矢名樹ヒロタカの「お名前だけお借りします。」

有名人のお名前を「名前の法則」に基づき紹介、分析していきます。

マルシアさん(2回目)【お名前診断】[母音占い]

勝手にお名前診断 (第182回)※2020年7月27日の記事を改訂

 

この「勝手にお名前診断」では、有名人をお一人ずつ紹介すると共に「名前の法則」的見地から、芸能界のどのジャンルに向いているかなどの適性を診断していこうと思います。

 

第182回目の今日はマルシアさんです。

このお名前は芸名です。

 

ローマ字で書くとMARUSHIA(英字綴りではMARCIA)となり、最初と最後の文字の母音が同じ「ア」である事がよくわかります。

この様なお名前を「名前の法則」の世界では、最初の母音に戻るという意味で“リターンネーム”と呼びます。

苗字か下の名前のどちらか、あるいはマルシアさんの様にブラジル名だけを芸名にしている短い名前の場合は“ショートネーム”と区分しますので、マルシアさんは“ショートネーム”の“リターンネーム”という事になります。 

blog.housoku.work

ブラジル出身の日系三世であるマルシアさんは、両親・両祖父母とも日本人の為、ブラジル人の血は入っていません。

日系人とは外国に移住し、その国籍を取得した人の事を指します。)

旧姓は西家(にしいえ)で、現在の本名は大鶴一枝(かずえ)マルシアといいます。

離婚後も大鶴義丹(おおつるぎたん)さんの姓を名乗っているのは、義丹さんとの間に生まれた一人娘:弥安(びあん)さんの為だそうです。

一枝という名前は、美空ひばりさんのファンだった母親がひばりさんの本名:加藤和枝(かとうかずえ)にちなんで同じ読みになる様に名付けられました。

 

“リターンネーム”の芸能界での特徴は、女性の場合まず歌手業に強いという事です。

 

1986年にブラジルで開かれたテレビ東京の『外国人歌謡大賞』で優勝してブラジル代表となり、決勝大会進出のため初来日しました。このとき審査員をつとめていた作曲家の猪俣公章(いのまたこうしょう)さんが、後日ブラジルまで足を運んでスカウトします。

猪俣公章さんの下で厳しい内弟子修業を乗り越え、89年「ふりむけばヨコハマ」でデビューするとロング・ヒットとなり、「日本レコード大賞」の最優秀新人賞を獲得するなど、数多くの新人賞を受賞しました。

“リターンネーム”の効果に長さ(文字数の多さ)は関係ないのです。

ただその後は大きなヒットが続かず、セールスは下降線の一途を辿っていきます。

 

しかしリターンネームのもう一つの特徴は、バラエティーにも強い事です。 

blog.housoku.work

歌が売れなくなると今度はトークとばかりに、少々おかしな日本語(「〜でございます」と日本人でも滅多に使わない程丁寧な敬語をやたら使う)と、奔放な発言で共演者を翻弄して注目される様になります。

更にブラジルの血が騒ぐのか(入っていない筈なのに入っているのではないかと思うほど)音楽が鳴ると踊り出す陽気な性格で、バラエティーには打ってつけの存在となりました。

 

もう一度言いましょう、

“リターンネーム”の効果に長さは関係ないのです。

だからアンミカさんもファーストサマーウイカさんもバラエティーで活躍中なのです。

(斜体文字が加筆した部分です)

 

バラエティーでの活躍が続いて人気が上がると、ドラマのオファーも来るようになるのが

芸能界の定例であります。

93年のJリーグ開幕で沸き起こったサッカーブームに乗って制作された「俺たちのオーレ!」というドラマに日系ブラジル人役で出演し、そこで主演の大鶴義丹(おおつるぎたん)さんと出会ってしまったのです。

翌年に2人は結婚して夫婦となりましたが、10年目を迎えて専業主婦になって欲しいと思う義丹さんと、芸能活動を続けたいというマルシアさんの間に溝ができ、更に義丹さんが他の女性を家に連れ込んでいた事(ほぼ浮気)が決定打となって、2004年に離婚してしまいました。

前年にマルシアさんは帰化して日本国籍を取得した矢先だっただけに、このまま添い遂げようとしていた気持ちが裏切られた分、ショックが大きかったのかも知れません。

 

離婚後は娘さんを引き取ってシングルマザーとなり、バラエティーの出演は減ったもののミュージカルなど舞台中心の活動を続けています。

本名の一枝(かずえ)という名前は「か」が入る“お・か・きネーム”でもあります。

この名前タイプは自分に厳しくなる方が多いのです。 

blog.housoku.work

歌謡界、バラエティー界、ミュージカル界と渡り歩いて、なんだかんだで30年以上日本の芸能界で生き抜きながら、娘さんを引き取って自分で育てようとするところに、やはり自分への厳しさが感じられますね。

 

この様に有名人のお名前を画数ではなく母音や文字に注目して分析すると、名前のタイプによって芸能界のどのジャンルに向いているかが見えてくるのです。

もっと詳しく知りたいと思った方はこちらをご覧下さい。

これからもいろんな芸能人の方を、名前の特性とともにご紹介していくつもりです。

 

ではまた次回をお楽しみに。

 

山本リンダさん(2回目)【お名前診断】[母音占い]

勝手にお名前診断 (第181回)※2020年7月26日の記事を改訂

 

この「勝手にお名前診断」では、有名人をお一人ずつ紹介すると共に「名前の法則」的見地から、芸能界のどのジャンルに向いているかなどの適性を診断していこうと思います。

 

第181回目の今日は山本リンダさんです。

このお名前は芸名です。

 

