勝手にお名前診断 (第22回)
この「勝手にお名前診断」では、有名人をお一人ずつ紹介すると共に「名前の法則」的見地から、芸能界のどのジャンルに向いているかなどの適性を診断していこうと思います。
第22回目の今日は片岡鶴太郎さんです。
ローマ字で書くと KATAOKA TSURUTARO となります。
今回までのクイズやお名前診断に何度も登場した“なめらかネーム”でもなければ、“リターンネーム”でもありません。
「名前の法則」で重要なポイントとなる2箇所の母音が違うのです。
①苗字の最後の文字「KA」と下の名前の最初の文字「TSU」
②苗字の最初の文字「KA」と下の名前の最後の文字「RO」
この様なお名前を同じ母音のペアが出来ない事から
“ノーペアネーム”と呼びます。
ノーペアネームの特徴は「不安定」になるという事でした。
この3日間ほど不安定、不安定と言ってきましたが、
この方こそ「ザ・不安定」と呼ぶにふさわしい方なのです。
鶴太郎さんはまず、
お笑いタレントとして「オレたちひょうきん族」で
近藤真彦(こんどうまさひこ)さんなどのモノマネが評判となりレギュラーの座をつかみ取ります。
人気番組のレギュラーになった事で知名度はどんどん上がり、たちまち冠番組を持つほどの売れっ子になりました。
しかしその後33歳の時、思い立ったように
ボクサーのプロテストを受け合格し、当時現役だった
鬼塚勝也(おにづかかつや)さんや、
畑山隆則(はたけやまたかのり)さんのマネージャー兼セコンドを務めました。
その一方でお笑いタレントから
俳優へと徐々にシフトチェンジし「季節はずれの海岸物語」や「金田一耕助シリーズ」などで主演を果たします。
それでもまだ満足出来ないのか、
芸術家としての才能に目覚め、
絵画、陶芸、書道など多岐にわたって作品を発表し、
個展はおろか美術館を開くまでに至りました。
更に近年は
ヨガに目覚めてストイックな生活を送るなど、
とにかく安定しないのです。
いやひょっとするとこの方の場合、安定を望んでいないのかも知れません。
ボクサーのプロテストを受けた理由も
「今までの自分が嫌になり、それを否定したかった。」からだそうです。
もう一つは「ライバルが手強すぎた」せいもあったのでしょう。
「オレたちひょうきん族」のレギュラーメンバーは
たけしさんやさんまさん以外にも、
島田紳助(しまだしんすけ)さんや
山田邦子(やまだくにこ)さんまで冠番組を持つほどのスター揃いでした。
鶴太郎さんは「お笑いではたけしさんやさんまさんに敵わない、コントは志村けんさんがいる。自分は俳優になるしかない。」という思いから、徐々に俳優の道へ進んでいったそうです。
実はノーペアネームは「不安定」以外に、「人と違う道を選ぶ」という性質があるようなのです。
なかなか説明が難しいのですが、例えば野球選手で言うと、同じチームに
落合博満(おちあいひろみつ)さんや
松井秀喜(まついひでき)さんのようなホームランバッターがいると、バッティングではまず敵わないですよね。
そうなると守備や走塁など、他の能力を磨かないと目立たないのですが、それをやって退けたのが
川相昌弘(かわいまさひろ)さん(ノーペアネーム)なんです。
野球ファンならご存知、バント(犠打)の世界記録保持者ですね。
彼は守備もさることながら、送りバントの技術を磨く事で自分のレギュラーポジションを掴んだのです。
もちろんホームランを打ちたい気持ちもあったでしょうが、それを押し殺してバントのスペシャリストになる道を選んだのです。
何となくお分かり頂けたでしょうか?ノーペアネームの性質についてはまだまだ奥の深い部分もあるので、今後また追って説明させて頂きます。
ちなみに鶴太郎さんの本名は荻野繁雄(おぎのしげお)といいます。
「お」で始まって「お」で終わるリターンネームですね。
お笑いタレント時代には先述の近藤真彦さん以外にも
坂上二郎(さかがみじろう)さんや
具志堅用高(ぐしけんようこう)さん、
小森和子(こもりかずこ)さんや
浦辺粂子(うらべくめこ)さん、
そして九官鳥のキューちゃんに至るまで、豊富なモノマネのバリエーションを披露していました。
リターンネームの「口で稼ぐ」特性はそこに活きていたのでしょう。
この様に芸能人のお名前を母音に注目して分析すると、名前のタイプによって芸能界のどのジャンルに向いているかが見えてくるのです。
もっと詳しく知りたいと思った方はこちらをご覧下さい。

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これからもいろんな芸能人の方を、名前の特性とともにご紹介していくつもりです。
ではまた次回をお楽しみに。