勝手にお名前診断 (第24回)※2020.11.24改訂
この「勝手にお名前診断」では、有名人をお一人ずつ紹介すると共に「名前の法則」的見地から、芸能界のどのジャンルに向いているかなどの適性を診断していこうと思います。
第24回目の今日は萩本欽一さんです。
このお名前は本名です。
ローマ字で書くと HAGIMOTO KINICHI となります。
苗字の最後の文字「と」と、下の名前の最初の文字「き」、
フルネームの最初の文字「は」と、最後の文字「ち」の母音が違います。
この様なお名前を同じ母音のペアが出来ない事から“ノーペアネーム”と呼びます。
ノーペアネームは芸能活動が「不安定」になりがちです。
もうここ10日間はお名前診断と言うよりお笑いタレント列伝と言う感じになっていますが、トリはやっぱりこの方にご登場頂きましょう。
萩本欽一さん・・・いや“欽ちゃん”と言ったほうが分かりやすいですかね。
この方の歴史を語るには、まだテレビが白黒だった時代まで遡らないといけません。
当時まだまだ「お笑い」という文化が世間に浸透していなかった頃、
「裏番組をブッ飛ばせ!!」や「なんでそうなるの?」などのヒット番組を生み出し、テレビ界に一大旋風を巻き起こします。
コント55号・・・号(ごう)の“う”は“ご”を伸ばしている音(長音)ですので最後の母音は「オ」になります。最初の文字“コ”も母音が「オ」なので、「オ」の“リターンネーム”になります。
この「オ」の“リターンネーム”はココリコ、よゐこ、オセロ、ロバート、ロンドンブーツ1号2号、オリエンタルラジオなど、ここ数年のお笑い界を支えてきた(特に下積み期間の短い)コンビが多いのです。
(最近ではチョコレートプラネットも該当します。)
世代はかなり違いますが、子供の頃にコント55号を見て育ったテレビマンがディレクターなどの偉い立場になった頃、どの若手を起用しようかとなった時、無意識に「オ」のリターンネームのコンビを優先して起用していたのではないかというのが私の見解です。
コント55号はそれほど影響の大きい、「オ」のリターンネームの元祖だったのです。
(斜体文字が加筆した部分です)
その後欽ちゃんはコンビを離れ「スター誕生!」の司会を務めるなど、個人での活動が中心となっていきます。
一方の坂上二郎さんは徐々に俳優へ移行していきます。やはり俳優向きの“なめらかネーム”だったからでしょう。
本名の萩本欽一(はぎもときんいち)というお名前には1文字目に濁点は付くものの、「き」という文字が2つ入っています。
坂上二郎(さかがみじろう)さんも2文字目に濁点は付くものの、「か」という文字が2つ入っています。
この様なお名前を“ワンモアネーム”と呼びます。
この“ワンモアネーム”は、お笑いタレントの場合はコンビでも成功してピンでも成功するという運がある様なのです。
お二人ともコント55号で成功した後、欽ちゃんはタレント兼司会者として、坂上二郎さんは俳優として成功したのですから正に“ワンモア”な活躍ですね。
欽ちゃんはその後も「欽ちゃんのドンとやってみよう!」などで、すっかりお茶の間の人気者となっていきました。
◉これぞ伝説!視聴率100%男!
私は今までこのブログ内で、いろんな有名芸能人やアスリートを紹介させて頂きましたが、「伝説の〇〇」とか「〇〇界のレジェンド」といった表現はほとんど使っていませんでした。
それもこの方の為に取っておいたと言っても過言ではないでしょう。
80年代に入った頃、欽ちゃんは
テレビ朝日で放送していた 「欽ちゃんのどこまでやるの!?」、
フジテレビで企画を一新した「欽ドン!良い子悪い子普通の子」
TBSでスタートした新番組 「欽ちゃんの週刊欽曜日」
の3本が軒並み高視聴率を叩き出し、他のレギュラー番組(「オールスター家族対抗歌合戦」など)を合わせると合計が100%を越えた事から「視聴率100%男」という異名を取ったのです。
今では考えられない数字ですし、おそらくこれからも破られる事はない記録でしょう。
更にそれだけではなく、これら3番組が放送局の枠を越え、
「欽ドン!欽どこ・欽曜日、三番組まとめてドン!」と題した合体スペシャルが、公平に各局で1回ずつの計3回放送されたのです。
それはまさしく、テレビ界の常識を越えた革命でした。
・・・やれどこかの店のメニューを全部食べ尽くしたとか、1か月1万円で生活したなどと喜んでいる若手芸人に教えてやりたい。
「伝説」とはこういう事だと。
しかしいつの世も盛者必衰、それほどの栄華を極めた欽ちゃんにも、人気が衰える時が来ます。
ビートたけしさんや明石家さんまさんの「オレたちひょうきん族」や「とんねるずのみなさんのおかげです」などパロディーコント主体の番組が人気を博し、欽ちゃんの創り上げてきたアットホームなコメディーは衰退していったのです。
ここでようやく「名前の法則」の話に戻るのですが、連日お伝えしてきた通りノーペアネームは「不安定」なのです。
さすがの欽ちゃんも、一度下がり始めた視聴率を盛り返す事は難しく、番組は次々と終了していきました。
その欽ちゃんという愛称も、昔からのファンにとっては慣れ親しんだ愛称ですが、新しいファンや後輩タレントからは呼びにくいものだったかも知れません。
かと言って「萩本さん」や「欽一さん」もよそよそしいですし、増してや“欽ちゃんさん”じゃ変ですしね。
名前から人気が下降した要因を割り出すとそんな所でしょうか。
そして本名にも愛称にも「き」という文字(音)が入っています。
この様なお名前を“お・か・きネーム”といいます。
名前に「き」が入る方は自分に厳しい方が多く、特に仕事に関してはストイックなまでに努力し、自分を追い込みます。
欽ちゃんも笑いに対しては非常に厳しい方でした。リハーサルに何時間も掛けるその姿勢に批判的なタレントも多かったそうで、見方である筈の後輩からの人気も衰えていったのではないかと思われます。
その後は野球クラブチーム「茨城ゴールデンゴールズ」の監督を務めるなど本業以外の分野に進出し、テレビの世界からは遠ざかっていきました。
それにしてもあれほど隆盛を極めた欽ちゃんが“過去の人”となってしまうのですから、芸能界は改めて浮き沈みの激しい世界なのだと思います。
この様に芸能人のお名前を母音に注目して分析すると、名前のタイプによって芸能界のどのジャンルに向いているかが見えてくるのです。
もっと詳しく知りたいと思った方はこちらをご覧下さい。
これからもいろんな芸能人の方を、名前の特性とともにご紹介していくつもりです。
ではまた次回をお楽しみに。