ローマ字で書くとYAMAMOTO LINDA となり、フルネームの最初と最後の母音が同じ「ア」である事がよくわかります。

この様なお名前を「名前の法則」の世界では、最初の母音に戻るという意味で“リターンネーム”と呼びます。

blog.housoku.work

アメリカ人の父と日本人の母の間に生まれたハーフですが、本名は山本あつ子という純日本人のような名前で、リンダという芸名は生前に父親から付けられた愛称でした。

ちなみにLindaとはスペイン語ポルトガル語で「美しい」を意味する形容詞だそうです。

(結婚後は姓が稲葉になりましたが、旧姓のまま活動しています。)

 

“リターンネーム”の芸能界での特徴は、女性の場合まず歌手業に強いという事です。 

blog.housoku.work

この記事でも紹介している様に「ヒット曲に恵まれる」運が強く、ほぼ歌手業だけで成功するという傾向があります。

 

まだ1歳の時に父親が他界し、母親1人で育てられた為に幼少期は貧しい暮らしを強いられました。また1950年代の生まれであった為か、子供の頃はハーフというだけでいじめに遭っていたそうで、決して恵まれていた訳ではなかったのです。

そんな境遇を打破して母に楽をさせたいと、まだ小学生の11歳の頃に、モデルのオーディションに応募して芸能界への第一歩を踏み出します。

15歳の時に「こまっちゃうナ」でレコードデビューすると、この曲が大ヒットして「紅白歌合戦」にまで出場しました。デビューしていきなりヒット曲に恵まれたのです。

しかしその後はヒットが続かず、歌手としては“一発屋”で終わったかに見えました。

そんな頃、歌手業の隙間を埋めるように「仮面ライダー(第1作)」の出演が決まります。

そこではライダーガールズ(仮面ライダー2号の取り巻き)の中の1人という大きな役ではなかったものの、「仮面ライダー」は社会現象になる程の人気番組だったので、山本リンダさんの知名度は再び上がったのです。

 

そして二十歳を過ぎてすっかり大人になった1972年、「どうにもとまらない」でおへそを出した大胆な衣装でイメージチェンジを図り、デビュー曲以来の大ヒットとなりました。

当時まだ“へそ出しルック”という呼び方がなかったかも知れませんが、「1986年のマリリン」の本田美奈子.さんより14年も前に登場していた“元祖へそ出しルック”だったのです。

続けて翌73年には狙いうちが大ヒットします。

この歌は『この世は私の為にある』や、『世界一の男だけ、この手に触れても構わない』などと、かなり高飛車な女性が主人公の歌詞なので、唄い手もそれに見合った美貌とスタイルの持ち主でないと説得力に欠けるのですが、そこはハーフゆえのエキゾチックな顔立ちと、モデル経験もある抜群のプロポーションで見事に主人公の女性を表現しました。むしろ山本リンダさんの為に作られた歌と言っても過言ではないでしょう。

 

◉これぞ“リターンネームのヒット曲運”

 

狙いうち」のヒットが73年なので今から48年も前の事になります。

でもこの曲、今でも耳にしませんか?

それは「狙いうち」という言葉が「(ボールを)打つ」事を連想させる為に、プロ野球高校野球の応援歌として使われる様になり、50年近く経った今でもブラスバンドの定番曲となっているからなのです。

他にも80年代の終わりには米米CLUBがカヴァーしたり、90年代には「ちびまる子ちゃん」の主人公・まる子が『ウダダー、ウダダー』と唄って子供たちにも知れ渡ったりと、山本リンダさんのリバイバルブームが巻き起こり「紅白」にまで返り咲きました。

「どうにもとまらない」もアレンジやカヴァーされる事で唄い継がれ、また本人もコンサートでは必ず唄うもうひとつの代表曲となっています。

デビュー曲のヒットに加え、これだけ長く愛される大ヒット曲が2曲もあるので、50年以上にも渡って歌手活動を続けられる。

これこそが私の言う“リターンネームのヒット曲運”なのです。

おそらく本名の“山本あつ子”では、そうはいかなかったでしょう。お父さんが付けてくれた愛称“リンダ”を芸名にしたのがきっと良かったのだと思いたいですね。

 

今年で70歳を迎えられた山本リンダさん、今も現役で歌手活動を続けていらっしゃいます。結婚後の本名が稲葉あつ子(INABA ATSUKO)と“なめらかネーム”になったので身体が丈夫になり、どうにもとまらなくなったのでしょう。 

blog.housoku.work

え?人前に出る為に年齢に逆らって、整形しているんじゃないかって?

そんな噂を信じちゃいけませんよ、リンダさんこまっちゃうでしょ。

(斜体文字が加筆した部分です)

 

この様に芸能人のお名前を画数ではなく母音や文字に注目して分析すると、名前のタイプによって芸能界のどのジャンルに向いているかが見えてくるのです。

もっと詳しく知りたいと思った方はこちらをご覧下さい。

これからもいろんな芸能人の方を、名前の特性とともにご紹介していくつもりです。

 

ではまた次回をお楽しみに。

 

FUJIWARA (2回目)【お名前診断】[母音占い]

勝手にお名前診断 (第180回)※2020年7月16日の記事を改訂

 

この「勝手にお名前診断」では、有名人をお一人(一組)ずつ紹介すると共に「名前の法則」的見地から、芸能界のどのジャンルに向いているかなどの適性を診断していこうと思います。

 

第180回目の今日はFUJIWARAのお二人です。

 

