「名前の法則」の世界へようこそ。
ここでは有名人の名前が持つ「音」に注目し、その共通点を見つけていきたいと思います。
「今日はいつものクイズと趣向を変えて、こんな問題からいきましょう。」
では早速ですがクイズです。
チャオ ベッラ チンクエッティ
さて、これは一体何でしょう?
『何だこのざっくりした問題は?』
「シンプルなクイズでしょう。これが何かを答えるだけでいいんですよ。」
『チャ、チャオ ベッ、べラ・・・。』
「ベッラ、です。」
『小さい「ッ」の後に「ラ」は日本人言えねぇだろ?』
「だってイタリア語なんですもん。」
『チ、チ、チンチンクエッティ?』
「そこは詰まらないでください。」
『言いにくいなぁ。早口言葉か?』
「言いにくいですけど何かの名前なんです。」
では1つ目のヒントいきましょう。
この名前になる前はTHE ポッシボーでした。
『わざわざ改名してチャオベラ何とかって言いにくい名前にしたのか?』
「気の迷いだったんでしょうかね?」
『それよりTHE ポッシボーがヒントにならねぇんだけど。』
「仕方ないなぁ。じゃあ関連する名前を追加しましょう。」
2つ目のヒントです。
T&Cボンバー、も同じ系統の仲間でした。
『T&C?洗剤の会社か?』
「それはP&Gですね。仕方ない、もう少しヒント出しましょう。」
“T”は太陽の“T”です。
『いや太陽は“SUN”だから“S”だろ?』
「あーこれ言っちゃうと分かっちゃうかなぁ?これも前の名前と関係してるんですよ。」
『いやお前が思ってるほどヒントになってないのよ、さっきから全然。』
「じゃあもう大サービスですよ。」
キュート、これも仲間です。
『ここへ来てキュートって、普通の英単語じゃないか!』
「字体は違いますよ。でも正式に書くと絶体分かっちゃうんで、わざとカタカナにしてます。」
チャオ ベッラ チンクエッティ(THE ポッシボー)
T&Cボンバー
キュート
さて、これらは一体何の名前でしょうか?
知ってる人にはクイズにもならないくらい簡単ですよね。
『多分読者もまだ分かってないと思うぞ。』
「えーっ!?嘘でしょ?しょうがないなぁ、これならどうです?」
T&Cボンバーの前の名前は太陽とシスコムーンです。
『あぁ、なんか記憶の片隅に残ってた物がうずき出した様な・・・。』
「もう1つおまけに・・・
メロン記念日、もいっときましょうか。」
『おお!分かってきたぞ!』
「とどめにもう一丁!」
こぶしファクトリー、でどうだ!?
『ごめん、それは分かんないわ。』
「古いのだけしか分かんないんじゃないですか!」
読者の皆さんはもうお分かりでしょうか。
では最後に、チャオ ベッラ チンクエッティとは「美少女5人組」という意味だそうです。
そう、これらはグループの名前なんです。
はい、それでは正解を発表致しましょう。
正解はハロー!プロジェクトの、既に解散したアイドルグループの名前でした。
そして共通点は「最初と最後の文字の母音が違う」という点です。
つまりどれも“ノーリターンネーム”なんですね。
昨日紹介したビーイング系のグループは、テレビに出ない事をコンセプトにしていたから“テレビに向かない”ノーリターンネームで良かったのですが、ハロー!プロジェクトの様なテレビに出る事を前提としたアイドルグループの名前はそれじゃあまずいんですよ。
『何が言いたいんだ?』
ここからは私の提唱する
リターンネームのグループはテレビによく出る、
ノーリターンネームのグループは滅多に出ない。
という法則が正しいという前提でご覧下さいね。
今回紹介したグループは活動中もテレビ出演の機会が少なく、知名度をなかなか得られないまま解散していったグループばかりなんです。
アイドルなら本来ジャニーズ事務所のグループの様に“テレビと相性の良い”リターンネームを付けるべきだったんですが、つんくさん(本名:寺田光男さん)は当然この法則を知らなかったので、計らずも“テレビと相性の良くない”ノーリターンネームばかりを付けてしまっていた。
