勝手にお名前診断 (第47回)※2020.12.17改訂
この「勝手にお名前診断」では、有名人をお一人(一組)ずつ紹介すると共に「名前の法則」的見地から、芸能界のどのジャンルに向いているかなどの適性を診断していこうと思います。
第47回目の今日はフットボールアワーのお二人です。
それぞれのお名前は後藤輝基さんと岩尾望さん、お二人とも本名です。
まず後藤輝基さんですが、
ローマ字で書くとGOTO TERUMOTOとなり、
フルネームの最初と最後の母音が同じ「オ」である事がよくわかります。
この様なお名前を「名前の法則」の世界では、最初の母音に戻るという意味で“リターンネーム”と呼びます。
続いて岩尾望さんは、 IWAO NOZOMUとなり、苗字(姓)の最後と下の名前(名)の最初の文字の母音が同じ「オ」である事がよくわかります。
この様なお名前を苗字と下の名前のつながりがなめらかで言いやすい事から“なめらかネーム”と呼びます。
個人名では“なめらかネーム”と“リターンネーム”で良い組み合わせと思えるのですが、コンビ名のフットボールアワーがリターンネームで無い為か、M–1出場の権利を失った頃(当時は結成10年目まで)から徐々に個人での活動が多くなっていきます。
まず後藤輝基さんから見ていきましょう。
後藤さんは以前のコンビではボケを担当していました。そのコンビの解散後に岩尾さんと組むに当たって、自分よりも岩尾さん(の顔)を前に出した方が良いと悟ったのか、後藤さんはツッコミにまわります。
リターンネームは相手を優先し、自分は一歩下がると成功する特性がある事は以前この記事の中でもお伝えしましたが、岩尾さんを前(漫才で目立つボケのほう)に出し、後藤さんが一歩下がった事でフットボールアワーは大成功します。
結成直後から関西の漫才コンテストや新人賞を総なめにし、M–1でも3度目の決勝出場で優勝を飾ったのです。
同じツッコミでもダウンタウンの浜田雅功(はまだまさとし)さんの様な、ワードパターン少なめの力技タイプ(基本「なんでやねん!」の一辺倒)とは大きく違い、後藤さんはワードに自分のセンスを盛り込む技巧派タイプです。
その為「高低差あり過ぎて耳キーンてなるわ!」とか、
「(肌露出し過ぎて)四捨五入したらハダカやで!」
などと、状況に応じて的確なワードを使い分けます。
その点にリターンネームの話術に優れた「口で稼ぐ」特性と、前コンビでボケだった頃の「自分のセンスで笑いを獲りたい」という気持ちが滲み出ているのでしょう。
そしてそのワードセンスがじりじりと評価を高め、ここ数年はMCのポジションにまで辿り着きました。昨日紹介した大久保佳代子(おおくぼかよこ)さんや飯尾和樹(いいおかずき)さん同様、リターンネームの為に時間は掛かりましたが、ようやく技術の高さが認められたのです。
ここで改めてお名前を母音ではなく文字で見ると、後藤輝基(ごとうてるもと)と「と」が2つ入っています。
この様なお名前を“ワンモアネーム”と呼びます。
(斜体文字が加筆した部分です)
この“ワンモアネーム”は、お笑いの方の場合はコンビでも成功してピンでも成功するという運がある様なのです。
ビートたけしさんの本名「北野武(きたのたけし)」にも「た」という文字が2つ入っていますね。
残念ながら相方の岩尾望(いわおのぞむ)さんはワンモアネームではありません。
ただリターンネームは“準”司会者向きである為、「今夜くらべてみました」や「ウチのガヤがすみません!」などの様に、単独での司会よりも共同司会の(局アナのアシスタントではなく他のタレントが隣にいる)形が多いのはやむを得ない所でしょう。
◉神様のイタズラ?
一方の岩尾さんはその特異な形状の顔面のお陰で、漫才の登場時にマイクの前に立っただけで笑いが起こる、恵まれた素質の持ち主です。
ある意味「(顔も含めた)身体で稼ぐ」なめらかネームの特性が発揮されていると言えます。しかも人気運も発揮されているのか、ファンや芸人仲間からも“のんちゃん”という愛称で呼ばれ親しまれています。
しかし、相方の後藤さんが話術に磨きをかけて面白さを増していくのと呼応するかの様に、岩尾さんの頭頂部は薄くなっていきました。「身体で稼ぐ」タイプなりに面白さを増していったのです。
嗚呼、なんと神様はイタズラなのでしょう。◯サイクだけでも充分だったのに、頭までハゲさせるとは・・・。「天は二物を与えず」という諺(ことわざ)は嘘だったのでしょうか?
そのハゲのお陰で明石家(あかしや)さんまさんや今田耕司(いまだこうじ)さんら先輩タレントと共演した時にも、何か理由をつけて岩尾さんに謝らせ、頭を下げて頭頂部が丸見えになった瞬間、「ハゲとるやないか!」とツッコミを入れられるというくだりが展開され、大爆笑が起こります。
もちろん相方の後藤さんがツッコむケースもありますが、技巧派の後藤さんもその時ばかりは頭頂部を力一杯叩き、ハゲしくツッコみます。今や後藤さんがMCのポジションまで登りつめた事もありコンビでの共演は少なくなりましたが、岩尾さんのハゲを1番面白く料理出来るのはやはり後藤さんでしょう。
「ハゲとるやないか!」とツッコんだ後、「抽選箱みたいになっとるやないか!」まで付け加えるので笑いが倍増するのです。開きかけたコンビ格差を繋ぎ止める絆がそこに、最早そこだけにある様な気がしてなりません。岩尾さんがもしハゲていなければとっくにコンビ解消状態になっていたのではないかと。大物になって離れていく後藤さんを引き止める為にハゲていったのではないかとさえ思えてしまうのです。
(ハゲいじりがひど過ぎました、すいません。)
少しフォローしておきますと、そんなコンプレックスを笑いに変えられる精神力も岩尾さんの強みと言えるでしょう。
(心の中では泣いているかも知れませんが・・・)
この様に芸能人のお名前を画数ではなく母音に注目して分析すると、名前のタイプによって芸能界のどのジャンルに向いているかが見えてくるのです。
もっと詳しく知りたいと思った方はこちらをご覧下さい。
これからもいろんな芸能人の方を、名前の特性とともにご紹介していくつもりです。
ではまた次回をお楽しみに。