勝手にお名前診断 (第134回)※2021.4.28改訂
この「勝手にお名前診断」では、有名人をお一人ずつ紹介すると共に「名前の法則」的見地から、芸能界のどのジャンルに向いているかなどの適性を診断していこうと思います。
第134回目の今日は堺正章さんです。
本名は栗原正章といいます。
ローマ字で書くとSAKAI MASAAKIとなり、
苗字の最後の文字「い」と、下の名前の最初の文字「ま」、
フルネームの最初の文字「さ」と、最後の文字「き」の母音が違います。
この様なお名前を同じ母音のペアが出来ない事から“ノーペアネーム”と呼びます。
ノーペアネームは芸能活動が「不安定」になりがちです。
ただ、母音ではなく文字で見ると(さかいまさあき)と「さ」の字が2つ入っている“ワンモアネーム”でもあります。
この“ワンモアネーム”は、バンド(グループ)でも成功してソロ歌手としても成功するという“ワンモア”な活躍をされる方が多いのです。
堺正章さんはザ・スパイダースというグループで活動していました。
井上順(いのうえじゅん)さんやかまやつひろしさんも在籍していた人気グループで、「夕陽が泣いている」「バン・バン・バン」などのヒット曲で1960年代後半のグループサウンズ・ブームを牽引しました。
堺正章さんはその中でボーカルとしてアイドル的な人気(その当時の日本にまだアイドルという言葉が浸透していませんでしたが)を誇っていたのです。
ただ、ザ・スパイダースという名前が継続性の高くなる“リターンネーム”でなかった為か、個人の人気が先にたってしまい1970年に解散しました。
その頃既に堺正章さんはドラマ「時間ですよ」に出演してお茶の間の人気者になっていました。ザ・スパイダース解散後はソロで音楽活動を継続、デビュー曲となった「さらば恋人」はいきなりのヒットを飛ばします。ここまででも充分ワンモアな活躍ですね。
他にも「街の灯り」や「NHKみんなのうた」の「北風小僧の寒太郎」など、歌手活動も盛んに行っていました。
俳優としては「西遊記」で主役の孫悟空を演じ、「時間ですよ」以来のヒットドラマとなります。また『新春かくし芸大会』においては毎年のように磨き上げた個人芸を披露してエンターテイナーぶりを発揮し、テーブルクロス引きは堺正章さんの代名詞になりました。
また司会者としても「紅白歌のベストテン」→「ザ・トップテン」や、「カックラキン大放送!!」(司会と言うよりはコントの主役)などの人気番組を支えました。
歌手・俳優・司会者・エンターテイナー(コメディアン)と、芸能界における肩書きをいくつも手に入れ、正に八面六臂の活躍をするのです。
◉苦労知らず?芸能界の超エリート
もう1つ肩書きを付けるとするなら「二世タレント」でしょうか。
お父さんは堺駿二(さかいしゅんじ)さんという喜劇俳優で、戦中・戦後と舞台、映画などで活躍された方でした。
その次男に生まれた正章少年は、撮影所に連れられていった事がきっかけで映画に出演し、
5歳の時すでに芸能界デビューを果たしていたのです。
ザ・スパイダースに加入したのも16歳(高校在学中)で、そこからは前述の通りスター街道まっしぐらですから苦労らしい苦労は見えません。
子供の頃から裕福な暮らしを送り、芸能界でも一線を走り続ける。なかなかこんな方はいませんよ。
ここでもう1度ローマ字表記を見て頂きたいのですが
SAKAI MASAAKI と、
苗字の最初と最後、下の名前の最初と最後で母音がア➖イ、ア➖イとジグザグになっていますね。
線で表すとダブルスラッシュ(//)の様に苗字と下の名前が斜めの平行線になるのです。
実は歴史上の人物で同じ名前タイプの人がいます。
それは織田信長です。
ローマ字で書くとODA NOBUNAGAと、母音がオ➖ア、オ➖アとジグザグになっていますね。
という事で、この様なお名前を“ノブナガネーム”と呼びます。
有名人でも数少ない希少なタイプですが、浜崎あゆみさんや大谷翔平選手など桁違いの活躍をされている方に該当する名前なのです。
(斜体文字が加筆した部分です)
◉“マチャアキ”から“巨匠”へ
この方には肩書きと並んでいくつもの愛称(別称)があります。
若い頃は正章をもじって“マチャアキ”と呼ばれ人気を博しました。これはおそらく周りから呼ばれた愛称だったでしょう。堺さんのキャラクターとも相まって世間にも浸透しやすかったのです。
40代頃には後輩タレントも増えてきて“堺先生”(読み方は“しゃかいしぇんしぇい”)と呼ばれるようになります。半ばおちょくっているかの様な呼び方ですが、それを許せるだけのキャリアと寛大な精神をお持ちだったのです。
そして50代になった頃には料理番組「チューボーですよ!」の司会を担当し、“巨匠”と呼ばれるようになります。しかしこれはどうやら萩本欽一さんの“大将”やビートたけしさんの“殿”に匹敵する別称が欲しかったあまり、自分から「巨匠と呼びなさい」と言い出した事がきっかけだった様です。マチャアキなどの軽い感じではなく、威厳を保てる様な別称に憧れていたんでしょうね。
芸能人にとって名前がいくつもあるのは良い事です。またその肩書きも歌手・俳優・司会者・コメディアンなど、どれが本業かわからないほど安定しないのはノーペアネームだからかも知れません。
◉伝統芸?ズッコケ
ここで本名の栗原正章というお名前を見てみましょう。
ローマ字で書くとKURIHARA MASAAKIとなり、
苗字の最後と下の名前の最初の母音が同じ「ア」である事がよくわかります。
この様なお名前を、苗字と下の名前のつながりがなめらかで言いやすい事から“なめらかネーム”と呼びます。
堺正章さんは芸能生活60年近くになる大御所ですが、タレントが大勢集まる祭典的な番組で審査員を務める時に、わざわざ大道具さんに発注して壊れやすい材質にしてもらい、よき所でズッコケて机ごと倒れます。これが見た目にも派手なので大ウケするのですが、かなりの痛みを(打ち所が悪いと負傷する事もある)伴う危険な行為なのです。
何が言いたいかというと、老体にムチ打って高齢になっても一笑いの為にそこまで身体を張る所に、なめらかネームの「身体が丈夫になる」特性が出ているのではないかという事です。
今や孫ほど年の離れた若い共演者たちの心を掴むにはてっとり早い手段なのでしょうが、70歳を過ぎてそれが出来る体力とサービス精神に、伊達に長く芸能界で君臨してきた訳ではないという心意気の様な物を感じずにはいられません。
最後にもう一つ付け加えると、(さかいまさあき)と、「か」と「き」が入る“お・か・きネーム”でもあります。
自分に厳しい方が多い名前なので、もう引退(隠居)していておかしくない年齢でも、自分を甘やかさず身体を張った芸が出来るんですね。
昭和、平成、令和と時代は変わっても、人が「面白い」と感じる物はそう変わってはいないんだという事を、身をもって教えてくれている様な気さえするのです。
この様に芸能人のお名前を画数ではなく母音や文字に注目して分析すると、名前のタイプによって芸能界のどのジャンルに向いているかが見えてくるのです。
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これからもいろんな芸能人の方を、名前の特性とともにご紹介していくつもりです。
ではまた次回をお楽しみに。