コンビ名は藤本さんの“藤”と原西さんの“原”を組み合わせて藤原=FUJIWARAとなりました。

最初と最後の母音が違うので“リターンネーム”にはならず、レギュラー運の弱い名前です。

デビューして間もない頃、吉本興業が若手漫才師たちをアイドルの様に売り出そうと企画した吉本印天然素材のメンバーに選ばれ、雨上がり決死隊ナインティナインらと共に人気を博しました。

しかしナインティナインが全国的な人気者となってブレイクした頃から足並が乱れ、天然素材は解散となった為FUJIWARAの人気も下降していきました。

それからはレギュラー番組もほとんど無く、後輩芸人にもどんどん追い越される苦しい日々が続きます。

ようやく「クイズ!ヘキサゴンⅡ」に準レギュラーとして出演するうち、藤本さんが島田紳助(しまだしんすけ)さんから“フジモン”という愛称で呼ばれた事で人気が上昇していきました。芸能人にとってしっくりくる愛称があるというのは名前が2つある様なものですから有利ですね。

 

それぞれのお名前は藤本敏史さんと原西孝幸さん、お二人とも本名です。

 

まず藤本敏史さんのお名前から見ていきましょう。

ローマ字で書くとFUJIMOTO TOSHIFUMIとなり、

苗字の最後と下の名前の最初の母音が同じ「オ」である事がよくわかります。

この様なお名前を「名前の法則」の世界では、苗字と下の名前のつながりがなめらかで言いやすい事から“なめらかネーム”と呼びます。 

blog.housoku.work

なめらかネームは司会者向きの名前なので、有吉弘行さんの様に司会者で活躍されている方もいますが、稀にワードセンスやボキャブラリーに乏しい、見たまま思ったままの事を大声で口にするだけのタイプも何人か存在します。

さまぁ〜ずの三村(みむら)マサカズさん、

ネプチューン原田泰造(はらだたいぞう)さん、

平成ノブシコブシの吉村崇(よしむらたかし)さん、

パンサーの尾形貴弘(おがたたかひろ)さんなどですね。

そしてその代表格と言えるのが藤本敏史さんです。

 

ひな壇で出演する時はガヤ芸人と呼ばれる程、大声で何のひねりも無い普通の事を言っています。たまにギャグを言ったかと思うと、他の芸人が流行らせたギャグを堂々とパクリます。これはナイナイの岡村隆史(おかむらたかし)さんにもよく見られた傾向ですが、なめらかネームは創作力が乏しいのでしょうか。

パクる事に慣れ過ぎて罪悪感も薄れ、終いには「自分がギャグをパクる事でその芸人の名前と写真が画面に出るので喜ばれる」と、パクリ行為を正当化する様な事まで言い出しました。

そしてとうとう「アメトーーク!」では「P−1(パクリたい1)グランプリ」という企画まで生まれ、その主役となりました。ここまでくると大したものですね。思えばその企画でパートナーとして一緒にパクリまくっているザキヤマさんも、本名は山崎弘也(やまざきひろなり)というなめらかネームです。

 

一方の原西孝幸さんのお名前は、

ローマ字で書くとHARANISHI TAKAYUKIとなり、

苗字の最後の文字「し」と、下の名前の最初の文字「た」、

フルネームの最初の文字「は」と、最後の文字「き」の母音が違います。

この様なお名前を同じ母音のペアが出来ない事から“ノーペアネーム”と呼びます。

blog.housoku.work

ノーペアネームは芸能活動が安定しない名前です。

お笑い芸人ではギャグメーカー(ギャガー)と呼ばれるタイプが多く、

ますだおかだ岡田圭右(おかだけいすけ)さん、

ネプチューン堀内健(ほりうちけん)さん、

サバンナの八木真澄(やぎますみ)さん、

オードリーの春日俊彰(かすがとしあき)さんなど、

波居るギャガーはノーペアネームばかりです。

“リターンネーム”の様にトークセンスで勝負するタイプではない分、短いワードで勝負するほうが合っているのですね。

原西さんも1兆個のギャグを持つと自負する程のギャガーであり、

「なるほどな、なるほどな、なるほどなるほどなるほどな!」

「ジャンガジャンガジャンガジャンガ、乳首の席替え・・・」

「背骨を引っこ抜いたら立ってられへ〜ん!」

「大豆の中からイソフラボ〜ン!」などのギャグをたくさん持っています。

ただ「なるほどな・・・」の様に意外と高度なテクニックを要するものや、「乳首の席替え」の様に恥ずかしいもの、「背骨を引っこ抜いたら・・・」の様にいつ使えばいいのか分からないものなどが多い事、そしてご覧の通り活字にすると伝わりにくいギャグが多いせいか、なかなか世間では流行りません。

 

結局他人のギャグをパクってばかりの藤本さんのほうが人気があり、たくさんテレビに出演するというおかしな現象が起こってしまうのです。

藤本さんのお名前を母音ではなく文字で見ると、(ふじもと としふみ)と「と」の字が2つ入る“ワンモアネーム”です。(同じ文字が連続しているので“連チャンネーム”でもあります。) 

blog.housoku.work

“ワンモアネーム”はコンビで成功してピンでも成功する運を持っているので、その点も影響しているかも知れません。(斜体文字が加筆した部分です)

 

木下優樹菜(きのしたゆきな)さんと結婚していた頃は夫婦でのCM出演もあった藤本さんでしたが、離婚してからはCMで見かける事はなくなりました。

心なしか最近はガヤでも昔ほどの元気がなくなった気がします。

皆さん、藤本さんを応援してあげましょう。

あと、人気運が弱いながらもオリジナルのギャグを開発し続ける原西さんをもっと応援してあげましょう。

 

