矢名樹ヒロタカの「お名前だけお借りします。」

有名人のお名前を「名前の法則」に基づき紹介、分析していきます。

間 寛平さん(2回目)【お名前診断】[母音占い]

勝手にお名前診断  (第32回)※2020.12.2改訂

 

この「勝手にお名前診断」では、有名人をお一人ずつ紹介すると共に「名前の法則」的見地から、芸能界のどのジャンルに向いているかなどの適性を診断していこうと思います。

 

第32回目の今日は間 寛平さんです。

 

ローマ字で書くとHAZAMA KANPEIとなり、苗字(姓)の最後と下の名前(名)の最初の文字の母音が同じ「ア」である事がよくわかります。

 

この様なお名前を「名前の法則」の世界では、苗字と下の名前のつながりがなめらかで言いやすい事から“なめらかネーム”と呼びます。

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本名は間 重美(はざま しげみ)といいます。

苗字の最後の文字「ま」と、下の名前の最初の文字「し」

フルネームの最初の文字「は」と、最後の文字「み」の母音が違います。

この様なお名前を同じ母音のペアが出来ない事から“ノーペアネーム”と呼びます。

ノーペアネームは芸能活動が安定しない名前です。

 

ただ苗字と下の名前で分けて考えると、それぞれ最初と最後が同じ母音になります。

この特別な条件に当てはまるスライドネームでもあります。

(斜体文字が加筆した部分です)

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このタイプは大きな転向や路線変更を成功させる方が多いのですが、本名は自分の口から言う事も滅多になく、芸名を名乗ってからの期間も長いせいか、この方の場合は間 寛平という芸名にしておいたからこそ、と思えるような芸能活動を歩んできました。

 

“なめらかネーム”の特徴は、まず男女を問わず俳優業に強いという事です。

 

間 寛平さんはかつて吉本新喜劇の看板スターでした。

俳優にも映画俳優など色々ありますが、寛平さんの場合は“喜劇俳優”だったのです。

「かいーの」「血ぃ吸うたろか」「アヘアヘ」「わしゃ止まると死ぬんじゃ」など、全身を使った数々のギャグを生み出し、子供達からも人気を集めました。

 

実はこの方ミリオンセラー歌手でもありまして、「ひらけ!チューリップ」という歌がパチンコ店で何度も流され(今で言うヘビーローテーション)大ヒットしたのです。

元々は当時落語家でありながらテレビタレントとして大人気だった桂三枝(かつらさんし)(現:桂文枝)さんの為に用意された歌だったそうですが、三枝さんが多忙だった為に寛平さんにまわってきたそうです。それもまた強い運を感じさせますね。

なめらかネームの歌手運の部分が作用したのでしょう。

 

◉実はシャイ?な俳優気質

 

昨日の竹中直人さんに関する記事の中で俳優の方は、

決められたセリフがないと上手く喋れない、何か役を演じていないと落ち着かない

という性質がある事をお伝えしましたが、実は寛平さんもそうなんです。

 

あれだけのギャグメーカーが意外なのですが、ギャグをやっている時はイキイキとしているのに、フリートークになると借りてきた猫のようにおとなしくなります。

レギュラー出演している関西の「明石家電視台」という番組の収録に、司会の明石家さんまさんが新幹線が遅れて間に合わなかった事があり、急遽寛平さんが代打でMCを務めたのですが、まあひどい司会ぶりでした。

アドリブが効かないどころか台本通りのセリフも噛むわ、ゲストが何か言った後に沈黙してしまうわで、番組がまともに進行しなかったのです。

この時ばかりは素の間 重美さんが出てしまったのでしょう。

そうです、本名はノーペアネームなので、元々話が上手い人ではなかったのです。

 

そんなシャイで口下手な寛平さんがなぜ“新喜劇のスター”から東京(全国ネットの番組)へ進出できたのか。

実はそこにもさんまさんが関わってくるのですが、寛平さんはすぐ友人の借金の連帯保証人になるなど優しい(騙されやすい)性格だったので、「ア〜メ〜マ〜」というギャグを元に作られた「アメマバッジ」の発注の際にも、聞いていた数の何倍もの量の製品が業者から届き(おそらく騙された)、多額の借金を背負う事になってしまいます。

 

それを知ったさんまさんは、当時新喜劇以外でテレビのレギュラー番組も無かった寛平さんに「新喜劇のギャラだけではその借金返せまへんやろ。ギャラの高い全国ネットの番組に出なあきまへんで。」と、自分の番組に寛平さんを出演させる事にしたのです。

 

もちろんシャイで口下手な寛平さんは「共演者も初めて会う人ばっかりやし、そんな所でよう喋らんわ〜。」と尻込みしたのですが、

さんまさんは「大丈夫です兄さん、僕が喋るきっかけを作りますから。」と、

「あんた本気〜?」→「誰がモンキーやねん!?」

「ほんまはええとこ(お金持ち)の子やねんから。」→「誰がエテ公やねん!?」

「折り入って話しましょう。」→「誰が檻(おり)に入って話すんねん!?」

などの掛け合いのギャグまで考案し、寛平さんが面白く見えるように仕立てたのです。

その甲斐あって寛平さんは徐々に全国的な知名度を上げ「マジカル頭脳パワー!」など様々な番組に出演し、やがて借金を完済するまでに至りました。

当時のさんまさんは既に大スターでしたので、借金の肩代わりをしようと思えば簡単に出来た筈ですが、寛平さんにタレントとして自立するチャンスを与えた所が「芸人らしい」と思えるエピソードですね。

本名で見てもノーペアネームで不安定だった所を、人の力を借りたとは言え吉本新喜劇の役者から全国区のタレントになったのですから、スライドネームの“大きな転向”を成功させたと言えます。

 

その後は超人的な体力を活かして「24時間テレビ」のチャリティーラソンに挑戦し、

(毎年恒例となったマラソンですが、始まりはこの方からでした。)

さらには「アースマラソン」と題し、マラソンで地球を1周するというとんでもない快挙を成し遂げました。

なめらかネームの特徴の1つとして“身体で稼ぐタイプ”だというお話をした事がありますが、寛平さんは正にその典型と言えるでしょう。

 

この様に芸能人のお名前を母音に注目して分析すると、名前のタイプによって芸能界のどのジャンルに向いているかが見えてくるのです。

もっと詳しく知りたいと思った方はこちらをご覧下さい。

これからもいろんな芸能人の方を、名前の特性とともにご紹介していくつもりです。

 

ではまた次回をお楽しみに。