矢名樹ヒロタカの「お名前だけお借りします。」

有名人のお名前を「名前の法則」に基づき紹介、分析していきます。

友近(水谷千重子)さん【お名前診断】

勝手にお名前診断  (第74回)

 

この「勝手にお名前診断」では、有名人をお一人ずつ紹介すると共に「名前の法則」的見地から、芸能界のどのジャンルに向いているかなどの適性を診断していこうと思います。

 

第74回目の今日は友近さんです。

本名は友近由紀子といいます。

 

「名前の法則」的見地とは、画数ではなく母音で名前を診断する方法ですので、分かりやすくする為にローマ字にしてみます。

まず芸名の友近ですが、苗字か下の名前のどちらかだけを芸名にされている場合は“ショートネーム”と呼びます。

ローマ字で書くと、TOMOCHIKAとなります。

ショートネームでもヒロミさんや千秋さんの様に最初の母音に戻る“リターンネーム”の方もいらっしゃいますが、友近さんの場合は最初の文字「と」と、最後の文字「か」の母音が違います。

つまりこのお名前はショートネームのノーリターンという事になります。

ショートネームはリターンネームか、絢香さんやYOUさんの様に一音だけの“ストレートネーム”の方が芸能界で活躍されているケースが多く、ノーリターンだと売れるまでに時間がかかり苦労する傾向があります。

 

しかし本名の友近由紀子で診ると、

TOMOCHIKA YUKIKOとなり、

フルネームの最初の文字「と」と、最後の文字「こ」の母音が同じなので、本名は最初の母音に戻るリターンネームという事になります。

 

リターンネームは男女共通で話し上手な方が多く、特に女性の場合は歌が上手くなる傾向もあり、身体より「口で稼ぐ」タイプになる方が多いのが特徴です。

また「ゆ」が付く方は女優業で成功される方が多く、コントで多彩なキャラを演じる能力はそこから来ているのではないかと思われます。

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友近さんはあれほど芸達者でありながら関西でくすぶっていた時代が長く、全国的な知名度を勝ち取るまでにはかなり時間が掛かりました。

それは一つに、“友近”という芸名で活動していたからと考えられます。

 

幼い頃からお笑いが好きで、お姉さんと一緒にアドリブ芝居をしたり、モノマネをしたりして遊んでいたそうです。歌も大好きだった事もあって歌のオーディションやカラオケ大会にチャレンジするようになりました。既に現在の片鱗が伺えますね。

大学生の頃から地元・愛媛のローカルタレントとして活動し、愛媛県内では大人気でしたが、自分がやりたい事とのずれを感じるようになり、27歳の時に吉本のNSCに入ります。

NSC卒業後、いよいよ芸人“友近”として吉本の劇場で活動を始めますが、他の男性芸人を見にくる女子中高生中心の客層であった事と、ややマニアックな芸風の為になかなか人気は出ませんでした。

しかし関西ローカルの深夜番組などに出演してモノマネや一人コントを披露すると徐々に注目を集め、ようやく「エンタの神様!」など全国ネットのネタ番組に起用されるようになります。

藤原紀香さんや中森明菜さんのモノマネ、ピザ店員(西尾一男)のコントなどで人気と知名度は上がり、ゴールデンタイムのレギュラー番組を獲得。

その中の1コーナーで友近艶子(ともちかつやこ)という名前の演歌歌手のキャラを演じていましたが、番組自体が半年ほどで終了してしまいます。

その後実際に交際していたなだぎ武(たけし)さんと“ディラン&キャサリン”のコントでも注目されましたが、なだぎ武さんと破局した事でコンビ解消になりました。

 

◉キャラ改名のリベンジ

 

そうしてなかなか波に乗りきれない状態が続いていたのですが、“友近艶子”が不発に終わった事が悔しかったのか、よく似たキャラクターを生み出します。

 

そう、水谷千重子です。

 

ローマ字で書くと MIZUTANI  CHIEKOとなります。

苗字(姓)の最後と下の名前(名)の最初の文字の母音が同じ「イ」である事がよくわかります。

この様なお名前を「名前の法則」の世界では、苗字と下の名前のつながりがなめらかで言いやすい事から“なめらかネーム”と呼びます。

更に全体を見ると、5つの母音が全て入っています。

このタイプの名前を、トランプのポーカー最強の役「ロイヤルストレートフラッシュ」に掛けて、“ロイヤルネーム”と呼びます。

このロイヤルネームの有名人の方は強運に恵まれ、それぞれの世界で成功するだけでなく、他のジャンルに挑戦すればそこでも成功を収め「何をやっても上手くいく」のではないかと思わせるような、最強の名に相応しい活躍をされている方が非常に多いのです。

 

そうです、このなめらか+ロイヤルネームの水谷千重子というキャラクターを生み出してから友近さんの運気が大きく変わり始めます。

友近艶子”は本名の友近由紀子と同じリターンネームなので本人的にもあまり変化はなかったでしょうが、水谷千重子とガラっと変えた事で心機一転、別人格が芽生えます。

芸歴50年のベテラン演歌歌手(あくまで設定上ですが)として、

鳥羽一郎(とばいちろう)さんや冠二郎(かんむりじろう)さん、

川中美幸(かわなかみゆき)さんなど演歌界の大御所を相手に、(設定を利用して)上から目線で喋りかけるのがウケて定番キャラクターになります。

更に「キーポンシャイニング歌謡祭」と題してコンサートを開くと超満員の大盛況。

唄う曲はヒット曲のカバーが中心の様ですが、オリジナル曲も何曲かあるようで、私が見たのは豆腐を割りながら唄うという、かなりエキセントリックなパフォーマンスでした。なめらかネームの女性歌手は恋愛とは無縁の歌のほうが向いているのです。 

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友近さんは当然「名前の法則」を知らなかった訳ですが、恋愛とは無縁の元気が出る歌を唄う演歌歌手のキャラをどんな名前にしようかと考えた時に、無意識に水谷千重子という名前を思い浮かべたのではないでしょうか。

(ちなみに水谷千重子と旧知の仲という設定で、ロバートの秋山竜次(あきやまりゅうじ)さんが演じていた演歌?歌手のキャラクターも、期せずして「倉たけし」というなめらかネームでした。)

そして先日紹介した黒柳徹子さんや上沼恵美子さんの様に、ロイヤルネームの女性の司会者運が発揮され、「エンカメ!」(略称)という演歌中心の歌番組の司会まで務めるようになったのです。

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芸名、本名、キャラクター名と、「名前の法則」を体現するかの様に当てはまっている方ですが、もう一つ付け加えると、本名の由紀子という名前に「き」という音が入っています。

名前に「き」が入る方は自分に厳しくなる傾向があるせいか、友近さんも自分に厳しいが故にマネージャーにも厳しくなってしまうようで、よくパワハラ問題も囁かれています。

それでも世間での人気が高いのは、“本物の”芸の面白さが認められているからでしょう。身体を張ったリアクションが中心の“笑われる”他の女性芸人とは違い、“笑わせる”芸人としてのプロ意識の高さを感じさせます。

 

この様に芸能人のお名前を母音に注目して分析すると、名前のタイプによって芸能界のどのジャンルに向いているかが見えてくるのです。

もっと詳しく知りたいと思った方はこちらをご覧下さい。

これからもいろんな芸能人の方を、名前の特性とともにご紹介していくつもりです。

 

ではまた次回をお楽しみに。