矢名樹ヒロタカの「お名前だけお借りします。」

有名人のお名前を「名前の法則」に基づき紹介、分析していきます。

開幕はいつ?プロ野球・投手の共通点は?

「名前の法則」の世界へようこそ。

ここでは有名人の名前が持つ「音」に注目し、その共通点を見つけていきたいと思います。

 

『はあ〜〜〜〜っ。』

「どうしたんですか?長いため息ついて。」

『いやホントだったら今頃プロ野球開幕してたのによぉ、新型カローラのせいで延期になってるだろ?」

「新型コロナね。トヨタの車種違いです。」

『どっちでもいいけどよ〜、開幕が待ちどうしいぜ。』

「ではそんなプロ野球ファンの為に、今回はこんなクイズを用意しました!」

 

野茂英雄工藤公康村山実

この3人の名前の共通点は何でしょう?

 

今回はプロ野球の投手(ピッチャー)編です。

 

ヒント1:それぞれのお名前をローマ字にしてみましょう。

 

野茂英雄=NOMO HIDEO

工藤公康KUDO KIMIYASU

村山実 =MURAYAMA MINORU

 

『ちょっと待てよ?ピッチャー編、前にもやってなかったか?・・・それもこのブログ開設して直ぐの、まだ俺も出てなかった頃に。』

「よく覚えてましたね?」 

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そうなんです、当ブログ開設2日目にピッチャー編第1弾をやってました。

『じゃあ何で今頃第2弾なんだ?』

「実は最近、ある事に気付きまして。」

 

ヒント2:両端の文字の母音に注目してください。

 

もうお分かりですよね。では正解を発表しましょう。

 

正解はフルネームの最初の文字と、最後の文字の母音が同じという点です。

言い換えると、最初の母音に戻るという事ですので、この様なお名前を「名前の法則」の世界では“リターンネーム”と呼びます。

『で、ある事って何だ?』

「それがですねぇ・・・。」

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以前、甲子園のエースがそのままプロのエースになるのは“なめらかネーム”の方が多いという事をお伝えしましたが、歴代の名投手でリターンネームの方を調べてみると、名球会に名を残す程の大投手が多い事が分かったのです。

まずクイズでも紹介した、

日本人メジャーリーガーのパイオニア野茂英雄さん

『🎵デ〜オ!ひで〜お!野茂が投げれば大丈夫!つってな。トルネード投法だよ。』

続いて工藤公康さん

ソフトバンクの監督だな、息子は俳優やってるし。ZIP!なんつってな。』

そして村山実さん

『ザトペック投法だよ、天覧試合で長嶋茂雄(ながしましげお)にサヨナラホームラン打たれた人だ。』

他にも堀内恒夫(ほりうちつねお)さんや

平松政次(ひらまつまさじ)さんなどが、名球会入りの条件である200勝以上を上げています。

セーブ数の条件は250セーブ以上なんですが、それを軽々越えた

407セーブの岩瀬仁紀(いわせひとき)さんもリターンネームです。

 

そしてメジャーリーグ経験者では

伊良部秀輝(いらぶひでき)さん、

吉井理人(よしいまさと)さん、

井川慶(いがわけい)さん、

岩隈久志(いわくまひさし)選手。

現役メジャーリーガーでは

前田健太(まえだけんた)選手、

菊池雄星(きくちゆうせい)選手。

 

日本球界でもエース級のピッチャーは

則本昂大(のりもとたかひろ)選手や

岸孝之(きしたかゆき)選手、

“ツーペアネーム”

石川雅規(いしかわまさのり)選手や

小川泰弘(おがわやすひろ)選手などです。

 

『でもなんでリターンネームのピッチャーが良いんだ?』

バッターは毎試合の様に出続けて、1試合に1本ホームラン打っただけでも目立つんですが、ピッチャーは先発なら週に1試合だけの登板で、抑えて当たり前みたいに思われてるから完投とか完封でもしないとなかなか目立たないんです。

夜のスポーツニュースでもダイジェストで取り上げられるのは、バッターがホームラン打ったりサヨナラヒット打ったり派手な活躍をしたシーンばかり。

そもそもテレビの野球中継の画面はセンター後方からバッターボックスを撮ってるんで、ピッチャーの顔は映りません。

つまりピッチャーって、グラウンドではほぼ中心のマウンドに立ってますけど、実は目立たない役目なんですよ。

そんな目立たない仕事を長い間続けるには、強い忍耐力と

“目立たなくてもいいんだ精神”が必要なんです。

『なんだその“目立とう精神”の逆バージョンみたいなのは?』

芸能人でリターンネームの方はプロデューサーなどの、他の人を目立たせて自分は一歩下がるタイプが多いので、

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スポーツの世界でも同じ事が言えるのではないかという事に気付いたのです。

 

第1弾で紹介した桑田真澄(くわたますみ)さんや

松坂大輔(まつざかだいすけ)選手などは、高校からすぐプロに入ってエースになったものの、故障に悩まされて成績は伸びませんでした。桑田さんも200勝には及びませんでしたし、松坂選手も難しいでしょう。

即戦力ではなめらかネームのほうが上かも知れませんが、より長く現役生活を続けられるという意味ではリターンネームのほうが上だと考えられるのです。

野茂英雄さんは身体の負担が大きいトルネード投法でありながら、日本とメジャー通算でおよそ18年もプレーしましたし、工藤公康さんは47歳まで現役生活を続けました。

『じゃあ江川卓(えがわすぐる)の引退が早かったのも名前のせいだったってのか?』

「私に言わせればそうなります。ライバルと言われた西本聖(にしもとたかし)さんはリターンネームですが、現役生活の長さでも通算勝利数でも江川さんを上回っています。」

先程も紹介したヤクルトの石川雅規選手は今年で40歳ですが、現役で1番200勝に近いピッチャーです。まだ可能性は残っていますよ。

『ところでさっきからずっと気になってたんだけどよぉ、50歳まで現役続けて名球会にも入った山本昌(やまもとまさ)は何で名前出てこねぇんだ?』

「実は山本昌さんて、本名は山本昌広(まさひろ)なんです。」

『え?じゃあ何、山本昌は芸名って事?』

「芸名というより野球選手なんで登録名ですね。チームに同じ山本という苗字の選手がいたので区別する為“昌”を付けたんですが、成績が良くなって縁起がいいからとそのまま登録名にしちゃったんですよ。だから本当はリターンネームじゃないんです。」

『でもこの際だから、得意のアレで良いんじゃねぇか?』

「芸能人でも芸能生活が長いと、芸名を名乗ってからの時間のほうが長いから、芸名の性質に変わっていくってやつですか?」

『そうそう、それそれ!』

「そういう事にしときましょうかね。」

という訳で山本昌さんもリターンネームなので、50歳まで現役生活を続けられました。

 

『よーし、これでますます開幕が楽しみになったなぁ。』

「でも4月24日の予定が、まだ先延ばしになるかも知れないらしいですよ。」

『・・・しゃーない、パワプロでもすっか。』

「うかつに外出できませんしねぇ。」

 

この様に画数ではなく母音に着目して有名人の名前をタイプ分けすると、同じ共通点を持つ方がこれだけ見つかるのです。すなわち人の名前が持つ「音」にはそれだけの力が秘められているのではないか?というのがこの「名前の法則」の世界の研究テーマなのです。

もっと詳しく知りたい方はこちらをご覧ください。

『あっ!替え歌唄うの忘れてた!』

「替え歌も“自粛”でお願いします。」

 

ではまた次回をお楽しみにー。