勝手にお名前診断 (第56回)
この「勝手にお名前診断」では、有名人をお一人ずつ紹介すると共に「名前の法則」的見地から、芸能界のどのジャンルに向いているかなどの適性を診断していこうと思います。
第56回目の今日は荻野目洋子さんです。
この荻野目洋子というお名前は本名だそうです。
(結婚後は姓が辻野になりましたが、旧姓のまま活動しています。)
ローマ字で書くとOGINOME YOKO となり、苗字(姓)の最初と下の名前(名)の最後の文字の母音が同じ「オ」である事がよくわかります。
この様なお名前を「名前の法則」の世界では、最初の母音に戻るという意味で“リターンネーム”と呼びます。
“リターンネーム”の芸能界での特徴は、女性の場合まず歌手業に強いという事です。
この記事でも紹介している様に「ヒット曲に恵まれる」方が多く、違うジャンルに進出しなくても、ほぼ歌手業だけで成功するという傾向があります。
荻野目洋子さんはまだ小学生の頃に芸能界入りし、
ミルクというアイドルグループの一員としてデビューしましたが、グループ自体は表だった活動もないまま解散します。
その後映画のオーディションを受けた事がきっかけで、声優としては新人ながら、アニメ「みゆき」のヒロイン役に抜擢されます。
と、ここまでで既にグループの一員としては特性を発揮するのが難しい名前だという事、さらに女優としてのオーディションを受けていながら、声の仕事で運を発揮する(口で稼ぐ)名前だという事が分かります。
ただマニアックな話をしている訳ではなく、お名前診断ですから、ちゃんと名前の適性について話しているんですよ。
(ちなみにお姉さんの荻野目慶子(おぎのめけいこ)さんは“なめらかネーム”でもあるので、この頃既に女優として活動を始めていました。)
そして高校生になった1984年、ソロのアイドル歌手として再デビューするのですが、
当時は既に“花の82年組”や“おニャン子クラブ”の台頭によりアイドルは飽和状態になっていた為、単に「可愛い」とか「歌が上手い」だけでは売れるのが難しい時代になっていました。
荻野目洋子さんもデビュー当時はショートカットでややボーイッシュ、という以外に特に際立った個性がなかった為、同期のアイドル達との団子レース状態からなかなか抜け出す事が出来ませんでした。・・・しかし、
◉これぞ“ヒット曲に恵まれる”という事
通算7枚目のシングル、「ダンシング・ヒーロー(Eat You Up)」でユーロビート調の(当時のアイドルとしては画期的な)ダンスナンバーに挑戦、これがショートカットにもピタッとはまり、一躍人気アイドルの仲間入りを果たします。
このヒットをきっかけに「Dance Beatは夜明けまで」や「六本木純情派」など、以降もしばらくダンスナンバー路線のヒットが続き、踊れるアイドルとしてのイメージが定着していきました。
同年代のアイドル(井森美幸さんなど)がバラエティーに進出したり、女優業やセクシー路線に転向するなど、生き残り方を模索していた中で、しっかり本業の歌手として生きる道を歩み始めたのです。
しかしこの「ダンシング・ヒーロー」という曲は非常に“力のある曲”で、荻野目洋子さん自身の活動が緩やかに下降し始めた後になっても、一部地域のお祭りで何故か盆踊り用の曲として使用され始めました。
さらに近年では、大阪の登美丘高校ダンス部がYouTubeに投稿した動画「バブリーダンス」に、これまた何故か“バブル期の象徴”的な曲として使用されました。
(ここでの“何故か”は、この曲がヒットしたのはバブル期より前の、まだ“バブル”という概念すら無かった時代だったのに、という意味です。)
そしてその動画が何百万回と再生されて話題になり、曲だけでなく荻野目洋子さんも再ブレイクを果たしたのです。
芸能界で歌手として活動した方はごまんと居ますが、これだけ後々まで影響を与える様な1曲に巡り会える方はなかなかいないでしょう。
これこそが私の言う“リターンネームのヒット曲運”なのです。
この「ダンシング・ヒーロー」に纏わる“棚ぼた”的なエピソードだけで終わってしまうと申し訳ないので、他の曲も紹介しておきましょう。
「DEAR〜コバルトの彼方へ〜」や「少年の瞳に・・・」ではバラードに挑戦し、踊れるだけではなく“聴かせられる”事を証明してみせました。
また、一時セールスが衰えかけた頃「ねぇ」や「コーヒー・ルンバ」などCMソングに起用された曲がヒットし、2度目のピークを迎えました。
ダンスナンバーの一本槍ではなかったのです。
もちろん人気アイドルの証明としてドラマや映画にも出演した経歴はありますが、やはり代表作というと、「ダンシング・ヒーロー」を始めとする“歌”になるでしょう。
この方を見ていると、芸能人が歌手として成功する事の難しさと、同時に「ヒット曲がある」という事の大きさを感じずにはいられません。
あと、いくつ(何歳)になっても唄えるノドと、踊れる体型をキープし続けなければならない大変さも痛感します。だってSNSが発達した今の時代、何がきっかけで昔の曲が再ブレイクするか分からないのですから。
この様に芸能人のお名前を画数ではなく母音や文字に注目して分析すると、名前のタイプによって芸能界のどのジャンルに向いているかが見えてくるのです。
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これからもいろんな芸能人の方を、名前の特性とともにご紹介していくつもりです。
ではまた次回をお楽しみに。