この様に芸能人のお名前を画数ではなく母音や文字に注目して分析すると、名前のタイプによって芸能界のどのジャンルに向いているかが見えてくるのです。

もっと詳しく知りたいと思った方はこちらをご覧下さい。

これからもいろんな芸能人の方を、名前の特性とともにご紹介していくつもりです。

 

ではまた次回をお楽しみに。

 

平成ノブシコブシ(2回目)【お名前診断】[母音占い]

勝手にお名前診断 (第179回)※2020年7月15日の記事を改訂

 

この「勝手にお名前診断」では、有名人をお一人(一組)ずつ紹介すると共に「名前の法則」的見地から、芸能界のどのジャンルに向いているかなどの適性を診断していこうと思います。

 

第179回目の今日は平成ノブシコブシのお二人です。

 

往年の漫才コンビ、やすし・きよしの様に同じ音が繰り返されるこのタイプの名前(このブログでは“反復型”と呼んでいます)は、一昔前までは良い名前とされてきました。

しかし最初と最後の母音が同じ“リターンネーム”ではないので今風ではなく、結び付きも弱いのでコンビ格差や決裂が起こりがちです。

 

結成当初はコブシトザンギというコンビ名でした。これはリターンネームでも無ければ“反復型”でもありません。おまけに画数も凶数だったそうで、公募で寄せられた中から平成ノブシコブシにしたところ、前にも増して悪い大凶の画数になったものの、2人は気に入ってその名前を採用する事にしました。まぁ確かにコブシトザンギよりはマシかなという気がします。

 

それぞれのお名前は吉村崇さんと徳井健太さん、お二人とも本名です。

 

まず吉村崇さんのお名前から見てみましょう。

ローマ字で書くとYOSHIMURA TAKASHIとなり、

苗字の最後と下の名前の最初の母音が同じ「ア」である事がよくわかります。

この様なお名前を「名前の法則」の世界では、苗字と下の名前のつながりがなめらかで言いやすい事から“なめらかネーム”と呼びます。

blog.housoku.work

“なめらかネーム”は身体で稼ぐタイプなので最初は荻野目洋子(おぎのめようこ)さんのダンシング・ヒーローなどを脇を鳴らして演奏(?)するというネタで注目を浴びました。

次に破天荒キャラ(実際は名目だけで「破天荒じゃないだろ」とツッコまれるのが狙いのフリの長いボケ)でプチブレイクを果たし、同じ頃人気を集めていたピースらと共にフジテレビのコント番組「ピカルの定理」のレギュラーに選ばれました。

ずっと吉村さんが引っ張ってきたのですね。

しかし「ピカルの定理」はそれまでのフジテレビのコント番組(「めちゃイケ!」や「はねるのトビラ」などに比べると遥かに短期間で終了し、吉村さんはひな壇、パネラー、MCなど生き残る道を模索していく事となるのです。

実は吉村さんもさまぁ〜ずの三村さんに近いアドリブに弱いタイプで、ワードセンスも乏しいので元気と大声でごまかして力技で笑いに持っていこうとします。

「くりぃむクイズ ミラクル9」ではレギュラー回答者としてほぼ毎回出演していますが、クイズが出題された瞬間、画面に自分が映っていなくても「何これ!?」と大声を発しています。

「何これ!?」って、それを答えるのがクイズなんですけどね。

まぁセンスで勝負出来るタイプではないと分かっている自分なりの努力なんでしょう。

それでも「嵐にしやがれ」(嵐の活動休止に伴い終了しましたが)ではコーナーMCを担当するなど、なんとかMCのポジションに就こうとしているのは、なめらかネームの司会者向き特性がかろうじて発揮されているからだと思われます。

(斜体文字が加筆した部分です)

母音ではなく文字で見ると(よしむらたし)と、「か」の字が入る“お・か・きネーム”でもあります。

blog.housoku.work

“お・か・きネーム”は自分に厳しいタイプなのでバラエティーのオファーはよほどの事がない限り断らず、ベテランになった今でもMC、ひな壇、ロケに至るまで何でも引き受けます。

結果的に出演番組本数は多くなり、気付けばそこにいる存在になりました。なめらかネームの性質上、本業に対して前向きに取り組むタイプなのでお笑いの道からブレる事もないでしょう。

 

一方の徳井健太さんはTOKUI KENTAとなり、

苗字の最後の文字「い」と、下の名前の最初の文字「け」、

フルネームの最初の文字「と」と、最後の文字「た」の母音が違います。

この様なお名前を同じ母音のペアが出来ない事から“ノーペアネーム”と呼びます。

しかし全体を見ると TOKUI KENTAと 、5つの母音が全て入っています。

このタイプの名前を、トランプのポーカー最強の役「ロイヤルストレートフラッシュ」に掛けて、“ロイヤルネーム”と呼びます。

blog.housoku.work

個人名は昨日紹介したさまぁ〜ずと同じなめらかネームとロイヤルネームの非常に良い組み合わせなんですが、大きな違いはコンビの温度差です。

 

吉村さんはお笑いに対して前向きに取り組もうとしていますが、徳井さんはロイヤルネームである前にノーペアネームの本業以外に走りがちな性質が出てしまっているので、作家活動やアイドル評論、免許や資格の取得などお笑い以外の生き残る道を模索しています。

結果的に吉村さん1人でバラエティーに出演する機会が多くなり、現在の様なコンビ格差が開いてしまっているのです。

徳井さんの不思議な所は、そうやって相方ばかりが活躍していても悔しいと思わず、関心すら無いのか他人事の様に容認している所です。まるで相方に任せて自分はお笑いを諦めてしまっているぐらいの行動です。

