「名前の法則」の世界へようこそ。
ここでは有名人の名前が持つ「音」に注目し、その共通点を見つけていきたいと思います。
早速ですがクイズです。
この3人の名前の共通点は何でしょう?
今回は女性アイドルグループのメンバー編です。
ヒント1:それぞれのお名前をローマ字にしてみましょう。
前田敦子 =MAEDA ATSUKO
百田夏菜子=MOMOTA KANAKO
和田彩花 =WADA AYAKA
ヒント2:ローマ字の切れ目(苗字と下の名前の間)に注目してください。
『お久しブリーフライングゼット!不満有作です。』
「何言ってるんですか?」
『ダンディーの「お久しブリーフ」に、AKBの「フライングゲット」と、ももいろクローバーの「Z」を掛け合わせたんだよ!』
「なーんだ。」
『そんな事よりよぉ、最近3番目弱くないか?』
「どういう意味ですか?」
『前回は確かZARD、ELT、の後にI WiSHだっただろ?
その前は堀ちえみ、南野陽子、の後にいしのようこだぜ。去年の年末なんて小宮から途中で方正に変えてたし・・・。』
「いや正直芸能界広しと言えど、似たようなタイプの人3人揃えるの難しいんですよ。」
『今回も前田敦子、百田夏菜子は分かるけど、和田彩花って誰?』
「エッ⁉︎知らないんですか⁉︎あのアンジュルムのリーダーだった子ですよ!それもスマイレージ時代からのメンバーで・・・」
『分からんわ!アンジュとかスマイルとか言われても。』
「ハロプロエッグの・・・」
『もういいから進めろ!』
えー皆さんもうお分かりですよね。では正解を発表しましょう。
正解は苗字(姓)の最後の文字と、下の名前(名)の最初の文字の母音が同じという点です。
その為本来は一瞬途切れがちな、姓と名の繋がりの部分で同じ母音が続くので、フルネームで呼ぶ時に「言いやすい」のです。
この様なお名前を「名前の法則」の世界では“なめらかネーム”と呼びます。
更に今回ご紹介した3人に、名前以外の共通点があります。
『大体分かるよ、センターかリーダーって事だろ?』
「え⁉︎何で分かったんですか⁉︎」
『いやお前さっき“リーダー”って言ってたからな!』
そうなんです、先週この記事でも説明した通り、なめらかネームのアイドルは歌で成功したと言える方が少なかったのですが、それはソロアイドル全盛の80年代までの話で、グループアイドル主流の昨今は、どうやら事情が変わってきているようなんです。
ZARDの坂井泉水(さかいいずみ)さんやEvery Little Thingの持田香織(もちだかおり)さんの様に、ユニット名に隠れて個人名が前に出ない場合、なめらかネームでも恋愛の歌をヒットさせる事が出来るという話はしましたよね?
『ああ、この記事の時だろ?』
それと同じ様に、グループ名に隠れて個人名が前に出ない昨今のアイドル界では、なめらかネームが大活躍し、グループのセンターやリーダーにまでなっているんです。
既に紹介したAKB48の初代センター前田敦子さんや、
SUPER☆GiRLSの前センター、
前島亜美(まえしまあみ)さん、
東京女子流の新井(あらい)ひとみさん、
フェアリーズの
伊藤萌々香(いとうももか)さん……などなど。
さらにあのモーニング娘。もメジャーデビュー曲のセンターは
安倍(あべ)なつみさんではなく、
福田明日香(ふくだあすか)さんという方でした。
『え?なっちじゃなかったの?』
「嘘だと思うならYou Tubeで調べて下さい。」
『昨日もそんな事言ってなかったか?』
他にもセンターとは意味が異なりますが、グループのリーダーとしては、
AKB48の初代総監督
高橋(たかはし)みなみさん、
SUPER☆GiRLSの初代リーダー
八坂沙織(やさかさおり)さん、
℃-uteのリーダーだった
矢島舞美(やじままいみ)さん、
Dream5のリーダーだった
重本(しげもと)ことりさん、などなど。
そしてアンジュルムのリーダーだった和田彩花さんは、前身のスマイレージ時代からリーダーを務め上げ、卒業前にはハロー!プロジェクト全体のリーダーにまでなっていました。
『よくそんなに知ってるなぁ、さてはお前アイドルオタ・・・』
「全て名前の研究の為です!」
この様にアイドルグループのセンターやリーダー(特に初期)には、なめらかネームが立っていた確率が非常に高いのです。
そう、これはなめらかアイドルの逆襲なのです!
『さらっとなめらかアイドルとか言ってるけど、そんな言葉ないからな。』
「更に!」
『あ、まだ続くのね・・・うん。』
現在、AKB48の三代目総監督を務めるのは、みーおんこと、
向井地美音(むかいちみおん)さんです!
