「名前の法則」の世界へようこそ。
ここでは有名人の名前が持つ「音」に注目し、その共通点を見つけていきたいと思います。
早速ですがクイズです。
石田純一・石原良純・中尾彬。この3人の名前の共通点は何でしょう?
今回も俳優編です。前回とは毛色が違う方ばかりですが、この3人の名前に共通点があるんです。
ヒント1:それぞれのお名前をローマ字にしてみましょう。
石田純一 =ISHIDA JUNICHI
石原良純 =ISHIHARA YOSHIZUMI
ヒント2:両端に目を向けてみましょう。答えが見えてくる筈です。
もうわかりましたね。では正解を発表しましょう。
正解はフルネームの最初の文字と、最後の文字の母音が同じという点です。
言い換えると、最初の母音に戻るという事ですので、
この様なお名前を「名前の法則」の世界では“リターンネーム”と呼びます。
*今回初めてご覧になる方へ向けての説明です。
さてこの3名の俳優さんですが、最近はドラマよりバラエティーでお見かけするほうが多いですよね。
石田純一さんはかつてトレンディドラマで二枚目として鳴らした方ですが、「不倫は文化」発言や靴下を履かない流儀が話題となりバラエティーの顔に。
石原良純さんは“石原軍団”のホープとして「西部警察」や「太陽にほえろ!」など、刑事ドラマの名作にも出演していましたが、濃すぎる眉毛とすぐキレる直情型の性格が災いし、完全ないじられキャラになってしまいました。
中尾彬さんも重厚な演技が光る渋い俳優でしたが、今やバラエティーのご意見番的存在になっています。
そうです、“リターンネーム”の男性俳優はバラエティーに進出して成功した方が多いんです。
例えば西田敏行(にしだとしゆき)さんは「探偵!ナイトスクープ」で司会を務めていますし(もうすぐ降板されるそうですが)、陣内孝則(じんないたかのり)さんもバラエティー出演時には芸人ばりにトークに力を入れています。
「金八先生」以降すっかり俳優業が板に付いた武田鉄矢(たけだてつや)さんも話しの上手さには定評がありますし、東幹久(あずまみきひさ)さんも本人は面白いことを言っているつもりはないのに、何故か笑いが起きたりする恵まれたキャラクターの持ち主で、「笑っていいとも!」に隔週でレギュラー出演していた事もある程です。
他にも劇団SET(スーパーエキセントリックシアター)の三宅裕司(みやけゆうじ)さんや小倉久寛(おぐらひさひろ)さん、最近ではTEAM NACSの大泉洋(おおいずみよう)さんなどもバラエティーでの活躍が目立ちますが、本職はあくまでも俳優です。
(大泉洋さんの場合、平仮名で書くと“おおいずみよう“となるので、最後の母音が「う」だと思われがちですが、「よ」を伸ばしている音ですので、カタカナで書くと“オオイズミヨー”となり、この場合も該当例になります。)
もうはっきり言ってしまいましょう、「リターンネームはバラエティー運が強い」と。
「運が強い」という表現をしているのは、武田鉄矢さんの様に話しの上手い方はともかく、石原良純さんの様に本人が意図していないのに面白くなってしまう方は「運が強い」と言うしかないからです。
ちなみに女性では久本雅美(ひさもとまさみ)さんもリターンネームです。
リターンネームのバラエティー運の強さについては今後もじっくり解説していこうと思いますが、もっと早く知りたい方はこちらをご覧下さい。

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この様に画数ではなく母音に着目して有名人の名前をタイプ分けすると、同じ共通点を持つ方がこれだけ見つかるのです。すなわち人の名前が持つ「音」にはそれだけの力が秘められているのではないか?というのがこの「名前の法則」の世界の研究テーマなのです。
ではまた次回をお楽しみに。