貪欲さが無いという意味ではさまぁ〜ずの大竹さんに近いですね。そこがロイヤルネームらしいと言うか、リーダー気質なので気持ちの上では吉村さんより上に立っているのかも知れません。ギャンブルにお金注ぎ込んで借金あるらしいんですけどね。

 

最近、徳井さんが「副業で稼ぐ芸人が急増した理由」について語った内容が、自身の体験なども交えている為リアルに芸人の実情が浮き彫りにされていると話題になりました。「アメトーーク!」でも今のバラエティーについて色々語っていましたし、その内お笑い評論家みたいな事をやり出すんじゃないでしょうか。

いずれにせよ相方ばかりが売れようと、何千万と借金を抱えようと動揺しないあの精神力が不気味です。

 

この様に芸能人のお名前を画数ではなく母音や文字に注目して分析すると、名前のタイプによって芸能界のどのジャンルに向いているかが見えてくるのです。

もっと詳しく知りたいと思った方はこちらをご覧下さい。

これからもいろんな芸能人の方を、名前の特性とともにご紹介していくつもりです。

 

ではまた次回をお楽しみに。

 

さまぁ〜ず(2回目)【お名前診断】[母音占い]

勝手にお名前診断 (第178回)※2020年7月14日の記事を改訂

 

この「勝手にお名前診断」では、有名人をお一人(一組)ずつ紹介すると共に「名前の法則」的見地から、芸能界のどのジャンルに向いているかなどの適性を診断していこうと思います。

 

第178回目の今日はさまぁ〜ずのお二人です。

 

元々はバカルディという名前で活動していましたが、番組の企画で海砂利水魚(かいじゃりすいぎょ)と対決して負けたほうが屈辱的な名前に改名させられる事になり、対決に負けて付けられた名前がさまぁ〜ずでした。バカルディさまぁ〜ずも最初と最後の母音が違うので“リターンネーム”ではありません。

一方の海砂利水魚も改名してくりぃむしちゅーとなり、こちらは偶然にも最初と最後の母音が同じ“リターンネーム”になった事で、ゴールデンタイムの冠番組を何本も抱える売れっ子になりました。

それに比べるとさまぁ〜ずも改名効果で以前よりは売れっ子になったものの冠番組はほとんど深夜枠ですし、「モヤモヤさまぁ〜ず2」は日曜夜の一応ゴールデンタイムですがテレビ東京夜9時(裏番組は「行列のできる法律相談所」や「日曜劇場(現在は『ドラゴン桜』」)なので負けて元々の街ブラロケのゆる〜い番組です。

Qさま!」も一応テレビ朝日のゴールデンタイムですが、週によって放送があったりなかったりする(3時間スペシャルの後2〜3週休む事もある)かなりイレギュラーな状態です。(斜体文字が加筆した部分です)

やはりくりぃむしちゅーのほうが日本テレビNHKに次ぐ全国普及率)やテレビ朝日のゴールデンタイムで、ゲストも今話題の人が多く出演する華やかな番組が多いですね。

 

それぞれのお名前は三村マサカズさんと大竹一樹さん、お二人とも本名です。

(三村さんの下の名前は漢字では勝和と書きます。)

 

まず三村マサカズさんのお名前から見てみましょう。

ローマ字で書くとMIMURA MASAKAZUとなり、

苗字の最後と下の名前の最初の母音が同じ「ア」である事がよくわかります。

この様なお名前を「名前の法則」の世界では、苗字と下の名前のつながりがなめらかで言いやすい事から“なめらかネーム”と呼びます。 

blog.housoku.work

三村さんと言えば「〇〇かよ!」というツッコミがウケて流行語の様になった事がありましたが、あれは見たままの物を言葉にしているだけなので厳密に言うとツッコミではなく、“描写”もしくは単なる“表現”ですね。

実はそれを面白くしてくれたのはタモリさんでした。「タモリ倶楽部」に三村さんがゲストで出演した時、何度も「〇〇かよ!」と見たままの表現をしていたのを聞いたタモリさんが「お前のツッコミはそのまんまだな。」と逆にツッコまれ、三村さんは癖になっていたので指摘されてもまだ直らず、「〇〇かよ!」と言う度に「またそのまんまだ。」「やっぱりそのまんまだ。」と段々面白くなっていったのです。

三村さんはなめらかネームの特性をコントに活かしてきました。コントと言えど台本があってセリフを覚えて喋るので、俳優業に近いものがあります。

なめらかネームの俳優さんは決められたセリフが無いと喋れない方が多く、三村さんも実は俳優気質なのでアドリブに弱いのです。

だから臨機応変に気の利いたコメントも言えず、喋ろうとすると噛んだり見たままを口にしてしまうんですね。

 

一方の大竹一樹さんはOTAKE KAZUKIとなり、

苗字の最後の文字「け」と、下の名前の最初の文字「か」、

フルネームの最初の文字「お」と、最後の文字「き」の母音が違います。

この様なお名前を同じ母音のペアが出来ない事から“ノーペアネーム”と呼びます。

しかし全体を見るとOTAKE KAZUKIと 、5つの母音が全て入っています。

このタイプの名前を、トランプのポーカー最強の役「ロイヤルストレートフラッシュ」に掛けて、“ロイヤルネーム”と呼びます。

blog.housoku.work

個人名は“なめらかネーム”と“ロイヤルネーム”の非常に良い組み合わせなんですね。

この組み合わせのコンビは他にナインティナインなどがいます。 

blog.housoku.work

なめらかネームはお笑いタレントでも明石家さんまさんや所ジョージさんの様に司会業で活躍されている方が多いですし、ロイヤルネームも「何をやっても上手くいく」と思わせるくらいどのジャンルにも強いので、内村光良さんの様に司会者として成功されている方もいます。