その結果、ハロー!プロジェクトのモーニング娘。以外のアイドルグループはテレビになかなか出られず、いずれも苦戦した挙句に解散してしまったのではないか?というのが私の見解です。
THE ポッシボーは苦戦して改名してもチャオ ベッラ チンクエッティという言いにくい名前になって結局解散しましたし、
太陽とシスコムーンも同様に改名後もT&Cボンバーと、ノーリターンネームである事は変わりませんでした。
『偶然じゃねぇの?』
偶然にしては他にも
℃-ute(キュート)、
など、ことごとく最初と最後の母音が違うんですよねぇ。
『そんな事言ったらモーニング娘。も最初と最後の母音が違うじゃないか。』
「モーニング娘。は“なめらかネーム”のグループなんです。」
英語の“モーニング”と日本語の“娘”。本来繋がる筈のない単語をムリヤリ繋げた部分の
“グ”と“む”の母音が同じ「ウ」なので続けて言いやすいんです。
Kinki Kidsや三代目J SOUL BROTHERSもそうですね。
つんくさんのこのネーミングは秀逸だなと思ったんですが、それ以降はインパクト重視の奇をてらった様な名前ばかりで、どれもメジャーになりきれていないんですよね。
実際の話、モーニング娘。の全盛期が終わって以降、ハロー!プロジェクトからはヒット曲が生まれていませんし、人気グループも生まれていません。
モーニング娘。自体もメンバーチェンジを繰り返し、名前の後に西暦の下2桁を付けて毎年変えながら(今年はモーニング娘。20)続けていますが、活動はハロプロのファン以外にはほとんど知られていません。
現行の他のグループも、こぶしファクトリーが解散した事で似た様な名前のつばきファクトリーも存続が危惧されますし、去年デビューしたBEYOOOOONDS(ビヨーンズ)もまだ出処がない感じですね。
『だけどよぉ、AKB48とか乃木坂46もリターンネームじゃないぞ。』
「あそこは最初にブレイクしたAKB48の名前を踏襲しているから良いんだと思いますよ。」
『踏襲?』
SKE48やNMB48、欅坂46や日向坂46と、ネーミングの傾向が同じだから、同じ系統のグループだなって分かるじゃないですか。
モーニング娘。と同じ傾向のネーミングはカントリー娘。やココナッツ娘。だけだったんですよね。だから同じ系統のグループだと認識されにくいのでしょう。
私がこんな事を言うのも大きなお世話でしょうが、正直ハロプロのアイドルグループはモーニング娘。とその派生ユニット(ミニモニ。など)以外で誰もが知っているようなヒット曲を出せたグループがありません。
その原因が全てネーミングのせいだとは言いませんが、せめてもう少しシンプルな名前にしてあげた方がいいと思います。
出来ればつんくさんにはこの「名前の法則」を知って、参考にして欲しいものです。
アイドルを目指して芸能界に入った若い女の子達の人生が、そのネーミングに掛かってるんですからね。
今回紹介出来たノーリターンネームのグループはほんの一部です。
まだまだたくさんいますので、この
リターンネームのグループはテレビによく出る、
ノーリターンネームのグループは滅多に出ない。
という法則はこれからも追求していきたいと思います。
『もう終わりか?しまった!ボケるタイミングを見失った!』
「また今度ボケさせてあげますから。」
この様に画数ではなく母音に着目して有名人の名前をタイプ分けすると、同じ共通点を持つ方がこれだけ見つかるのです。すなわち人の名前が持つ「音」にはそれだけの力が秘められているのではないか?というのがこの「名前の法則」の世界の研究テーマなのです。
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ではまた次回をお楽しみにー。