矢名樹ヒロタカの「お名前だけお借りします。」

有名人のお名前を「名前の法則」に基づき紹介、分析していきます。

井上陽水さん(2回目)【お名前診断】[母音占い]

勝手にお名前診断 (第141回)※2021.5.5改訂

 

この「勝手にお名前診断」では、有名人をお一人ずつ紹介すると共に「名前の法則」的見地から、芸能界のどのジャンルに向いているかなどの適性を診断していこうと思います。

 

第141回目の今日は井上陽水さんです。

 

ローマ字で書くとINOUE YOSUI となり、フルネームの最初と最後の母音が同じ「イ」である事がよくわかります。

この様なお名前を「名前の法則」の世界では、最初の母音に戻るという意味で“リターンネーム”と呼びます。 

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また文字で見ると(のうえようす)と、「い」の字が2つ入る“ワンモアネーム”でもあります。

ワンモアネームはシンガーソングライターとして、他の歌手へ楽曲提供しても成功している方が多いという特徴があります。

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本名は漢字では同じですが、「ようすい」ではなく「あきみ」と読むそうです。

本名も“リターンネーム”ですが“ワンモアネーム”は芸名だけという事になります。

ただ(いのうえあきみ)となると、「き」が入るので自分に厳しくなる“お・か・きネーム”の上に、INOUE AKIMI5つの母音が全て入る“ロイヤルネーム”にもなります。本名も非常に良いお名前だったんですね。(斜体文字が加筆した部分です)

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家業を継いで歯科医になることを期待されていた井上陽水さんは、歯科大学を3度受験するも失敗して進学を諦めます。ビートルズの影響を受けた事で密かに憧れていた歌手を目指し始めました。

 

◉幻のアンドレ・カンドレ時代

 

地元・福岡のラジオ番組で視聴者が作った音楽を流すコーナーがある事を知った陽水さんは、自作の「カンドレ・マンドレ」という曲を録音したテープを放送局に持ち込みました。

この時本人は“マンドレ”という芸名を考えていましたが、ラジオ番組のディレクターにアンドレ・カンドレ命名されます。

「カンドレ・マンドレ」は陽水さんが友人(主に浪人仲間)にハガキを配ってリクエストを出すよう指令した為に、人気があると思い込まされた放送局のスタッフからホリプロを紹介され、上京して「カンドレ・マンドレ」を改めてレコーディングし、CBSソニーからアンドレ・カンドレとして「カンドレ・マンドレ」でデビューしました。

しかしほとんど注目される事はなく、シングル3枚でアンドレ・カンドレとしての活動は終わる事となりました。

やはりアンドレ・カンドレという名前がリターンネームでなかったからかも知れません。

アンドレ、カンドレ、マンドレ、とややこしい話になってしまいましたが、井上陽水さんにもそんな不遇の時代があったのですね。

その後レコード会社を移籍し、芸名も井上陽水(ようすい)に改めて再デビューします。

そのデビュー曲のタイトルが「人生が二度あれば」とは言いえて妙ですね。

本人は意識していなかったものの、ギターを弾きながら唄うスタイルからフォークソング歌手と認識され、折からのフォークソングブームに乗って徐々に認知されていきます。

そしてシングル「夢の中へ」がヒットした事で名前が広く知られ、アルバム「氷の世界」は日本初のミリオンセラー・アルバムとなりました。

 

◉独特の詞の世界

 

フォークソングブームが終わって一時的な低迷期を迎えるものの、シンガーソングライターとして他の歌手へ楽曲提供してきた事が功を奏し、80年代に再びブームが訪れます。

まずバックバンドを務めていた安全地帯が、陽水さん作詞の「ワインレッドの心」「恋の予感」がヒットしてブレイクを果たします。

中森明菜(なかもりあきな)さんに提供した「飾りじゃないのよ涙は」もヒットし、自身で唄った「いっそセレナーデ」もヒットします。

そしてそれらをセルフカヴァーしたアルバム「9.5カラット」が「氷の世界」以来2作目のミリオンセラーとなったのです。

自分で唄っても良し、他人に提供しても良し、更にブームも2度訪れると、正にワンモアネームらしい活躍ですね。

その独特の詞の世界は“陽水ワールド”とも称され、多くの人を魅了してきました。

「傘がない」では現代社会の悲しい現実を嘆きながらも、結局自分の身に降りかかる問題を優先する矛盾を描き、「リバーサイド・ホテル」では淡々と時間の経過を辿って最後はホテル名「リバーサイド」を連呼する謎の終わり方。

「少年時代」で誰の心にもある郷愁を表現したかと思えば、PUFFYに提供したアジアの純真ではアジアの都市名や「白のパンダ」など意味不明な言葉を羅列するなど、一言では表現し難い世界を創り上げます。

その癖になるような世界観は他に真似の出来ないものとして、これまで多くのアーティストにカヴァーされてきました。

もうフォークでもロックでもニューミュージックでもない、井上陽水の世界がそこにあるのです。

 

リターンネームの前に出たがらない奥ゆかしさからなのか、デビュー当時から「テレビに出ない」という基本姿勢は変わりありません。

たまに出たとしてもサングラスを掛けたままで素顔は決して見せません。どこまで奥ゆかしいのでしょう。

“なめらかネーム”ではないので俳優活動もほとんどしておらず、(だから珍しくCMに出演した時の「皆さん、お元気ですか?」というセリフがクローズアップされ、モノマネされるようになるのです。)これだけ長いキャリアと多くのヒット曲がありながら、「紅白歌合戦」にまだ一度も出場していないのです。

本人曰く「あの場が派手過ぎて恥ずかしいから」だそう。そんな事言わずに一度くらい出て欲しいものです。

 

この様に芸能人のお名前を画数ではなく母音に注目して分析すると、名前のタイプによって芸能界のどのジャンルに向いているかが見えてくるのです。

もっと詳しく知りたいと思った方はこちらをご覧下さい。

これからもいろんな芸能人の方を、名前の特性とともにご紹介していくつもりです。

 

ではまた次回をお楽しみに。