しかしさまぁ〜ずは個人での仕事(バラ売り)が少ないので、せっかく良い名前でもあまり特性が発揮されていない様ですね。

コントのネタは主に大竹さんが作っているそうですが、バナナマン同様単独ライブを重視しているのでテレビではほとんど披露する機会が無く、視聴者にはその良さが伝わりません。

唯一大竹さんのロイヤルネームらしさが垣間見えるのは「Qさま!」の司会振りではないかと思われます。

この番組は一応さまぁ〜ず冠番組(「Qさま!」の“さま”はさまぁ〜ずの“さま”)ですが、さまぁ〜ずの2人はオープニングのタイトルコール以外ほとんど喋らず映らずなのです。

コーナー毎のタイトルコールは優香(ゆうか)さんと高山一実(たかやまかずみ)さんに任せ、進行はテレビ朝日清水俊輔(しみずしゅんすけ)アナウンサーに任せ、問題を読むのはナレーターの森本(もりもと)レオさんらに任せ、画面に映っているのはほぼ解答者ばかりと、さまぁ〜ずの2人はほとんど何もしていないと言っても過言ではありません。

特に大竹さんは1回の放送で発言するのが二言三言(ふたことみこと)で、はっきり言って居なくてもいいくらいです。

で、どこがロイヤルネームらしいかと言うと、ロイヤルネームの司会振りは「イッテQ!」の内村光良さんや「アウトデラックス」の矢部浩之さんの様に、番組のリーダー的ポジションに立って他のタレントに活躍の場を与えるんですね。大竹さんは何も言わずしてそれをやっているんですよ。相方の三村さんにまで喋るチャンスを譲ってますから。(三村さんはたまに喋ると噛んだり、誰もが分かっている様な事を言いますけど。)

それでも司会者なのでおそらく一番多くギャラを貰っているんでしょう。優香さんとどちらが多いかは分かりませんが、あの仕事量でMCクラスのギャラが貰えるなら楽なもんです。そりゃコンビで揉める事も無くなって、仲も良くなる筈ですよ。

さすが「何をやっても上手くいく」ロイヤルネーム、喋らなくても司会が成り立つんですね。

 

今やベテランの域に入ってきたさまぁ〜ずですが、仕事振りは若手の頃から変わっていない気がします。「Qさま!」の司会なんて中堅から若手の芸人が代わって欲しいと羨んでいるでしょう。三村さんのセクハラ癖が悪い様に取られて誰かに訴えられ、司会を降板させられないかが心配です。

 

この様に芸能人のお名前を画数ではなく母音に注目して分析すると、名前のタイプによって芸能界のどのジャンルに向いているかが見えてくるのです。

もっと詳しく知りたいと思った方はこちらをご覧下さい。

これからもいろんな芸能人の方を、名前の特性とともにご紹介していくつもりです。

 

ではまた次回をお楽しみに。

 

サバンナ(2回目)【お名前診断】[母音占い]

勝手にお名前診断 (第177回)※2020年7月13日の記事を改訂

 

この「勝手にお名前診断」では、有名人をお一人(一組)ずつ紹介すると共に「名前の法則」的見地から、芸能界のどのジャンルに向いているかなどの適性を診断していこうと思います。

 

第177回目の今日はサバンナのお二人です。

 

まずこの“サバンナ”というコンビ名は最初と最後の母音が同じなので“リターンネーム”である上に、母音が「ア」だけで構成されているので非常に言いやすい名前(“ストレートネーム”)です。

「ア」のリターンネームは「ギャグが面白い」「顔が面白い」など単純明解なコンビが多く、小中学生など若年層から人気を集める傾向があります。 

blog.housoku.work

 

それぞれのお名前は高橋茂雄さんと八木真澄さん、お二人とも本名です。

 

まず高橋茂雄さんのお名前から見ていきましょう。

ローマ字で書くとTAKAHASHI SHIGEOとなり、

苗字の最後と下の名前の最初の母音が同じ「イ」である事がよくわかります。

この様なお名前を、苗字と下の名前のつながりがなめらかで言いやすい事から“なめらかネーム”と呼びます。 

blog.housoku.work

なめらかネームは男性歌手運の強い名前です。

 

実はサバンナは最近のコンビでは珍しく2人とも養成所(NSC)の卒業生ではない、言わばストリート出身のコンビです。M−1やキングオブコントなどの優勝経験も無い為東京(全国区)進出までには時間が掛かりましたが、ある番組への出演がきっかけでそのチャンスを掴みます。

皆さんは憶えているでしょうか?かつて「エンタの神様」の締めの歌ネタコーナーで、サングラスを掛けてギターを抱えた男が「自由だ~っ!!」と叫んでいたのを。

「憶えている」という方にさらに質問です。ではそのキャラクターは何という名前だったでしょう?

