「名前の法則」の世界へようこそ。
ここでは有名人の名前が持つ「音」に注目し、その共通点を見つけていきたいと思います。
早速ですがクイズです。
この3人の名前の共通点は何でしょう?
今回は女性お笑いタレント編です。最近このクイズではコンビの内のどちらかを取り上げていましたが、今回は最初からピン(1人)の方だけを集めてみました。この3人の名前に共通点があるんです。
ヒント1:それぞれのお名前をローマ字にしてみましょう。
柳原可奈子=YANAGIHARA KANAKO
福田彩乃 =FUKUDA AYANO
横澤夏子 =YOKOSAWA NATSUKO
ヒント2:ローマ字の切れ目(苗字と下の名前の間)に注目してください。
『アレ!?女芸人特集じゃないか?』
「そう、ですけど・・・。」
『THE Wの時にやれっつっただろ?何で今更なんだよ!』
「別にタイムリーな記事とか狙ってないですから。」
『そう言いながら最近お笑い芸人ばっかりじゃないか!完全に明日のM−1に合わせてるだろ?』
「たまたまですよ、たまたま!今後の予定とか、前からの流れで今お笑いの人になってるだけです。」
えー皆さんもうお分かりですよね。では正解を発表しましょう。
正解は苗字(姓)の最後の文字と、下の名前(名)の最初の文字の母音が同じという点です。
その為本来は一瞬途切れがちな、姓と名の繋がりの部分で同じ母音が続くので、フルネームで呼ぶ時に「言いやすい」のです。
この様なお名前を「名前の法則」の世界では“なめらかネーム”と呼びます。
クイズで紹介した3人のように、女性ピン芸人でなめらかネームの方はネタ番組などに出始めてから売れるまでが早いんです。
その原因の1つとして、まず名前の言いやすさがあると思います。
コンビの場合はまずコンビ名があって、ある程度有名になってから個人名が注目されるようになりますが、ピン芸人は当然ですが最初から個人名だけです。
そして芸人に限らず芸能人のデビューしたての頃は、まずフルネームで呼び捨てにされます。その時に少しでも言いやすい名前のほうが、人気が出るのも早くなるんじゃないかという事です。
『久本雅美(ひさもとまさみ)はリターンネームだぞ!』
「あの人は女優さんですから。」
『え?芸人じゃないの?ドラマで見た事ないぞ。』
「WAHAHA本舗っていう劇団の舞台で演ってますから。」
『大林素子(おおばやしもとこ)もリターンネームだぞ。』
「あの人はお笑い芸人が好きなだけで、元はバレーボール選手ですよ。」
次に考えられるのは、芸人とは言っても舞台の上でコントやものまねをする時に、誰かを演じている訳です。これはもう女優の仕事と非常に近いものがあります。
代表的なネタで言えば、
柳原可奈子さんはショップ店員やギャル。
福田彩乃さんは長澤まさみさんや綾瀬はるかさん(たまにニワトリ)
横澤夏子さんはイラっとくる女、などですね。
『鳥居(とりい)みゆきもなめらかネームだぞ。』
「あの人は演じていると言うより、何かが憑依していた様な感じでしたからねえ。」
『川田裕美(かわたひろみ)はノーペアネームだけど。』
「あの人はフリーアナウンサーです!芸人さんじゃありません。」
『え?スキップが下手な人を演じてるじゃないか?』
「あれは演技じゃなくて本当に下手なんです!」
なめらかネームは女優として人気が出やすい、当たり役に恵まれるなど、女優運の強い名前ですので、舞台の上で誰かを演じている芸人さんにも通用するのではないか、というのが私の見解です。
『滝沢(たきざわ)カレンもなめらかネームだな。』
「彼女も芸人じゃなくてモデルですから。」
『丸山桂里奈(まるやまかりな)は芸人だろ?』
「元なでしこJAPANのサッカー選手ですよ!あれでも国民栄誉賞もらってるんですから。」
この様に画数ではなく母音に着目して有名人の名前をタイプ分けすると、同じ共通点を持つ方がこれだけ見つかるのです。すなわち人の名前が持つ「音」にはそれだけの力が秘められているのではないか?というのがこの「名前の法則」の世界の研究テーマなのです。
もっと詳しく知りたい方はこちらをご覧ください。

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『井森美幸(いもりみゆき)は芸人だよな?』
「あの人は・・・アイドルですよ。」
『アイドル?もう50過ぎてんのに?』
「ええ、まだ誰のものでもありませんから。」
ではまた次回をお楽しみにー。