矢名樹ヒロタカの「お名前だけお借りします。」

有名人のお名前を「名前の法則」に基づき紹介、分析していきます。

ジュディ・オングさん【お名前診断】[母音占い]

勝手にお名前診断  (第184回)

 

この「勝手にお名前診断」では、有名人をお一人ずつ紹介すると共に「名前の法則」的見地から、芸能界のどのジャンルに向いているかなどの適性を診断していこうと思います。

 

第184回目の今日はジュディ・オングさんです。

このお名前は芸名です。

 

ローマ字で書くとJUDY ONGU となり(英語名はJUDY ONGG)、最初と最後の文字の母音が同じ「ウ」である事がよくわかります。

 

この様なお名前を「名前の法則」の世界では、最初の母音に戻るという意味で“リターンネーム”と呼びます。

 

台湾名は翁 倩玉(Ong chhiàⁿ-ge̍k)といい、

ジュディという名前は英語の家庭教師に付けられた英語名でした。

日本に帰化した当初は翁 玉恵(おきな たまえ)で、

現在の帰化名は翁 ジュディです。

過去には日本人の方と結婚していた事もありましたが現在は独身です。

いくつも名前がある方なのでややこしいですが、ここでは日本での芸名ジュディ・オングとして診断していきます。

 

“リターンネーム”の芸能界での特徴は、女性の場合まず歌手業に強いという事です。

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この記事でも説明している通り「ヒット曲に恵まれる」運が強い方が多く、今週紹介している様にカタカナ表記の名前でも関係ないのです。

 

1952年、父の仕事の都合で2歳の時に台湾から来日したジュディ・オングさんは、9歳で劇団ひまわりに入団します。

その2年後から映画やドラマに出演し、16歳で歌手としてもデビューしました。

同時期にはアニメ映画「サイボーグ009」の003役で声優デビューも果たします。

その後も歌手業と女優業の両輪の活動を続け、日本だけでなく母国台湾でも映画やドラマに出演するなど大車輪の活躍を見せていました。

 

そして1979年、「魅せられて」という歌に出逢います。

副題には「エーゲ海のテーマ」とあり、この歌は日本とイタリアの合作映画「エーゲ海に捧ぐ」をイメージして作られました。

あの袖が扇状に広がる羽根の様なドレスは、当初映画の1シーンがスクリーンの様に映し出される予定でしたが、テレビでの初披露の際に映像が間に合わず、急遽バックからライトを当てる演出に変更となります。しかしそれが、イントロが流れた瞬間に浮かび上がる彼女のシルエットを際立たせるという思わぬ効果を生み、以降も続けられて強い印象を与えました。

そして「魅せられて」は200万枚を越える大ヒットとなり、「日本レコード大賞」まで受賞したのです。

なお、あのドレスのデザインは彼女自身によるもので、最初は袖の先を中指に引っ掛ける小振りなものでしたが、「紅白歌合戦」などの大舞台ではより大きく見せる為に棒で伸ばすなどの変化が加えられました。

あのドレスは「魅せられて」と共にジュディ・オングさんの代名詞となり、現在でも袖にヒラヒラの付いた衣装を着た人が「ジュディ・オングみたい」と言われる程になったのです。

小林幸子(こばやしさちこ)さんや天童(てんどう)よしみさんなど、他の歌手にも影響を与えたと言って間違いないでしょう。

そんな歌に出逢えた事と、衣装のデザインやハプニングなども含めて、これも“リターンネームのヒット曲運”と言えるかも知れません。

同曲がヒットしていた頃、アメリカのテレビドラマ「将軍 SHOGUN」の出演依頼も来ていたものの、忙しさのあまり断念した為にその代わりを島田陽子(しまだようこ)さんが務めたという逸話も残っている程です。

 

また、1980年には台湾の国民栄誉賞王貞治(おうさだはる)さんに次ぐ2人目として受賞し、85年に「おしん」が香港で放送された際には、香港版オリジナル主題歌を広東語で唄って、東南アジア全域で大ヒットしました。

母国の台湾語以外に日本語、英語、中国語、広東語、スペイン語と6言語を話せる才女でもあるのです。

日本で「必殺からくり人」など多くの時代劇で演技が出来ていたのも、それだけ語学に堪能だったからなのですね。

 

今年1月には70歳になり、芸歴60年の記念も兼ねてバースデー・ライブを行ったそうです。もちろん「魅せられて」もあの衣装で唄ったそうですよ。

70歳でも歌手としてライブが出来るのも、大ヒットした1曲があるからなのです。やはり歌手にとってヒット曲に恵まれる事は大きいですね。

 

この様に芸能人のお名前を画数ではなく母音や文字に注目して分析すると、名前のタイプによって芸能界のどのジャンルに向いているかが見えてくるのです。

もっと詳しく知りたいと思った方はこちらをご覧下さい。

これからもいろんな芸能人の方を、名前の特性とともにご紹介していくつもりです。

 

ではまた次回をお楽しみに。