 

正解は“犬井(いぬい)ヒロシ”。そう、高橋茂雄さんの仮の姿でした。

なめらか(フォーカード)ネームじゃないですか!この名前は高橋さんが歌手のキャラクターを演じる時の別名義として考え出したものですが、無意識に歌手向きのなめらか+フォーカードの良い名前を選んでいたのです。

もし高橋さんが「エンタの神様」の歌ネタコーナーに抜擢されていなかったら、サバンナの東京進出は無く今だに関西でくすぶっていたかも知れません。

しかしそこはなめらかネームである高橋さんの男性歌手運が発揮されて唄う事でチャンスを掴み、さらにそのキャラクターを犬井ヒロシというなめらかネームにした事で、見ていた人にも「それ(歌手)っぽい名前だな」と受け入れられたのです。

 

東京へ進出してからは先輩タレントに媚びを売る太鼓持ち芸人と呼ばれ、余っている席の少ない芸能界で何とか自分のポジションを確立しました。

アメトーーク!」の年末恒例企画「運動神経悪い芸人」でも不名誉ながらキャプテンを務めています。なめらかネームは“身体で稼ぐ”アスリートに多いタイプなので、本来は運動神経も良くなる筈ですが、高橋さんは逆に運動神経が悪過ぎて面白くなり、結果的に“身体で稼ぐ”タイプになっていると言えます。

(斜体文字が加筆した部分です)

そして最近は「ザワつく!金曜日」などで司会業にも進出しています。長嶋一茂(ながしまかずしげ)さん、石原良純(いしはらよしずみ)さん、高嶋(たかしま)ちさ子さんのワガママ3人を相手に進行するには相当な技量が必要でしょう。 

blog.housoku.work

この記事をご覧頂くと分かると思いますが、アナウンサーや俳優、お笑いタレントまで、なめらかネームの男性は司会者として大成している方が多いのです。

そして一度司会者の座に着いた方は、10年、20年と君臨し続ける場合が多く「大物司会者」と呼ばれるようになります。

そんな大物司会者がひしめき合う昨今のテレビ界で、新参者が席を確保するのは至難の技ですが、なめらかネームの方は性格的には真面目で勤勉、仕事熱心な方が多く、高橋さんも前向きに仕事(タレント業)に取り組んできた結果だと思います。

母音ではなく文字で見ると(たかはししげお)と、「し」の字が2つ入る“ワンモアネーム”でもあります。

blog.housoku.work

正体を隠して犬井ヒロシというキャラで注目された後、本来の姿でも地位を確立して今や司会者のポジションにまで着いたのですから、正に“ワンモア”な活躍ですね。

 

後になりましたが一応年上の八木真澄さんのお名前も見てみましょう。

ローマ字で書くとYAGI MASUMIとなり、

苗字の最後の文字「ぎ」と、下の名前の最初の文字「ま」、

フルネームの最初の文字「や」と、最後の文字「み」の母音が違います。

この様なお名前を同じ母音のペアが出来ない事から“ノーペアネーム”と呼びます。

“ノーペアネーム”は芸能活動が安定しない名前で、芸人の場合特に本業(お笑い)以外の道に走る傾向があります。

お笑い芸人なのに筋肉を鍛えたり、なかやまきんに君と2人で別のコンビザ☆健康ボーイズとしても活動するあたりに不安定さが出ていると言えます。

blog.housoku.work

ただ、ギャグメーカー(ギャガー)と呼ばれる芸人は期せずしてノーペアネームの方が多く、八木真澄さんも「ブラジルの人聞こえますかーっ!?」や「うれしいたけ!」「・・・5秒ムダ使い!」などのギャグをたくさん持っています。(面白いかどうかは別にして)

あのきゃりーぱみゅぱみゅさんの名前も八木さんの「ぱみゅ!」というギャグを見て、意味は分からないけど何となくカワイイから取ったそうです。

ノーペアネームは“リターンネーム”の様なトーク力が無い方が多いので、短いワードの瞬発力で勝負するほうが向いているのです。

 

今では高橋さんが単独でレギュラー番組を10本以上抱える程の売れっ子になりました。

どちらかがなめらかネームのコンビは、なめらかネームの方が本業で出世して生き残るというデータもあります。

blog.housoku.work

しかし八木さんが別のコンビでも活動するなどバラバラの状態に見えて「ヒルナンデス!」の木曜レギュラーなどコンビでの仕事も続いているのは、サバンナという名前が結び付きの強くなるリターンネームだからでしょう。

高橋さんが犬井ヒロシのキャラで営業のオファーが殺到した時も「サバンナとしてでないと営業は受けない」と言って八木さんも一緒に出演できるようにしたそうで、先輩を立てる太鼓持ち気質と、コンビを大事にする気持ちが生きていたからかも知れません。

 

この様に芸能人のお名前を画数ではなく母音や文字に注目して分析すると、名前のタイプによって芸能界のどのジャンルに向いているかが見えてくるのです。

もっと詳しく知りたいと思った方はこちらをご覧下さい。

これからもいろんな芸能人の方を、名前の特性とともにご紹介していくつもりです。

 

ではまた次回をお楽しみに。

 

バナナマン(2回目)【お名前診断】[母音占い]

勝手にお名前診断 (第176回)※2020年7月12日の記事を改訂

 

この「勝手にお名前診断」では、有名人をお一人(一組)ずつ紹介すると共に「名前の法則」的見地から、芸能界のどのジャンルに向いているかなどの適性を診断していこうと思います。

 

第176回目の今日はバナナマンのお二人です。

 

まずこのコンビ名は、最初の文字「バ」と最後の文字「マ(ン)」の母音が同じなので、最初の母音に戻るという意味で“リターンネーム”と呼びます。

グループ名においての“リターンネーム”は、継続性が高くなるのでグループでの活動が長く続くという特性があります。(斜体文字が加筆した部分です)

blog.housoku.work

お笑いコンビの場合、最初と最後の母音が「ア」のリターンネームは「ギャグが面白い」「顔が面白い」など単純明解なコンビが多く、小中学生など若年層から人気を集める傾向があります。 

blog.housoku.work

また最初と最後だけでなく“バナナマン”と、母音が「ア」だけで構成されているので非常に言いやすい名前(“ストレートネーム”)とも言えます。

 

