勝手にお名前診断 (第126回)
この「勝手にお名前診断」では、有名人をお一人(一組)ずつ紹介すると共に「名前の法則」的見地から、芸能界のどのジャンルに向いているかなどの適性を診断していこうと思います。
第126回目の今日はEvery Little Thingのお二人です。
バンド名のEvery Little Thing=エヴリ・リトル・シングという名前は濁音「ヴ」の後にラ行「リ」が来る事から“ドレミネーム”と呼びます。
爆発的な人気を得る特性のある名前ですが、そのままでは長いのでファンの間では頭文字を取って“ELT”という略称で呼ばれる事もあります。
デビュー当時は“ドリカムスタイル”(女性1人と男性2人)の3人編成で注目され、シンセサイザーを駆使したサウンドと女性ボーカルが見事にマッチして次々とヒット曲を生み出し、90年代後半のJ-POPを代表するグループになりました。
もうひと方については後ほど触れる事にして、
それぞれのお名前は持田香織さんと伊藤一朗さん、お二人とも本名です。
まずボーカル持田香織さんのお名前から診ていきましょう。
ローマ字で書くとMOCHIDA KAORIとなり、
苗字(姓)の最後の文字と、下の名前(名)の最初の文字の母音が同じである事がよく分かります。
その為本来は一瞬途切れがちな、姓と名の繋がりの部分で同じ母音が続くので、フルネームで呼ぶ時に「言いやすい」のです。
この様なお名前を「名前の法則」の世界では“なめらかネーム”と呼びます。
なめらかネームの女性歌手は、ロックなど男勝りの歌や、恋愛とは無縁の歌を唄ったほうがヒットに結びつく傾向があります。
裏を返せば恋愛の歌(ラブソング)をヒットさせるのは難しいという事です。
しかし個人名が前面に出ないユニットなら、なめらかネームでもラブソングをヒットさせる事が出来るという裏技もあります。
ZARDの坂井泉水(さかいいずみ)さん(芸名)もそうでしたが、曲調はロックほど激しいものではなくポップ調でした。なのでそのままの名義ではヒットしていなかったかも知れませんが、ユニット名に隠れて個人名が前面に出なかったのでポップ調のラブソングでもヒットしたと考えられるのです。
ただ持田香織さんは本名につき、生まれついてのなめらかネームなので、内面的にも男勝りに育ったのではないかと思われます。
ライブのMCではよくその片鱗を覗かせていました。
観客席に向かって「アホになる気はあんのか、お前ら!」などと男言葉でさんざん煽った後に「Dear My Friend」「出逢った頃のように」などの爽やかなラブソングを歌うのです。
もう同一人物とは思えません。なめらかネームなのにロックではなくポップな曲ばかり唄っている鬱憤がMCの時に溢れ出てしまっていたのでしょうか。それとも「お前ら!」と言っていたほうが本当の持田香織さんなのでしょうか?
続いて伊藤一朗さんのお名前を診てみましょう。
ローマ字で書くと ITO ICHIRO となります。
苗字の最後の文字「と」と、下の名前の最初の文字「い」、
フルネームの最初の文字「い」と、最後の文字「ろ」の母音が違います。
この様なお名前を同じ母音のペアが出来ない事から“ノーペアネーム”と呼びます。
このままだと「不安定」になりがちな“ノーペアネーム”という事で終わってしまうのですが、「い」の文字が2つ入る“ワンモアネーム”でもあります。
この“ワンモアネーム”の方がバンドのボーカリストだった場合、バンドでも成功してソロ歌手としても成功するという“ワンモア”な活躍をされる方が多いのですが、伊藤一朗さんはギタリストだった為かおかしな事が起こってしまいました。
歌番組に出演すると「HEY!HEY!HEY!」ではダウンタウンの2人に、「うたばん」では石橋貴明(いしばしたかあき)さんと中居正広(なかいまさひろ)さんに、おもちゃの様にイジり倒されてしまったのです。
お笑いタレントはグループのゲストが来た時、直感的に「誰をイジれば面白くなるか?」を見抜きます。ダウンタウンも石橋貴明さんも示し合わせた訳ではなかったのに、どちらも伊藤一朗さんにターゲットを絞ったのです。
そして「いっくん」という愛称で呼ばれるようになり、ソロではミュージシャンではなくバラエティータレントとして活動する様になってしまいました。
それもある意味“ワンモア”な活躍なのですが、ボーカリストでない方がワンモアネームだった場合こんな事になってしまうのかという、非常に興味深い例と言えます。
さて最後に初期メンバーでリーダーでもあった、
五十嵐充(いがらしみつる)さんのお名前も診ておきましょう。
ローマ字で書くとIGARASHI MITSURUとなり、苗字の最後と下の名前の最初の文字の母音が同じ「イ」なので “なめらかネーム”です。
男性歌手向きの名前ですがこの方はキーボードと、作詞・作曲に専念していました。なめらかネームは自分の仕事に対して実直な方が多いという特徴もあります。
脱退した理由もプロデュース業に専念する為だったそうですが、性別は違えど同じ“なめらかネーム”のボーカリスト持田香織さんが中心となって成功したので、自分はこのバンドに必要ないと感じたからかも知れません。
リーダー不在となって早や20年、持田香織さんは今でも初期のヒット曲の数々を生み出してくれた五十嵐充さんに感謝している様です。
えっ?伊藤一朗さんの事はどう思ってるのかって?
頼りないビジネスパートナー、ぐらいにしか思ってないんじゃないでしょうかね?
この様に芸能人のお名前を画数ではなく母音に注目して分析すると、名前のタイプによって芸能界のどのジャンルに向いているかが見えてくるのです。
もっと詳しく知りたいと思った方はこちらをご覧下さい。
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これからもいろんな芸能人の方を、名前の特性とともにご紹介していくつもりです。
ではまた次回をお楽しみに。