「名前の法則」の世界へようこそ。
ここでは有名人の名前が持つ「音」に注目し、その共通点を見つけていきたいと思います。
早速ですがクイズです。
Official髭男dism。
この3組の名前の共通点は何でしょう?
今回はバンド編です。
『おっ!ホントにヒゲダン入ってるな。』
「私は言った事は守るタイプですから。」
『また他人の法則じゃないだろうな?』
「任せてください、今回はオリジナルの法則です。」
ヒント1:いつもならローマ字に変換する所ですが、今回はカタカナにしてみましょう。
Mr.Children(ミスター・チルドレン)
ASIAN KUNG-FU GENERATION(アジアン・カンフー・ジェネレーション)
Official髭男dism(オフィシャル・ヒゲダンディズム)
『それにしても長い名前ばっかりだなぁ。略してミスチルとかヒゲダンで良いんじゃねぇのか?』
「それじゃ駄目なんです。」
『タイトルは略称使ってるじゃないか!?』
「略さないとタイトル長くなり過ぎるんで、仕方なくですよ。」
ヒント2:Mr.Childrenを「ミスチル」、Official髭男dismを「ヒゲダン」などと略さないでください。
『え?略しちゃ駄目なの?いちいちアジアン・カンフー・ジェネレーションって言わなきゃ駄目なのか?』
「はい、略すと共通点なくなっちゃうんで。」
『面倒くせーなぁ。もっと短い名前でいいんだよ、ゆずとかたまとかよぉ。』
「それはそれで短か過ぎますけど・・・。」
ではわからない方のためにもう少し例を追加しましょう。
FUNKY MONKEY BABYS(ファンキー・モンキー・ベイビーズ)
[Alexandros](アレキサンドロス)
THEE MICHELLE GUN ELEPHANT(ミッシェル・ガン・エレファント)
『おい!“THE”の綴りが違うぞ!』
「いや、これで良いらしいんです。発音もしない黙字みたいなものらしいですよ。」
『何だよそれ?じゃあ付けんなよ紛らわしいなぁ!』
「私に言われても・・・。」
ちなみに[Alexandros]の以前の名前[Champagne](シャンペイン)は該当しません。
ヒント3:これまでこのブログで紹介してきたバンドの良い名前は、最初と最後の文字の母音が同じになる“リターンネーム”と濁音(または半濁音)の後にラ行が来る“ドレミネーム”のどちらかでしたが、他にも良い名前の条件ありましたよね。
ではわからない方のためにもう少し例を追加しましょう。
マカロニえんぴつ
ポルカドットスティングレイ
04 Limited Sazabys(フォー・リミテッド・サザビーズ)
UNISON SQUARE GARDEN(ユニゾン・スクエア・ガーデン)
THE ORAL CIGARETTES(ジ・オーラル・シガレッツ)
9mm Parabellum Bullet(9ミリ・パラベラム・バレット)
『出た!9ミリ・パラベラべラ、・・・9ミリ・パラボロビレ、・・・9ミリ・パランベッチョンモロバレ・・・』
「まだ言えないじゃないですか!前よりひどくなってる!」
『頼む、もうこの名前出すのヤメてくれ・・・。』
えー皆さんもう分かりましたかね。それでは正解を発表致しましょう。
正解はA、I、U、E、O、5つの母音が全て入っているという点です。
このタイプの名前を、トランプのポーカー最強の役「ロイヤルストレートフラッシュ」に掛けて、“ロイヤルネーム”と呼びます。
リターンネームやドレミネームに属さないグループを調べたらロイヤルネームがこれだけ見つかったという訳なんですよ。
見返して頂ければ分かると思いますが、どのバンドもA、I、U、E、O、5つの母音が全て入っていますよね。
ミ(MI)ス(SU)タ(TA)ー・チルド(DO)レ(RE)ン
ア(A)ジ(JI)アン・カンフ(FU)ー・ジェ(JE)ネレーショ(SYO)ン
オ(O)フィ(FI)シャ(SYA)ル(RU)ヒゲ(GE)ダンディズム
と、こんな感じです。
『何だよ!他のバンドはこんな風にやらないのかよ!?』
「まぁ後はなんとなく母音5つ入ってるなぁって分かるじゃないですか?」
『確かにどれも文字数が多いからなぁ。』
そこなんですよ!ロイヤルネームはなぜ希少価値が高いかと言うと、人の名前だからなんです。
人の名前なんて大体6〜8文字ぐらいなのに、その中に5つの母音が全て入っているから珍しいんです。
ところが最近のバンドやグループ名は10文字を越えるような長い名前が多いので、5つの母音が全て入っていても不思議じゃないんですね。だから人名のロイヤルネームほどの効果はないと思われます。
実際、過去のバンドでも
TM NETWORK(ティーエム・ネットワーク)は
高い音楽性を持ちながらも「早すぎたバンド」なんて言われましたし、
今回紹介したバンドの中には既に解散していたり、活動休止状態になっているバンドが多いのも事実です。ミスチルはドレミネームでもあるので長く続いてますけどね。
過去に存在したバンドとの重複を避ける為に名前がどんどん長くなっていくのは仕方ないので、これからもロイヤルネームのバンドは増えてくると思いますが、あまり有り難みは無いと思われます。
『東京スカパラダイス・オーケストラなんて、こんだけ長けりゃ母音も5つ入るだろうって感じだもんな。』
「なので今回は参考までに頭に留めておいて頂く程度で結構です。」
やはりバンド名は存続期間が長くなるリターンネームか、爆発力のあるドレミネームが良いようですね。
「あれ?有作さん、今日は替え歌唄わないんですか?」
『だって今回出てきたバンド、俺ほとんど知らないもん・・・。』
「いや実は私もね、若い人達の間で大人気だって聞く割には、どんな歌を唄ってるのかほとんど知らないんですよ。」
『ヒゲダンは昨日唄っちゃったしなぁ。あっ!でも[Alexandros]の「ワタリドリ」は知ってるぞ!』
「それ行っちゃいましょう!」
『🎵お〜湯かけて、戻すよ〜、』
「いや高野豆腐じゃないんだから!・・・って、こんな感じでどうですか?」
『このブログらしくなったな!ハッハッハッハ・・・』
えーこの様に画数ではなく母音に着目して有名人の名前をタイプ分けすると、同じ共通点を持つ方がこれだけ見つかるのです。すなわち人の名前が持つ「音」にはそれだけの力が秘められているのではないか?というのがこの「名前の法則」の世界の研究テーマなのです。
もっと詳しく知りたい方はこちらをご覧下さい。
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『TM NETWORKが該当するなら、電撃ネットワークも該当するよな?』
「あれはバンドじゃありません!って、いい感じですねぇ?」
『オチはこうでなくっちゃな!ハッハッハッハ・・・』
ではまた次回をお楽しみにー。