『あの・・・読者がひいてる感じ、分かるかな?』
もちろんなめらかネーム以外の方がセンターに立つケースもあるのですが、それはそれでまた非常に興味深い傾向が見られます。
例えばSKE48の場合、現在は
松井珠理奈(まついじゅりな)さんがセンターですが、
松井玲奈(まついれな)さんがいた頃はWセンターという形をとっていました。何と偶然にもこのお二人、どちらも“リターンネーム”なんです。
ソロの女性歌手としては強い運を持つリターンネームですが、グループのセンターにはいま一つ不向きで一人ではセンターに成りきれないということなのでしょうか。
NMB48にも実は同じことが言えます。
一貫して山本彩(やまもとさやか)さんがセンターを務めていたイメージが強いのですが、初期にはみるきーこと
渡辺美優紀(わたなべみゆき)さんとのWセンターという形が多く、AKB48との兼任やソロ活動に力を入れるようになってからは特に、
りりぽんこと須藤凜々花(すどうりりか)さんや
みるるんこと白間美瑠(しろまみる)さんなどにセンターを譲ることも増え、はっきりと山本彩さんがセンターだと言える楽曲は意外と少ないのです。
『あ!皆さん、飛ばし読みしないで!もうすぐ終わりますから。』
では、乃木坂46の場合はどうでしょう。
初期は生駒里奈(いこまりな)さんがセンターを務めていましたが、実はかなり無理をして気を張っていたようで、その重圧から解放された途端、失神して倒れてしまうほどでした。
本来ならメンバーを代表してバラエティーなどにも積極的に出演して広告塔になるのがセンターの役目、の筈なのですが本人が出たがらないのか、事務所の戦略なのかは分かりませんが、歌番組以外ではほとんど出演がありません。しかも顔を出したくないほどシャイなのか、前髪が顔の半分ぐらいまで掛かっているので、どんな表情で唄っているのかもよく分からない程ミステリアスなのです。
『アイドルの話になると本当に長えなぁ。』
これらの事由から検証すると、デビューしていきなりグループのセンターに立つということは相当なプレッシャーがあると思われ、そのプレッシャーに耐える為にはなめらかネームの女性特有の強い精神力(和田アキ子さんのような)が必要なのではないかと考えられるのです。
そういった内面的な部分は本人の問題として、最も重要なのはグループ全体の将来を考えた時に人気グループになれるかどうか、つまりセンターとしてグループを引っ張っていけるかどうかです。そこへ行くとなめらかネームの方は人気運が強く、ある程度知名度が上がるとすぐに人気が急上昇する即効性も持ち合わせています。
『止まんねぇなぁ・・・』
まあ、もともとなめらかネームの女性は美人でスタイルも良い方が多く、ただ弱点と言うか「恋愛の歌がヒットしない」というジンクスがあっただけで、グループの一員として歌唱している限り個人名は前面に出ませんので、グループの「顔」となるセンターには打ってつけの存在と言えるでしょう。
実際のところ、AKB48の初期メンバーで最初に“神7”と呼ばれた
小嶋陽菜(こじまはるな)さん、
板野友美(いたのともみ)さん、
渡辺麻友(わたなべまゆ)さんの内、実に5人もの方がなめらかネームだったのです。そりゃあ人気も出るわけですよ。
他にも大島麻衣(おおしままい)さんや
宮澤佐江(みやざわさえ)さん、
今も現役の峯岸(みねぎし)みなみさんなどがいて、とにかくなめらかネームが多かったんです。
80年代になめらかネームのソロアイドルがほとんど鳴かず飛ばずで消えていった事を思うと、考えられない様な事態ですね。
最初から個人名で勝負するのは難しくても、グループの中に入ればセンターに立てたりリーダーになれたりして目立つ事が出来るなめらかネーム。この「名前の法則」の奥の深さを感じさせます。
『あ、終わった?終わった?』
「はい、終わりです。」
『よし!やっと俺の番・・・』
この様に・・・
『その終わりかよ!俺全然喋ってねぇだろ!』
「本当はBEYOOOOONDSの話とかもしたかったんですけど、この辺でやめときます。」
『ビ、ビヨ〜〜〜ンズ!?』
この様に画数ではなく母音に着目して有名人の名前をタイプ分けすると、同じ共通点を持つ方がこれだけ見つかるのです。すなわち人の名前が持つ「音」にはそれだけの力が秘められているのではないか?というのがこの「名前の法則」の世界の研究テーマなのです。
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『明日は違うジャンルの話しますから、矢名樹の事は嫌いでも、このブログの事は嫌いにならないで下さい!』
ではまた次回をお楽しみにー。