ただバナナマンは結成当初から舞台を中心に活動していた(若手時代は「ボキャブラ天国」や「エンタの神様」などテレビ番組の出演オファーを敢えて断っていた)ので、現在の様にテレビで活躍するまでには時間が掛かりました。そのコントも長尺のものが多かった為にテレビのネタ番組で披露する機会が少なく、「キングオブコント」の審査員もやっているくらいなのでコント師だという認識はあっても、実際どんなコントをやっていたかは思い出せない方も多いのではないでしょうか。

それでもネタ番組以外のバラエティーに出演し始めると、日村勇紀さんのトドのモノマネや「子供の頃の貴乃花」のマネなどがウケて、徐々に知名度が上がっていきました。

良い名前なのである程度知名度が上がれば売れるまでは早く、あっという間に人気者になった感があります。また非常に仲が良い事でも知られていて、その点もコンビの結び付きが強くなるリターンネームの効果と言えるでしょう。

 

それぞれのお名前は設楽統さんと日村勇紀さん、お二人とも本名です。

 

まず設楽統さんのお名前から見てみましょう。

ローマ字で書くとSHITARA OSAMUとなり、

苗字の最後の文字「ら」と、下の名前の最初の文字「お」、

フルネームの最初の文字「し」と、最後の文字「む」の母音が違います。

この様なお名前を同じ母音のペアが出来ない事から“ノーペアネーム”と呼びます。 

blog.housoku.work

“ノーペアネーム”は本来司会業には弱い名前です。

設楽統さんは司会業もこなしていますが、バナナマンの番組で進行役を務めるケースが多く、単独で司会を任される番組は少なめです。自分がボケるよりも日村さんにパスを出す事が多いせいか、あまり面白い事を言っているイメージもありません。

それでも半年毎に発表される出演番組数ランキングでは毎回上位に名前が挙がるので、意外に思う方も多いでしょう。

それは「ノンストップ!」という月〜金の帯番組の司会を2012年から担当しているので出演番組数としては多くなるからです。しかしこの番組は全国ネットではないので、放送されていない地域の方からすると意外に思われるという訳です。

ある意味ローカル番組なのでタモリさんやたけしさんの様な大物司会者を起用する訳にもいかず、9年前のおそらく今よりギャラの安かった設楽さんに白羽の矢が立ったのでしょう。単独で司会を務める番組が午前中のローカル放送という所に、ノーペアネームの司会運の弱さが出ていると言えます。

またフリーアナウンサー羽鳥慎一さんや宮根誠司さんが担当するワイドショーの様なフォーマルな番組ではなく、情報番組なのでどちらかと言うとカジュアルな司会者という感じですね。

あとなめらかネームではない為か俳優業のオファーは少ない様です。

 

続いて日村勇紀さんはHIMURA YUKIとなり、

フルネームの最初と最後の母音が同じ「イ」である事がよくわかります。

この様なお名前を最初の母音に戻るという意味で“リターンネーム”と呼びます。

個人名でのリターンネームはバラエティー向きです。

なので日村さんも進行役よりボケるほうが好きですし、だからこそ“ヒム子”の様なキャラクターも演じられるのです。

ただリターンネームはトークセンスで笑わせるタイプが多く、日村さんはあれだけの(ブサイクな)顔という武器がありながら顔で笑わせる事を本望としておらず、また昔は痩せていた事もあり(ブサイクという)自覚もあまり無いようで、あくまで話術やボケで笑わせようとしているのです(ハートは二枚目なのです)。それでもあの顔と体型が笑いを増幅させているせいか、あまりスベっている印象はありません。また人を傷つける様な笑いではなく、ほのぼのとした空気にするという意味ではトークが上手いとも言えるでしょう。

母音ではなく文字で見ると(ひむらゆうき)と、下の名前に「ゆう」という音が入る“ゆうゆうネーム”でもあります。 

blog.housoku.work

“ゆうゆうネーム”は俳優運の強い名前であり、そのお陰か深夜枠でしたが「イロドリヒムラ」というドラマの主役に抜擢された事があります。

2018年には元NHKアナウンサーの神田愛花(かんだあいか)さんと結婚しました。この神田愛花さんも苗字の最初と最後、下の名前の最初と最後の母音が全て同じ“フォーカードネーム”の非常に良いお名前です。

blog.housoku.work

人気アナウンサーとしてフリーに転身後、バラエティーなどで活躍しているのも頷けます。

 

◉“マン”が付けば良い訳ではない

 

もう一組“マン”が付くコンビと言えばサンドウィッチマンがいま大人気ですが、どちらも食べ物の名前の後に“マン”が付きますね。

でも大事なのはサンドウィッチマンも最初の母音が「ア」なのでリターンネームになっている事です。“マン”が付くだけで良いのならモリマンミサイルマンももっと売れておかしくない筈ですから。

 

現在でもコンビでのレギュラー番組が週10本近くにもなるバナナマン。あまり悪い評判も聞いた事が無く、人気の高さに繋がっているのでしょう。

もう中堅からベテランの域に入り、すっかり安定してきた感もありますね。

これからも仲良くほのぼのとした笑いを提供して欲しいと思います。それが出来るコンビは意外と少ないですから。

 

この様に有名人のお名前を画数ではなく母音や文字に注目して分析すると、名前のタイプによって芸能界のどのジャンルに向いているかが見えてくるのです。

もっと詳しく知りたいと思った方はこちらをご覧下さい。

これからもいろんな有名人の方を、名前の特性とともにご紹介していくつもりです。

 

ではまた次回をお楽しみに。