勝手にお名前診断 (第62回)
この「勝手にお名前診断」では、有名人をお一人(一組)ずつ紹介すると共に「名前の法則」的見地から、芸能界のどのジャンルに向いているかなどの適性を診断していこうと思います。
第62回目の今日は博多華丸・大吉のお二人です。
横山やすし・西川きよしや、中田ダイマル・ラケット、夢路いとし・喜味こいしなど、
昔の漫才コンビの名前は各々の名前(芸名)を続けて言うコンビ名が主流でした。
現在でもオール阪神・巨人や中田カウス・ボタン、宮川大助・花子などベテラン漫才師には多く見られますが、若手でこのタイプのコンビ名は非常に少なくなりました。
少なくなったとは言え、漫才師らしい良い名前です。
それぞれのお名前(芸名)をローマ字で書くと
HAKATA HANAMARU、HAKATA DAIKICHIとなり、苗字(姓)の最後と下の名前(名)の最初の文字の母音が同じである事がよくわかります。
この様なお名前を「名前の法則」の世界では、苗字と下の名前のつながりがなめらかで言いやすい事から“なめらかネーム”と呼びます。
芸名で見ると二人ともなめらかネームのコンビという事になります。
吉本興業の福岡支社創設当時から在籍し、博多を拠点に活動していた頃から地元では大人気でしたが、その頃は
鶴屋華丸・亀屋大吉というコンビ名だったそうで、今よりもっと古めかしい印象ですね。
その名前のせいという訳では無かったかも知れませんが、東京への進出は自信がなかったそうで、躊躇していた期間が長かった為、結果的にはかなり遅咲きになってしまいました。
ようやく東京進出の決心がついた時、屋号を現在の“博多”に変えたそうです。
そして先に全国的な知名度が上がったのは博多華丸さんのほうでした。
「R–1ぐらんぷり」で得意の児玉清さんのモノマネを活かしたネタで優勝したのです。
その華丸さんですが、実は本名が岡崎光輝(おかざきみつてる)という名前で、
ローマ字で書くと=OKAZAKI MITSUTERUとなり、
全体を見るとA、I、U、E、O、5つの母音が全て入っている事がわかります。
このタイプの名前を、トランプのポーカー最強の役「ロイヤルストレートフラッシュ」に掛けて、“ロイヤルネーム”と呼びます。
このロイヤルネームは「何をやっても上手くいく」のではないかと思わせるような活躍をされている方が非常に多いのです。
昨日紹介した内村光良(うちむらてるよし)さんは“ノーペアネーム”の“ロイヤルネーム”でしたが、華丸さんの本名は苗字の最後と下の名前の最初の文字の母音が同じ「イ」ですので、“なめらかネーム”でもあります。
芸名がなめらかネームで、本名がなめらかネームのロイヤルネームという、今まで私が見てきた芸能人の中でも最高レベルの良いお名前です。
本当に博多でくすぶっていたのが勿体ないくらいの。
一方の博多大吉さんですが、本名は吉岡廣憲(よしおかひろのり)といい、
ローマ字で書くと=YOSHIOKA HIRONORIとなり、
苗字の最後の文字「か」と、下の名前の最初の文字「ひ」、
フルネームの最初の文字「よ」と、最後の文字「り」の母音が違います。
この様なお名前を同じ母音のペアが出来ない事から“ノーペアネーム”と呼びます。
これも名前のせいでは無いとは思いますが、
カンニング竹山(たけやま)さんが福岡吉本にいた頃、華丸さんと竹山さんが人気を争っている中、大吉さんはほぼ裏方的な役割だったそうです。竹山さんが福岡吉本を辞めてからようやく出番が増えたそうですが、そんな日陰の存在だったんですね。
◉“亀”だった大吉の猛追
華丸さんがR–1で優勝後も川平慈英さんのモノマネなどで人気を博し、大吉さんは「じゃないほう芸人」とまで言われましたが、トーク番組のひな壇など地味な仕事をコツコツこなしていました。
本名は「不安定」になりがちなノーペアネームですが、芸名の“博多大吉”でいる時間が長くなるにつれ、なめらかネームの仕事熱心な実直さが身についたものと思われます。
そして若手が出る大会だと諦めていた「THE MANZAI」にビートたけしさんから出場を勧められて見事優勝し、コンビとしての知名度も跳ね上がります。
華丸さんが俳優業にも進出する一方で、大吉さんはほぼタレント業一筋に貫いてきました。トーク番組などでも一言で決めるコメント力の高さが認められ、評価はどんどん上がっていきます。
そしてとうとう2016年のタレントパワーランキングでは、コンビでタモリさんに次ぐ2位、個人でも大吉さんが9位、華丸さんが14位と、大躍進しました。
福岡時代から“亀屋”を名乗り、常に相方の華丸さんを追う立場だった大吉さんが、遂に追い抜いた瞬間でもありました。コンビでも個人でも、博多の人気芸人から全国区の人気芸人になったのです。
現在はNHKの情報番組「あさイチ」でもコンビで司会を務めています。NHKで司会を任されるなんて、好感度と信頼が高くないと務まりませんよ。
遅咲きであっても実力のある人はいつか認められ、1度人気に火が付くとぐんぐん上昇する。それがなめらかネームの良い所です。
今時の横文字(カタカナ)名前もカッコ良く見えますが、見た目ではなく実力と、「音」の響きが大事だという事を実証してくれたコンビだと思います。
この様に芸能人のお名前を画数ではなく母音に注目して分析すると、名前のタイプによって芸能界のどのジャンルに向いているかが見えてくるのです。
もっと詳しく知りたいと思った方はこちらをご覧下さい。

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これからもいろんな芸能人の方を、名前の特性とともにご紹介していくつもりです。
ではまた次回をお楽しみに。