矢名樹ヒロタカの「お名前だけお借りします。」

有名人のお名前を「名前の法則」に基づき紹介、分析していきます。

少年隊【お名前診断】

勝手にお名前診断  (第94回)

 

この「勝手にお名前診断」では、有名人をお一人(一組)ずつ紹介すると共に「名前の法則」的見地から、芸能界のどのジャンルに向いているかなどの適性を診断していこうと思います。

 

第94回目の今日は少年隊の三人です。

 

この「勝手にお名前診断」はお一人ずつ紹介してきたのですが、今回はトリオにつき三人まとめての紹介となります。

 

それぞれのお名前は

錦織一清さん、植草克秀さん、東山紀之さん。

三人とも本名です。

愛称は“ニッキ”“カッちゃん”“ヒガシ(くん)でした。

 

最初のグループ名はジャニーズ少年隊でしたが、当初のメンバーだった松原康行さんという方に替わって東山紀之さんが入った時、少年隊に変わりました。

 

では個人名を診ていきましょう。

まず“ヒガシ” こと東山紀之さんは

HIGASHIYAMA NORIYUKIとなり、

フルネームの最初と最後の母音が同じ「イ」である事がよくわかります。

この様なお名前を「名前の法則」の世界では、最初の母音に戻るという意味で“リターンネーム”と呼びます。

 

続いて“カッちゃん” こと植草克秀さんのお名前をローマ字で書くと

UEKUSA  KATSUHIDEとなり、

苗字(姓)の最後と下の名前(名)の最初の文字の母音が同じ「ア」である事がよくわかります。

この様なお名前を苗字と下の名前のつながりがなめらかで言いやすい事から“なめらかネーム”と呼びます。

 

そして“ニッキ” ことリーダーの錦織一清さんは

NISHIKIORI KAZUKIYOとなり、

リターンネームの条件であるフルネームの最初の文字「に」と、最後の文字「よ」   

なめらかネームの条件である苗字の最後の文字「り」と、下の名前の最初の文字「か」

この2つのポイントの母音が違うので、どちらのタイプにも当てはまりません。

この様なお名前を同じ母音のペアが出来ない事から“ノーペアネーム”と呼びます。

 

グループの中にリーダー向きのロイヤルネームがいると、その方がリーダーになる事が多いのですが、いない場合は大抵年長者がリーダーになります。錦織さんもノーペアネームなのでリーダー向きではありませんでしたが、年長者なのでリーダーを任された口です。

 

◉歌も踊りも本格派

 

ジャニーズJr.時代を共にしながらも、結成から早々とレコードデビューしたシブがき隊とは違い、少年隊は踊りや歌のレッスンに充分過ぎる程の月日を費やしました。(シブがき隊のデビューが1982年の5月で、少年隊のデビューが85年の12月ですから、いかに時間を掛けたかがお分かり頂けるでしょう。)

そして満を持してのファーストシングルが「仮面舞踏会」でした。鍛錬されたダンスアクションは見る者を釘付けにし、瞬く間にチャート1位を獲得します。

その後も「デカメロン伝説」「バラードのように眠れ」、名曲「君だけに」などのヒットが続き隆盛を極めていたのですが、本当に人気絶頂だったと言える全盛時代は意外と短く、強烈なインパクトで現れた後輩光GENJIに中高生ファンを奪われた為か、「落ち着いた大人のグループ」という、何とも聞こえのいい表現をされる様になると共に、人気のほうも落ち着いていってしまうのです。

少年隊がシブがき隊から活躍の場を奪い取って“解隊”に追い込んだ様に、少年隊もまた同じジャニーズのグループに人気を奪われました。

この頃は一時代に一つしか男性アイドルグループ枠が無かったかの様に、新しいグループが出てきては前のグループが心太式に押し出される、そんな時代だったんですね。

私から言わせれば、少年隊という名前がリターンネームじゃなかったからだという結論になってしまうのですが、ただグループでの活動が少なくなってきた頃、不思議な現象が起こります。メンバーのうちの一人だけがやたらと持てはやされされる様になるのです。

 

◉明暗を分けた名前と“顔”

 

それがリターンネームの東山紀之さんでした。何故彼だけが持てはやされたかと言うと、その頃男性の顔の系統を区別する方法として、“しょうゆ顔”や“ソース顔”といった表現が使われていました。そしてその“しょうゆ顔”を分かりやすく相手に説明する為の例として「少年隊の東山君みたいな感じ」と、彼の名前が代名詞になっていたのです。

彼は特段何もしていないのですが“しょうゆ顔”の典型であった為に、マスコミが名前を使う=勝手に名前を売り込んでくれる、という本人も思いも寄らない宣伝効果が上がったのです。元々グループ一の長身に流行りの顔が乗っかった訳ですから、そりゃ女性人気も高まりますよ。そしてとうとう、東山紀之さん個人の人気が少年隊の人気を追い越してしまったのです。やはりリターンネームはアイドル向きの名前なんですね。

では、あとの二人はというと・・・。

植草克秀さんはなめらかネームでしたね。

なめらかネームの特徴は、男女を問わず俳優業に強いという事です。

彼はその特徴である俳優運を活かし、人気シリーズ「渡る世間は鬼ばかり」のレギュラーの座を獲得しました。こんな事を言うと怒られるかもしれませんが、アイドル時代は一番不器用そうだった彼が、この番組のレギュラーを射止めたのは見事と言って良いでしょう。その逆に一番器用だった方が、その器用さを発揮する場所を失ってしまいました。

そう、ノーペアネームの錦織一清さんです。

ノーペアネームの特性は「不安定」で、一時的に人気者になっても持続しにくいのです。

彼は非常によく喋るタイプでまた面白く、「ピッチャーの投球モーションの逆再生」など一発芸も持っていたので、バラエティーで生き残っていくかと思ったのですが、運に恵まれなかったのか、テレビで見かける事はほとんどなくなりました。才能のある人間が必ずしも生き残るとは限らない、芸能界の難しさと言ったところでしょうか。

 

◉永遠の“少年”隊

 

もう何年も新曲のリリースも無く、グループでの活動もしていませんが、実はまだ解散していません。そして誰も芸能界を引退していないので、グループは今も存続中という事になります。

そうは言っても錦織さんは舞台の演出など裏方にまわっていますし、植草さんも「渡鬼」以外で目立った活躍はありません。

唯一東山さんだけが俳優、キャスターとして大活躍しています。

奥さんの木村佳乃(きむらよしの)さんも女優業にバラエティーにと、何かが吹っ切れた様に活躍なさっていますね。

もはや東山さんの一人勝ちという感じですが、もし“しょうゆ顔”じゃ無かったらどうなっていたのか、いやそれよりも全員50代の中高年になったのに少年隊っていう名前、もうジャニーズに返上したほうが良いんじゃないでしょうかね。

 

この様に芸能人のお名前を画数ではなく母音に注目して分析すると、名前のタイプによって芸能界のどのジャンルに向いているかが見えてくるのです。

もっと詳しく知りたいと思った方はこちらをご覧下さい。

 

これからもいろんな芸能人の方を、名前の特性とともにご紹介していくつもりです。

 

ではまた次回をお楽しみに。