勝手にお名前診断 (第53回)※2020.12.23改訂
この「勝手にお名前診断」では、有名人をお一人ずつ紹介すると共に「名前の法則」的見地から、芸能界のどのジャンルに向いているかなどの適性を診断していこうと思います。
第53回目の今日は中森明菜さんです。
このお名前は本名です。
ローマ字で書くとNAKAMORI AKINA となり、フルネームの最初と最後の文字の母音が同じ「ア」である事がよくわかります。
この様なお名前を「名前の法則」の世界では、最初の母音に戻るという意味で“リターンネーム”と呼びます。
“リターンネーム”の芸能界での特徴は、女性の場合まず歌手業に強いという事です。
この記事でも紹介している様に「ヒット曲に恵まれる」方が多く、違うジャンルに進出しなくても、ほぼ歌手業だけで成功するという傾向があります。
中森明菜さんはアイドル豊作の年と言われた1982年デビューの、いわゆる“花の82年組”の1人として数えられていますが、その中では極めて異彩を放っていました。
同期の女性アイドルたちが、バラエティー番組やオールスター運動会、水泳大会などに出演する中、明菜さんは「ザ・ベストテン」や「トップテン」など、レコード売り上げの上位に食い込んだ者しか出演出来ない歌番組への出演が中心でしたし、出す曲が全て上位に入っていた為、週に2本とは言えほぼ毎回登場するレギュラーの様な状態でしたので、それだけでも充分だったのです。
しかしそこには2年先輩のライバルがいました。松田聖子(まつだせいこ)さんです。
明菜さんの歴史を語る上で、聖子さんの存在は欠かせません。
当時の世間は聖子派と明菜派のほぼ真っ二つに分かれ、人気を二分していました。
正統派の聖子さんに対し、それまでのアイドル像を覆す気丈な振舞いの明菜さんを支持する人が多かったのです。
歌のイメージも拍車を掛けました。特に初期の曲は「少女A」や「禁区」、「1/2の神話」など、大人や社会のルールに対して反抗的な歌詞の内容が多かった為、ツッパリアイドルと称された事もありました。
また「〜な」で終わる女子の名前も今でこそ多くなりましたが、
当時の他のアイドルの名前は
「昌子」「淳子」「聖子」「奈保子」などの「〜子」で終わる名前、
「めぐみ」「裕美」「ひとみ」などの「〜み」で終わる名前、
「沙織」「真理」「みどり」などの「〜り」で終わる名前、
「百恵」「郁恵」「芳恵」などの「〜恵」で終わる名前
など、まだまだオーソドックスな女子の名前が多かった為、「明菜」という名前はひと際異彩を放っていたと思われます。
◉アイドルからアーティストへ
明菜さんは衣装に対してのこだわりが強い方でした。
デビューして間もない頃に「私は大人たちの着せ替え人形ではない」と言い放ったという逸話があり、その言葉だけを切り取ると生意気な発言にも取られかねますが、自分の意見を言わず、ただ大人が用意した衣装を着るだけの歌手にはなりたくないという気持ちの現れだったとも思えます。
実際に衣装や髪型、振り付けに至るまで、歌のイメージに合わせたセルフプロデュースも積極的に行い、唄う事だけでなく「魅せる」事にも心血を注いでいました。
私が印象に残っているのは「ザ・ベストテン」の「年間ベストテン」の回で、その週にランクインした歌の衣装を着て唄った後、生放送の為に衣装替えが間に合わないとの理由から、年間ベストテンにランクインしていた曲を唄わずに終わるという事がありました。
それほど衣装も含めたトータルイメージにこだわっていたのです。
そしてデビューから僅か3年後の1985年、「ミ・アモーレ」でレコード大賞を受賞すると、翌年「DESIRE−情熱−」で2年連続受賞し、名実ともにアーティストの仲間入りを果たしました。
しかし中森明菜さんの物語はハッピーエンドでは終われません。
気丈に見えた彼女も、恋に溺れる1人のかよわい女性だったのです。
ある日、恋人だった近藤真彦(こんどうまさひこ)さんの自宅マンションで自殺未遂を起こしてしまいます。
中森明菜(なかもりあきな)というお名前を文字で見ると、「か」と「き」が入っています。
この様な名前を“お・か・きネーム”といい、自分に厳しくなる方が多いのです。
(斜体文字が加筆した部分です)
その厳しさが仕事に対して前向きに活かされていれば良いのですが、少しでも歪んでしまうと、自分を責めたり追い込んだりしてしまう危険性があります。
明菜さんも恋愛が成就しない苦しさから自分を責めて追い込んでしまったのでしょう。
名前に「か」や「き」が入っている方は自分を追い込み過ぎないよう注意して下さい。
一命を取り留めた明菜さんでしたが、痩せてしまった身体から悲壮感は拭えませんでした。
普通なら引退してもおかしくない状態だったでしょう。
それでも彼女は再び唄う事を選びました。
中森明菜(なかもりあきな)という名前には、「な」という同じ文字が2つ入る“ワンモアネーム”でもあるのです。
そして明菜さんは芸能界に復帰しました。
復帰第1弾となったシングル「Dear Friend」はオリコンチャート1位に輝き、復活を待っていたファンを喜ばせました。
更に女優としてドラマ「素顔のままで」にも出演(安田成美(やすだなるみ)さんとのW
主演)すると毎回高視聴率を叩き出し、最終回では30%を越える大ヒットとなりました。
中森明菜・第2章の始まりだったのです。正に“ワンモア”な活躍ですね。
その後もカヴァー・アルバム「歌姫」が好評となってシリーズ化されたり(最近の女性歌手が“歌姫”と呼ばれるのもここに原点があるのではないかと思われる)、「紅白歌合戦」へのサプライズ出場やディナーショーも行うなど、度々休業は挟みつつも歌手としての活動を続けています。
それはまるで、歌でしか自分を表現する事が出来ないかの様に。
そして何より、大好きな歌を唄い続ける為に。
この様に芸能人のお名前を画数ではなく母音や文字に注目して分析すると、名前のタイプによって芸能界のどのジャンルに向いているかが見えてくるのです。
もっと詳しく知りたいと思った方はこちらをご覧下さい。
これからもいろんな芸能人の方を、名前の特性とともにご紹介していくつもりです。
ではまた次回をお楽しみに。