矢名樹ヒロタカの「お名前だけお借りします。」

有名人のお名前を「名前の法則」に基づき紹介、分析していきます。

浅香唯さん【お名前診断】[母音占い]

勝手にお名前診断  (第175回)

 

この「勝手にお名前診断」では、有名人をお一人ずつ紹介すると共に「名前の法則」的見地から、芸能界のどのジャンルに向いているかなどの適性を診断していこうと思います。

 

第175回目の今日は浅香唯さんです。

 

本名は川崎亜紀という名前で、現在は結婚して苗字が西川(にしかわ)になっています。

 

ローマ字で書くとASAKA  YUIとなり、

 

苗字の最後の文字「か」と、下の名前の最初の文字「ゆ」

フルネームの最初の文字「あ」と、最後の文字「い」の母音が違います。

この様なお名前を同じ母音のペアが出来ない事から“ノーペアネーム”と呼びます。

“ノーペアネーム”は歌手運が弱く、芸能活動も不安定になりがちです。

 

しかし、下の名前に「ゆ」という音が入っています。

これまでにこのブログでも何度か説明してきた通り、名前に「ゆう」または「ゆ」が入る方は元々他のジャンルでも俳優業で成功する事があります。

 

中学生の頃、「少女コミック」主催のオーディションに副賞の“赤いステレオ”欲しさで応募し、同誌に連載されていた漫画『シューティングスター』のヒロインの名を冠した“浅香唯賞”を受賞した事により、芸名が“浅香唯”となりました。

本人は芸能界には全く興味がなく、商品を手にして終わるはずでしたが、数々の芸能プロダクションからスカウトの電話が入り芸能界入りを決意します。

中学卒業と同時に上京し“フェニックスから来た少女”というキャッチフレーズで(実際は宮崎県出身)歌手デビューを果たしましたが、当時は既にアイドル飽和状態だった為に注目度も低く、1年間に発売したシングル4枚はいずれもオリコン100位以内にも入りませんでした。

それもその筈3枚目のシングルのタイトルは「ヤッパシ・・・H!」で、「愛の手前はヤッパシH!(アルファベットの“I”の前が“H”である事に掛けて)」という下品な歌詞を、スカート丈の短い衣装で唄うというかなりB級感満載のアイドルだったのです。

 

しかしそんな浅香唯さんに大きな転機が訪れます。

昨日紹介した南野陽子さんの「スケバン刑事Ⅱ」が大好評の内に終了してパート3が制作され、その主役に抜擢されたのです。

1年間ほぼ売れる見込みが無く正念場に立たされていた浅香唯さんにとってはまたと無い大チャンスでした。パート2の南野陽子さんがほぼ無名の状態からブレイクした事もあり、パート3の主役として抜擢されるだけでもブレイク間違いなしと言われていたのです。

 

これだけでも“運がいい”と言える話ですが、更に名前の持つ“運”を感じさせる話があります。

スケバン刑事Ⅲ」では「Ⅱ」に続いて2人の仲間と一緒に戦う3人体制が採用され、しかも3人が“姉妹”という設定が盛り込まれました。

そこで三姉妹という設定に相応しい、下の名前に同じ“音”を持つ3人のアイドルが選ばれたのです。

長女役には大西結花(おおにしゆか)さん(こちらも1年ほど燻っていた)

次女役には中村由真(なかむらゆま)さん(こちらは歌手デビュー前のほぼ新人)

そして物語の主役となる三女役に浅香唯さん

 

ほぼ新人の中村由真さんが選ばれた事からも分かる通り「ゆか」「ゆま」「ゆい」と、名前に「ゆ」が付く条件が優先されたキャスティングでした。

これは偶然では無くスタッフが意図的に選んだに違いありませんが、ほぼ同時期にデビューしたアイドル3人の名前に「ゆ」が付いていた事は偶然がもたらした運命と言えますね。もし浅香唯さんが本名でデビューしていたら、パート3のオファーをも無かったのかもしれません。

 

これで「スケバン刑事」シリーズは

パート1が斉藤由貴さんで「ゆ」が付く名前、

パート2が南野陽子さん、吉沢秋絵さん、相楽晴子さんで3人ともなめらかネーム、

パート3が浅香唯さん、大西結花さん、中村由真さんで3人とも「ゆ」が付く名前、

2006年にリメイクされた劇場版が松浦亜弥さんでなめらかネームと、

女優運の強い「ゆ」が付く名前かなめらかネームのアイドルばかりだったという訳です。

(ちなみに主人公の名前=麻宮サキもなめらかネームです。)

 

浅香唯さんは「スケバン刑事Ⅲ」の主題歌に起用された「STAR」で、初めてオリコン10位以内にランクインし「ザ・ベストテン」などの歌番組にも出演するようになります。同じく主題歌となった「虹のDreamer」では、初のオリコンチャート1位を獲得して人気アイドルの仲間入りを果たしました。

ドラマも好評で半年間だった放映予定が1年に延期され、劇場版まで制作されました。

スケバン刑事』関連の仕事が終了した後も化粧品のCMソングに使用されたシングル「C–Girl」が大ヒットします。続く「セシル」はノー・タイアップながらオリコン1位に輝くなど隆盛を極め、中山美穂さん、工藤静香さん、南野陽子さんらと共に「アイドル四天王」とまで呼ばれ、B 級アイドルからトップアイドルへと駆け上がったのです。

 

アイドルとして順風満帆に見えた浅香唯さんでしたが、ある時期からアーティスト志向が芽生えたのか、もっと大人の歌(メッセージ性のある歌)が唄いたいと言い出します。

コンサートはヒット曲よりもアルバムの曲を中心に構成し、衣装替えもほとんどしないというスタイルに切り替えていきました。

しかしそれが結果的には裏目に出て、アイドル期のファンは離れていってしまいました。

 

ここで本名の川崎亜紀というお名前も診断してみましょう。

ローマ字で書くとKAWASAKI  AKIとなり、

 

苗字の最後の文字「き」と、下の名前の最初の文字「あ」

フルネームの最初の文字「か」と、最後の文字「き」の母音が違います。

本名も“ノーペアネーム”なんですね。

また「き」という文字が2つ入る“ワンモアネーム”でもあります。

アイドルとしての成功だけでは満足出来ず、アーティストとしての成功(ワンモア)も欲しかったのでしょうか。

名前に「き」が入る方は自分に厳しくなるという傾向もあり、運だけで勝ち取ったような成功では自分が許せなくなったのかも知れません。

 

事務所との契約が切れた後に一時休業し、復帰した時にはYUIという名義で活動していたそうですが、これはあまり知られていないでしょう。

“ワンモアネーム”も必ず成功する訳では無いようです。

 

それでも「スケバン刑事」の主役に選ばれたお陰で、一時的にでもトップアイドルの座に立てたのですから幸せでしょう。元々商品目当てで応募したオーデイションだったのですから、芸能界で成功した時点で“ワンモア”だったのかも知れませんね。

 

この様に芸能人のお名前を画数ではなく母音に注目して分析すると、名前のタイプによって芸能界のどのジャンルに向いているかが見えてくるのです。

もっと詳しく知りたいと思った方はこちらをご覧ください。

これからもいろんな芸能人の方を、名前の特性とともにご紹介していくつもりです。

 

ではまた次回をお楽しみに。