見えてくるのです。
もっと詳しく知りたいと思った方はこちらをご覧下さい。
これからもいろんな芸能人の方を、名前の特性とともにご紹介していくつもりです。
ではまた次回をお楽しみに。