「名前の法則」の世界へようこそ。
ここでは有名人の名前が持つ「音」に注目し、その共通点を見つけていきたいと思います。
早速ですがクイズです。
この3人の名前の共通点は何でしょう?
今回もお笑いタレント(個人)編です。この3人の名前に共通点があるんです。
ヒント1:それぞれのお名前をローマ字にしてみましょう。
山崎弘也 =YAMAZAKI HIRONARI
小峠英二 =KOTOGE EIJI
吉村崇 =YOSHIMURA TAKASHI
ヒント2:ローマ字の切れ目(苗字と下の名前の間)に注目してください。
もうお分かりですよね。では正解を発表しましょう。
正解は苗字(性)の最後の文字と、下の名前(名)の最初の文字の母音が同じという点です。
その為本来は一瞬途切れがちな、性と名の繋がりの部分で同じ母音が続くので、フルネームで呼ぶ時に「言いやすい」のです。
この様なお名前を「名前の法則」の世界では“なめらかネーム”と呼びます。
『オッ!昨日の続きだな。なだらかネーム!』
「“なだらか”じゃなくて“なめらか”です!」
『似たようなもんだろ?いいから早く説明しろよ。』
「ホント、調子くるうなぁ。」
『誰がジョージ・クルーニーだ、コノヤロー!』
えー昨日紹介した最初と最後の母音が「オ」のコンビ以外で、どちらか1人がなめらかネームのコンビを調べてみますと、
アンタッチャブル、バイきんぐ、
平成ノブシコブシの3組が該当しました。
そのなめらかネームの方が今回のクイズで紹介した3人なのです。
『おい!また俺のギャグ流しただろ!?』
「早く説明しろって言うから・・・。」
『まったくお前って奴は・・・なんて奴だ!!』
「それが言いたかったんでしょ?」
『う、うん・・・。』
ではそれぞれの相方さんも紹介していきましょう。
まず山崎弘也さんの相方は
柴田英嗣(しばたひでつぐ)さん→ノーペアネームです。
2004年のM–1チャンピオンに輝き、コンビで波に乗るかと思われましたが、その頃は優勝者に番組出演オファーがどんどん舞い込む『M–1バブル』がまだ本格化していなかったせいもあり、何となく見る機会が増えたかなという程度でした。
相方が「ザキヤマ」と呼ばれて人気者になるとコンビ格差がどんどん開き、遂には体調不良か女性問題か謎の休業。
復帰後は動物に関する博識ぶりを発揮するものの「動物の倒し方」など武井壮(たけいそう)さんと被る部分も多く、未だに波に乗れない感があります。
小峠英二さんの相方は
西村瑞樹(にしむらみずき)さん→リターンネームです。
こちらは2012年のキングオブコントのチャンピオンでしたが、ネタ番組以外のバラエティーではほぼ小峠さん単独での出演ばかり。しかし西村さんはお笑いに対する熱意がないのか、そんな事はお構い無しにキャンプにいそしむ生活を送り、とうとうキャンプ芸人としてバラエティーに出演するようになってしまいました。
吉村崇さんの相方は
徳井健太(とくいけんた)さん→ノーペアネームです。
このコンビもテレビでよく見掛けるのは吉村さんばかり。やはりこの方も熱意がないのかアイドルやギャンブルに夢中になっているようです。
昨日紹介した3組(極楽とんぼ、ロンドンブーツ、オセロ)のなめらかネームじゃないほうの方は、充分コンビで活躍してからの失脚だったと言えますが、この3名の方はまだコンビで売れ始めた矢先に、相方に大きく水をあけられお笑いの道からも外れていきました。
私が提唱する「お笑いコンビ、なめらかネーム生き残り説」はここでも実証されたのです。
『この3人はホント、喝!だな。明日、張本さんに怒ってもらわないと。』
他にもどちらかがなめらかネームのコンビで言えば、
(相方は原西孝幸(はらにしたかゆき)さん)→ノーペアネーム
サバンナの高橋茂雄(たかはししげお)さんもそうですが、
(相方は八木真澄(やぎますみ)さん)→ノーペアネーム
相方がギャグ中心の芸風につき瞬発力はあるものの間が持たないと思われるせいか、バラエティーの出演回数では圧倒的に上回っています。
『フジモンなんて他人のギャグパクってばかりじゃないか。』
「それでもオリジナルギャグを開発し続ける原西さんよりオファーが多いんです。」
あと山崎弘也さんの“ザキヤマ”というニックネームもそうですが、“フジモン”と呼ばれるようになった事も人気を上げる要因になったと思われます。
芸能人にとってニックネームがあるのは大きいですね。
この「なめらかネーム生き残り説」、まだまだ奥が深そうですよ。
『あれ?アンガールズの田中も田中卓志(たなかたくし)ってなめらかネームだぞ。』
「あ、忘れてました・・・。」
『や〜な〜ぎ〜!』
「いや、や〜ま〜ね〜の言い方で言っても文字じゃ伝わりませんから。」
この様に画数ではなく母音に着目して有名人の名前をタイプ分けすると、同じ共通点を持つ方がこれだけ見つかるのです。すなわち人の名前が持つ「音」にはそれだけの力が秘められているのではないか?というのがこの「名前の法則」の世界の研究テーマなのです。
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『あれ?山ちゃんもだぞ。』
「あー!それは明日言うやつだからー!」
ではまた次回をお楽しみにー。