矢名樹ヒロタカの「お名前だけお借りします。」

有名人のお名前を「名前の法則」に基づき紹介、分析していきます。

志村けんさん(2回目)【お名前診断】[母音占い]

勝手にお名前診断  (第21回)※2020.11.21改訂

 

この「勝手にお名前診断」では、有名人をお一人ずつ紹介すると共に「名前の法則」的見地から、芸能界のどのジャンルに向いているかなどの適性を診断していこうと思います。

 

第21回目の今日は志村けんさんです。

 

ローマ字で書くと SHIMURA  KEN となり、下の名前が“けん”と短いので母音は「エ」だけになります。

あとは苗字の最初と最後の文字で、同じ母音のペアが揃うかどうかですが、“し”の母音が「イ」、“ら”の母音が「ア」ですので「エ」とは合わないですよね。

この様なお名前を同じ母音のペアが出来ない事から“ノーペアネーム”と呼びます。

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芸名は「名前の法則」的に見て決して良い名前ではないのですが、本名は志村康徳(しむらやすのり)といいます。

ローマ字で書くとSHIMURA YASUNORIとなり、苗字の最後と下の名前の最初の文字の母音が同じ「ア」である事がよくわかります。

この様なお名前を、苗字と下の名前のつながりがなめらかで言いやすい事から“なめらかネーム”と呼びます。

また、フルネームの最初と最後の母音が同じ「イ」である事もよくわかります。

この様なお名前を、最初の母音に戻るという意味で“リターンネーム”と呼びます。

 

つまりこのお名前は、なめらかネームとリターンネームの両方に該当します。

このタイプのお名前を、トランプの役にかけて“ツーペアネーム”と呼びます。

 

そう、昨日の記事をご覧頂いた方はまだ記憶に新しいと思いますが、芸名がノーペアネームで本名がツーペアネームという、笑福亭鶴瓶(しょうふくていつるべ)さんと同じタイプの方なんです。

そのせいか鶴瓶さんとの共通項がいくつかあるのですが、一つ一つ見ていきましょう。

 

まずタレント“志村けん”としてですが、ノーペアネームの特徴は「不安定」になるという事でした。

この方の場合は不安定とは意味が違うかも知れませんが、活動の母体が変わってきた歴史があります。

最初はドリフターズに弟子入りを志願し、加藤茶(かとうちゃ)さんの付き人をしながらもマックボンボンというコンビを組んで志村健名義で芸能界デビューを果たしました。

しかしコンビはすぐに解散してドリフの付き人に戻り、脱退した荒井注(あらいちゅう)さんと入れ替わる形で見習いとして「8時だよ!全員集合」に出演する様になります。

そして“東村山音頭”で子供たちの人気者になり、コントのコーナーではほぼ出ずっぱりの中心メンバーとして活躍しました。

(斜体文字が加筆した部分です)

次に加藤茶さんとの息の合ったコンビで“ヒゲダンス”を流行らせ、「全員集合」終了後にドリフから2人だけが残り「加トちゃんケンちゃんごきげんテレビ」で、当時の土曜夜8時の裏番組「オレたちひょうきん族」に巻き返しをはかります。

やがて完全に一人立ちし「だいじょうぶだぁ」で“変なおじさん”などのキャラクターを生み出すのですが、グループ、コンビ、ソロと、どの時代でもヒット番組や流行を生み出してきた歴史は、偉業と言うにふさわしいでしょう。

 

なのに、鶴瓶さんと同じく世間や後輩タレントの評価が低い!のです。

 

たけしさんやタモリさん、さんまさんなどは後輩タレントからもの凄くリスペクトされている感があり、「たけしさんに憧れてお笑い芸人になりました!」なんて話はよく聞きますが、あまり「志村けんさんに憧れて・・・」という話は聞きません。

 

何故でしょう?それもノーペアネームの宿命なのでしょうか?

何故か大物らしい風格のようなものが感じられないというか、オーラとかカリスマ性も薄い気がします。

 

それでも鶴瓶さんは本名のリターンネームの特性(話しの上手さ)を活かして現在の地位を築き上げたという事でしたが、志村けんさんの本名の特性はどこに活かされたのでしょうか?

 

ツーペアネームはなめらかネームとリターンネームの特性を合わせ持つタイプなので、福山雅治さんの様に俳優業向きと歌手業向きの両方の特性を発揮する方もいますが、どちらかに偏る方もいます。

志村けんさんの場合は主にコント番組を中心に活動してきたので、なめらかネームの俳優向きの特性が活かされたと考えられます。コントとは言え台本があって芝居をする訳ですから、やっている事は俳優とほぼ同じですからね。

なめらかネームの俳優気質の方は決められたセリフがないと喋れない方が多く(田村正和さんの様な)、志村さんもプライベートでは以外にも殆ど喋らないシャイな方だったそうで、正に口よりも“身体で稼ぐ”なめらかネームの特性が働いていたと言えるでしょう。

 

あと1つ言える事は、体力にも活かされていたと思います。

志村さんは70歳で亡くなる直前までコント番組を続けていました。

不定期のスペシャルでは「バカ殿様」や「だいじょうぶだぁ」、レギュラーでは「志村でナイト」など。)

しかもドリフターズ時代からずっと一線で活躍してきたと考えると、これまでの全てのお笑いタレントの中でも1、2を争う程のキャリアになるのではないでしょうか?

 

ただ悲しいかな、コントの役柄を演じてメイクをしている事が多かったので、素顔で出演していた番組が少なく(「志村どうぶつ園」ぐらい?)志村さん自身の意見を発する機会も少ない為、大物としての威厳を保てていなかったという気がします。

それでも最近の“コメンテーター”になりがちなお笑いタレントよりも、“コメディアン”としての生き様を貫いたという意味では、その方が立派だと思いますけどね。

 

今年初めての主演映画の製作が予定されていましたが、新型コロナウイルスの犠牲となった為に出演を辞退し、その直後の3月29日にこの世を去りました。

多くの国民がショックを受けた事でしょう。亡くなってからその偉大さに気付いた方も多いのではないでしょうか。

23日からのNHKの朝ドラ「エール」の最終週に再び志村けんさんが登場するそうです。どの様な形で登場するかは分かりませんが、生前の姿を今一度見たい方は是非ご覧下さい。

とは言っても、我々の脳裏には志村けんさんの演じた数々のキャラクターが焼きついていて、この先もきっと忘れないでしょう。そしてその姿を思い出す時、つい笑顔になってしまうのは私だけではない筈です。

 

この様に芸能人のお名前を母音に注目して分析すると、名前のタイプによって芸能界のどのジャンルに向いているかが見えてくるのです。

もっと詳しく知りたいと思った方はこちらをご覧下さい。

これからもいろんな芸能人の方を、名前の特性とともにご紹介していくつもりです。

 

ではまた次回をお楽しみに。