勝手にお名前診断 (第59回)※2020.12.29改訂
この「勝手にお名前診断」では、有名人をお一人ずつ紹介すると共に「名前の法則」的見地から、芸能界のどのジャンルに向いているかなどの適性を診断していこうと思います。
第59回目の今日は相川七瀬さんです。
ローマ字で書くとAIKAWA NANASEとなり、苗字(姓)の最後と下の名前(名)の最初の文字の母音が同じ「ア」である事がよくわかります。
この様なお名前を「名前の法則」の世界では、苗字と下の名前のつながりがなめらかで言いやすい事から“なめらかネーム”と呼びます。
この記事でも紹介している様に“なめらかネーム”の女性歌手は、男性顔負けの激しいロックや、恋愛なんてそっちのけのスケールの大きな歌を唄った方が成功する傾向があります。
本名は佐伯美咲(さえきみさ)といいます。
(旦那さんは一般の方で本名非公開の為、結婚後も芸名のまま活動しています。)
ローマ字で書くとSAEKI MISAとなり、こちらもなめらかネームである上にフルネームの最初と最後の母音が同じなので“リターンネーム”でもあります。
更に文字で見ると「さ」が2つ入る“ワンモアネーム”でもあるので非常に良いお名前ですが、覚えやすさでは「なな」と同じ文字が2つ続く“連チャンネーム”の相川七瀬(あいかわななせ)という芸名のほうが上なのです。
(斜体文字が加筆した部分です)
相川七瀬さんがデビューした1995年当時は、ビジュアル系バンドなどの台頭により、既に男らしい男性ボーカリストが少なくなっていた頃でした。
そこへ颯爽と現れた彼女はデビュー曲「夢見る少女じゃいられない」で一躍大ブレイクします。
カメラを睨みつけながら、時々巻き舌が入る唄いっぷりに、思わず「カッコイイ!」と口走った方も多かったのではないでしょうか。まさしく時代が求めたヒーロー、いやヒロインだったのです。
◉ロックとバラードのギャップ
その後も「LIKE A HARD RAIN」や「BREAK OUT!」など、バリバリのロック調の曲が続いた後、「恋心」というバラードに挑戦しました。
これがギャップの効果を生み、より良い歌に聴こえたのでしょう。
「恋心」は100万枚以上を売り上げ、シングルとしてはキャリア最大のヒットとなります。
ほぼ同時期に活動していたバンド、シャ乱Qの「シングルベッド」や、
ウルフルズの「バンザイ〜好きでよかった〜」なども、他の曲調とのギャップが生んだヒットと思われ、昨日の森高千里さんの話ではありませんが、ギャップや緩急をつける戦略はハマると大きな効果を発揮するようですね。
◉プロデューサーとの二人三脚
相川七瀬さんを語る上で忘れてはならないのが、織田哲郎(おだてつろう)さんです。
TUBEやZARDへの楽曲提供で数々のヒット曲を生み、自身で唄った「いつまでも変わらぬ愛を」も大ヒットするなど、80年代後半から90年代のJ–POP界を支えたシンガーソングライターの1人です。
この方のお名前をローマ字で書くとODA TETSUROとなり、
フルネームの最初と最後の母音が同じ「オ」である事がよくわかります。
(平仮名で書くと“てつろう”となるので、最後の母音が「ウ」だと思われがちですが、「ろ」を伸ばしている音ですので、カタカナで書くと“テツロー”となり、最後の母音は「オ」になります。)
この様なお名前を、最初の母音に戻るという意味で“リターンネーム”と呼びます。
リターンネームの男性歌手は、
井上陽水(いのうえようすい)さん、
奥田民生(おくだたみお)さん、
中田(なかた)ヤスタカさんなど、
プロデュース(他のアーティストへの楽曲提供)で成功している方が多いという特徴があります。
そんなリターンネームの織田哲郎さんがプロデュースに本腰を入れたのが相川七瀬さんだったという訳です。
そしてもう1つの特徴は、あまり前に出たがらないという事です。
まあ奥田民生さんはなめらかネームでもあるので例外としても、他の方は滅多にテレビに出演なさいません。
自分は1歩下がってでもこの人に唄ってもらいたい、この人を売り出したいというタイプの方が多いのです。
(ちなみにゴーストライター騒動で有名になった新垣隆(にいがきたかし)さんもリターンネームです。)
織田哲郎さんも前述の通り「唄える」歌唱力がありながら、あまり前に出たがらない方です。
女性ロック歌手向きなめらかネームの相川七瀬さんと、
プロデューサー向きリターンネームの織田哲郎さん。
これは相性ピッタリ、正にベストマッチです。あまりにも相性が良すぎて「結婚してるんじゃないか」という噂もあった程です。
そもそもデビュー前のオーディションで落選した相川七瀬さんに、何か光る物を感じた織田哲郎さんが「歌手やりたくなったら連絡してきて」と声を掛けていた事がきっかけだったそうで、やはり目利きが鋭かったのですね。
女性では希少なロックシンガー相川七瀬さんも、今や3人のお子さんを育てるママになり、御朱印集めを趣味としている様ですが、育児に手が掛からなくなったらまた、あの鋭い目つきでバリバリのロックを唄って欲しいものです。
それにしても最近「ヒルナンデス!」などのバラエティーでよくお見受けします。本名がリターンネームでもあるので、元々喋るのは好きなんでしょうね。
DAIGOさんが自ら「日本一ロケに出ているロックミュージシャン」と言っていましたが、女性で1番は相川七瀬さんになるんじゃないかと思う今日この頃です。
この様に芸能人のお名前を画数ではなく母音や文字に注目して分析すると、名前のタイプによって芸能界のどのジャンルに向いているかが見えてくるのです。
もっと詳しく知りたいと思った方はこちらをご覧下さい。
これからもいろんな芸能人の方を、名前の特性とともにご紹介していくつもりです。
ではまた次回をお楽しみに。