「名前の法則」の世界へようこそ。
ここでは有名人の名前が持つ「音」に注目し、その共通点を見つけていきたいと思います。
早速ですがクイズです。
この3人の名前の共通点は何でしょう?
今回もお笑いタレント(個人)編です。この3人の名前に共通点があるんです。
ヒント1:それぞれのお名前をローマ字にしてみましょう。
宮川大輔 =MIYAGAWA DAISUKE
川島 明 =KAWASHIMA AKIRA
ヒント2:ローマ字の切れ目(苗字と下の名前の間)に注目してください。
もうお分かりですよね。では正解を発表しましょう。
正解は苗字(姓)の最後の文字と、下の名前(名)の最初の文字の母音が同じという点です。
その為本来は一瞬途切れがちな、姓と名の繋がりの部分で同じ母音が続くので、フルネームで呼ぶ時に「言いやすい」のです。
この様なお名前を「名前の法則」の世界では“なめらかネーム”と呼びます。
『いやぁ大変だよなぁ宮川だいすけさん、奥さんが病気になっちゃって・・・』
「あっ違います、その宮川大助さんじゃなくて・・・。」
『今度の正月、漫才見れないぜ。』
「私が紹介してるのは宮川大輔さんの方です!」
『え?大助・花子の大助さんじゃないの?あわわわわ・・・。』
えーおととい紹介した3名が充分売れてから相方が失脚した方々、昨日紹介した3名がまだこれからと言う時に相方が迷走した方々という、なめらかネーム以外の共通点がありましたが、今回の3名にももう1つの共通点があります。
『わかった!眼鏡を掛けている、だろ?』
「川島さんは掛けてないでしょ。」
『じゃああれだ、顔がブ◯イク!』
「1人だけじゃないですか!・・・正解はこれです!」
◉〜じゃないほう、からの逆転
そうなんです、今日紹介した3名はいずれも相方さんに先にリードされて「〜じゃないほう」と呼ばれてから逆転した方々なのです。
『え?宮川大輔の相方って誰だっけ?』
「ほっしゃん。(星田英利)さんですよ。まあコンビ(チュパチャップス)は早々と解散したんで、正しくは“元”相方なんですけどね。」
解散した後とは言え、元相方が先にR–1グランプリで優勝して有名になった事で、芸人としての危機を感じた宮川大輔さんはその悔しさをバネに、自分の這い上がる道を模索し始めます。
そして「すべらない話」で徐々に注目を集め、「イッテQ!」の“お祭り男”として確固たる地位を築くのです。
逆に元相方の星田さんが芸名を変えるなど迷走し始め、自身を失くしたのか一時は引退を決意するまでに落ち込みました。
『あったなぁ引退騒ぎなぁ。でも結局続けたじゃないか。』
「周りの芸人が引き止めたらしいですよ。正に大逆転です。」
南海キャンディーズの場合は、2004年のM–1グランプリで2位と大健闘した直後から
しずちゃんに人気が集まり、女優として映画にも出演していた一方で、「じゃないほう」どころか「気持ち悪いほう」という不名誉な称号を得ていたのが山里亮太さんでした。
しかし、しずちゃんがボクシングに取り組んでいる間に、巧みな話術を武器に着々と仕事を増やし、今や番組MCの座に着くまでに至りました。そう、彼はリターンネームでもあるのです。
『おぉ、そう言えば先週辺り、リターンネームは話術が得意だって言ってたなぁ。』
「実は麒麟(きりん)の川島 明さんも、です。」
川島さんの相方、田村裕(たむらひろし)さんは自身の極貧半生を綴った
「ホームレス中学生」が200万部を越えるベストセラーとなり、一躍“時の人”となります。
その影に隠れてしまった川島さんでしたが、田村さんが2億円以上とも言われた印税を手にしてから行動がおかしくなり、芸事に力が入らなくなり始めると、今度は自分の番だとばかりに持ち前のトーク力を活かして巻き返しをはかります。
そして田村さんがバスケットボールに夢中になっている間に着々と世間の評価を上げ、MCを任されるまでになったのです。
『ウサギと亀、みたいな話だな。』
「麒麟ですけどね・・・。」
この様に一時的には相方が先に注目されて「〜じゃないほう」呼ばわりをされても、着実に芸人としての仕事を続け、長いスパンで見ると結局は逆転している。
それがなめらかネームの底力なのです。
この3日間に渡って「お笑いコンビ、なめらかネーム生き残り説」
第1部「相方失脚編」、第2部「相方迷走編」、そして第3部「形勢逆転編」とお送りしてきましたが、
もともとなめらかネームは負けず嫌いのアスリート気質に加え、仕事に対しても前向きに取り組む方が多いと思われます。
ライバルが多いからと諦めず、別のジャンルに逃げる事もせず、正々堂々と勝負する。
芸人としてタレントとして、本業一筋に続けられる実直さがあったからこそ今に繋がっている、と私は思いたい。
「なめらかネーム生き残り説」などと、迷信の様な話を続けてきたのも、結局はこの方々を賞讃したいが為にお送りしてきたのです!
皆さん、なめらかネームの方々に大きな拍手を!!
御清聴、有り難う御座いました!!
この様に画数ではなく母音に着目して有名人の名前をタイプ分けすると、同じ共通点を持つ方がこれだけ見つかるのです。すなわち人の名前が持つ「音」にはそれだけの力が秘められているのではないか?というのがこの「名前の法則」の世界の研究テーマなのです。
もっと詳しく知りたい方はこちらをご覧ください。

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『なあ、俺の事忘れてないか・・・?』
ではまた次回をお楽しみに。